古河市
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南部に比べ北部はやや標高が高く、市内を流れる川は利根川を除き北から南へと流れる。一方東西方向では目立った標高差の傾向はない[注釈 2]。利根川・渡良瀬川沿いと、後述する池沼周辺以外は概ね猿島台地で、地の利を生かしてさしま茶が生産されている。
河川



利根川

渡良瀬川

中央排水路 (大山沼)

向堀川

磯部都市下水路

女沼川

磯川(中央排水路 (釈迦沼))

釈水川

下大野都市下水路



宮戸川

西幹線排水路

大川

柳川

東支線排水路

西仁連川

飯沼川

東仁連川

吉田用水



池および沼

御所沼

大山沼

釈迦沼

水海沼

長井戸沼

東山田調整池
古河市中心部周辺の空中写真。市街地の西側を渡良瀬川が北から南へ流れる。画像左上方(北西)の草地は渡良瀬遊水地の最南部付近で、茨城県栃木県埼玉県、3県の県境に当る。2021年5月6日撮影の21枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
隣接する自治体

茨城県

結城市

坂東市

猿島郡五霞町

猿島郡境町

結城郡八千代町


埼玉県

久喜市

加須市


栃木県

小山市

栃木市

下都賀郡野木町


隣接する都道府県との関係

概要の通り、歴史的な背景・現在の交通網の関係(宇都宮線国道4号を中心とした交通網)から、2020年現在でも茨城県内では特殊な傾向を示す地域である。茨城県民であっても、栃木県や埼玉県に属すると誤認する人間もいる[注釈 3]

茨城県内の他市町村と比べて埼玉県・栃木県との関係が強い。各種調査[3]でも栃木県・埼玉県への流動を見ることができるほか、以下のような例外扱いを受けている。

市外局番(0280・古河MA)や通話料金区域では栃木県扱い。そのため、県内他地域への通話は県間通話扱いとなる。古河MAの通話料金区域は、茨城・栃木(野木町)・埼玉(加須市旧北川辺町)の三県に跨っている。

市内を走るJR宇都宮線は、JR東日本大宮支社管轄。

日本通運宅配便では16佐野ターミナル(栃木県佐野市)管轄。

当市内の国道4号、新4号国道は、結城市内の国道50号などと共に宇都宮国道事務所の管轄。

一方で県内とは、JRバス関東東古河妻線の八千代町松本以東廃止後は、直接結ぶ公共交通機関は隣接する境町への路線バスのみである。そのため、茨城県内の中心軸の常磐線国道6号沿線との関係が希薄な状態が続いている[注釈 4]

茨城県庁では、上記のような状況を県土の一体性を損なうものと認識しており、地域格差を解消するための施策として、2006年から2010年度までの5ヶ年計画で、鹿行・県南・県西の各地域を「南部広域連携圏」とし、首都圏との更なる連携を強める交通インフラに重点を置いた地域造りを目指している。

古河市についてはその地域特性を認め、埼玉県、栃木県との連携も視野に古河都市計画区域マスタープラン[4]においても、「さいたま新都心や小山・宇都宮圏と連携し,東京都市圏の機能の一翼を担う」と明記されている。
気象

典型的な関東内陸の気候である。夏に関しては同じく酷暑で有名な熊谷前橋館林と並び酷暑となる。また冬は北西の季節風の強い日が多く、実際の気温以上に寒く感じられる。

2020年8月11日に観測された日最高気温記録の39.6度は茨城県内最高気温である[注釈 5]。8月の最高気温の平均値(32.0度)[4] も茨城県内最高である[注釈 6]。夏季の最低気温も古河は茨城県内では最も高く、熱帯夜になることもある。

冬は放射冷却現象により、朝は氷点下の冬日となることもしばしばある。それでも朝晩の冷え込みは県内他地域に比べると幾分弱く、1月の平均最低気温は-1.3°Cと、太平洋沿岸部を除くと、内陸では霞ケ浦に隣接する土浦に次いで高くなっている。日中は北西の季節風が強く、休耕中の田畑から猿島台地を覆っている関東ローム層の赤土の砂埃が舞い上がることも多い。

古河(1991年 - 2020年)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)18.8
(65.8)23.4
(74.1)26.1
(79)31.4
(88.5)35.1
(95.2)38.9
(102)39.5
(103.1)39.6
(103.3)38.2
(100.8)33.1
(91.6)25.7
(78.3)25.3
(77.5)39.6
(103.3)
平均最高気温 °C (°F)9.2
(48.6)10.3
(50.5)14.0
(57.2)19.6
(67.3)24.1
(75.4)26.6
(79.9)30.6
(87.1)32.0
(89.6)27.8
(82)21.9
(71.4)16.4
(61.5)11.4
(52.5)20.3
(68.5)
日平均気温 °C (°F)3.6
(38.5)4.6
(40.3)8.2
(46.8)13.5
(56.3)18.4
(65.1)21.8
(71.2)25.6
(78.1)26.8
(80.2)23.0
(73.4)17.2
(63)11.0
(51.8)5.8
(42.4)14.9
(58.8)
平均最低気温 °C (°F)?1.3
(29.7)?0.5
(31.1)2.9
(37.2)8.0
(46.4)13.6
(56.5)18.0
(64.4)21.9
(71.4)23.0
(73.4)19.3
(66.7)13.2
(55.8)6.3
(43.3)0.9
(33.6)10.4
(50.7)
最低気温記録 °C (°F)?11.9
(10.6)?8.3
(17.1)?4.8
(23.4)?1.4
(29.5)2.3
(36.1)10.6
(51.1)14.5
(58.1)15.6
(60.1)8.4
(47.1)2.1
(35.8)?2.4
(27.7)?6.3
(20.7)?11.9
(10.6)
降水量 mm (inch)35.2
(1.386)35.1
(1.382)75.9
(2.988)91.3
(3.594)120.8
(4.756)132.0
(5.197)147.3
(5.799)135.8
(5.346)181.4
(7.142)166.1
(6.539)61.6
(2.425)37.7
(1.484)1,229.9
(48.421)
平均降水日数 (?1.0 mm)3.94.68.69.411.012.111.68.611.010.26.04.2101.2
平均月間日照時間208.7195.1197.2190.6184.7128.6144.7168.1133.1145.1165.0188.52,049.5
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[5]

市勢

面積:123.58 km2

人口:142,995人

男性:71,450人

女性:71,545人


世帯数:50,465

(平成22年国勢調査)
人口

2000年の国勢調査で14万6552人[注釈 7]を記録して以降、市全体としては減少傾向にある。一方で旧市町別では、旧総和町が増加傾向にある[6]


古河市と全国の年齢別人口分布(2005年)古河市の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 古河市
■緑色 ― 日本全国■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性
古河市(に相当する地域)の人口の推移

1970年(昭和45年)97,659人
1975年(昭和50年)108,889人
1980年(昭和55年)117,691人
1985年(昭和60年)129,842人
1990年(平成2年)139,239人
1995年(平成7年)146,010人
2000年(平成12年)146,452人
2005年(平成17年)145,265人
2010年(平成22年)142,995人
2015年(平成27年)140,946人
2020年(令和2年)139,344人

総務省統計局 国勢調査より



地名 

古河市側から渡良瀬川の対岸に「向古河(むかいこが)」地区や東武日光線新古河駅」があるが、所在は埼玉県加須市(旧北川辺町)になる。
歴史


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