古着
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しかし、衛生的な問題から西アフリカガーナなど、古着の販売を禁止する国もある[3]

多くの古着は輸出され、寄付だけでなく転売という形を通してアジアやアフリカの低所得国に流れている。ここには送られた古着が現地のニーズに合わなかったり、供給側の利益ばかりが追い求められている問題がある。さらに高所得国での衣類の大量生産・大量消費のサイクルは古着産業としての問題にとどまらず、環境問題にも繋がっている[4]

ジーンズに限らず、スウェットなど、古着に魅力を感じる人間は多い。一方で一頃のブームも落ち着き、市場規模は比較的安定していると言われる。しかし、ファストファッションと呼ばれる低価格衣料チェーン店が台頭して以来、古着は世界的に供給過剰となる傾向にある[1]

2016年時点で、世界の古着輸出は437万トン、約4000億円の規模がある(国際連合の統計)。ヴィンテージでなく安価な日用品としては、欧米諸国や日本などから輸出され、パキスタンのほか、ケニアなどアフリカ諸国が多く輸入している。仕分け地としてはアラブ首長国連邦(UAE)などが知られる。タイ王国をはじめとする東南アジア諸国のように、経済発展に伴いヴィンテージ古着の購入者が増える国もある[5]

女性による古着ファッションも市場に定着しつつある。[6]
日本における主な古着のマーケット
東京都内

高円寺

下北沢

原宿

中目黒

町田

渋谷周辺

など。
東京以外

神奈川県 - 横浜駅周辺

大阪府-アメリカ村

兵庫県-元町

愛知県-大須

福岡県-大名 (福岡市)

脚注・出典^ a b エリザベス・L・クライン 『ファストファッション:クローゼットの中の憂鬱』 鈴木素子訳 春秋社 2014年 ISBN 978-4-393-33332-7 pp.164-177.
^ 「放出衣料を原価で売出し」『日本経済新聞』昭和25年11月19日2面
^ ガーナ、中古下着の輸入販売禁止へ 衛生面の懸念で
^ “古着の寄付の裏側:アフリカでの現状とは?”. GNV (2019年8月29日). 2021年10月15日閲覧。
^ 浅倉拓也「古着はどこへ行く」『朝日新聞GLOBE』2018年12月号(2019年4月6日閲覧)。
^ “「古着コーディネート集!東京・下北にある古着屋RAINBOWの、古着女子必見の古着ファッションコーディネートスナップ毎日更新中☆」”. 古着屋RAINBOW. 2023年2月18日閲覧。

関連項目

裂織

ファッション

古物商


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