及川奈央
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撮影前は初代蜂女のような正統派の悪役怪人をめざしていたが、現場で石橋蓮司演じるスーパー死神博士との関係や、ネオ生命体に対する母性に見られるような、女としての要素が膨らんでいったという[62][63]。役に対する敬意を込めて「蜂女さん」と呼ぶことが多い。

大河ドラマ『龍馬伝』への出演は、担当プロデューサーの要望[64]で実現したが、及川奈央本人によるとオファーから衣装合わせ・カツラ合わせを経て撮影までわずか二週間というあわただしいものだった[65]。思いがけないオファーに「初めは“ドッキリ”かと思った」[7]という。一方、及川は番組中で、最近は和風に関心があり、憧れの仕事として、日本酒のCMや日本舞踊、さらには大河ドラマにも出たいと語ったことがある。「いっぱい言葉にしたほうが、言霊ってあると思うので」[66]。結果的には三ヶ月余りで「言霊」の通り実現した形になっている。

舞台『15?0 ?フィフティーン・ラブ?』の設定が「少女マンガ」の世界だったため、『君に届け』や『ママレード・ボーイ』などから、女子高校生の恋愛対象となる男子をイメージして、仕草を研究した[8]

『CR及川奈央のフルーツスキャンダル』


及川奈央のパチンコ台を作ろうという発想は、2004年の雑誌連載記事に遡り、平和への「押しかけプレゼン」などの企画が行われた[67]。しかし、この時点では商品化には至らなかった。2006年にパチスロ及川奈央の制作が進行した。同年9月29日と30日にビデオとスチールの撮影が行われたが、発売会社の都合でお蔵入りとなった[68]。2007年、平和の子会社となったオリンピアが開発を担当し、商品開発がスタートした。同年暮れごろには、液晶画面の演出に使用されるコスプレ映像の撮影や、グアムでの水着ロケが行われた。声のアフレコは撮影よりさらに一年後に行われたが、ホールの音響に埋もれないよう、通常より高い声が求められ、「リーチ」の台詞だけでも数十回録った[69]

やや特異な遊戯仕様 (デジタルで揃った数字により以後の大当たり回数を示唆する) を現行規制の枠内で実現しようとしたことや、オリンピアの旧型台枠を前提に設計されていたことなどから、実際に市場投入されるかどうか微妙とされた時期もあったが、生産数量限定で2009年8月31日より出荷 (機種名「CR及川奈央のフルーツスキャンダルSD2」) されることとなり、インターネットラジオ番組中で本人からも発表があった[70]。また、SD2と同時期に開発された甘デジ仕様のTR、およびその改良型のTRZが、受注生産方式により、2010年2月14日より出荷された。

撮影から稼動まで一年半以上かかったため、及川奈央は「今自分でこの台を打って自分の画像を見ると懐かしい感じがする」とパチンコ店での宣伝イベントで語っている。また、コスプレや水着のイメージ映像の仕事としては、これが最後になるだろうと言っている[71]

趣味・嗜好・性格関係


愛猫家であり、旧ブログの初回 (2005年9月1日) 以降、ブログには頻繁に飼猫の話題が登場する。2009年3月からは、二匹の飼猫を主人公とした漫画『みくとラン』を、原作者として「漫画ゼロワン」に連載している。またこの二匹は、及川奈央がキャラクタとなったパチンコ台『CR及川奈央のフルーツスキャンダル』の演出にも"MIKU・RAN"の名前と共にアニメーションで登場する。

広島の親の実家では家庭麻雀を楽しむ習慣があり[72]、及川奈央も幼稚園児のころから牌を握っていた[73]。この20年以上に及ぶ麻雀歴が、テレビの麻雀番組への出演[74][75]や新聞社・雑誌社主催のリーグ戦への参戦[76][77]、麻雀を題材とした作品への出演[78]、雀荘チェーンでの“奈央'Sカップ”イベントの開催[79]など、タレント活動や女優活動に寄与している[80]サマーソニック内の“ソニックベガス”では、2010年[81]、2011年[82]と2年連続で、プロ雀士と共に麻雀のコーナーを担当した[80]。手役重視の雀風から「三色の華」[83]と紹介されることがある。

2005年ごろまで[84][85]は、嫌いな食べ物として「カレーライス」を挙げていたが、その後森下千里が発起人の芸能人カレー部に創立メンバーとして参加[86]するなど、むしろ好物となっている。カレー部に関してはインタビューや番組などで事あるごとに紹介しており[20][21][87]、一時期はスポークスマンのような存在だった。納豆も嫌いな食べ物に挙げられている[85]が、適切に調理されれば美味と感じるようになった[88]

好きで、特に日本酒がお気に入り。『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』で共演した伊藤かずえの手ほどきなどにより赤ワインも好むようになった[89]。「酒豪」としてのイメージがあり、日本酒を一升空けたエピソード[90]を持つ。AV女優時代に泥酔状態で撮影に臨んだ作品もある他、レギュラー番組で日本酒や赤ワインを呑みながら出演している場面も頻繁に見られる。2013年には、広島西条の賀茂泉酒造で利き酒をして撰んだ純米酒を自筆ラベルによりパッケージングした『及川』(15度)と、発色酵母を使用した『NAO』(8度)を、オリジナル日本酒としてプロデュースした[91]

その他のエピソード


多数のサイン会イベントをこなしてきた及川奈央だが「人生でただ一度だけ」他人のサイン会に客として参加したことがある。中学一年生のころの及川奈央は、Jリーグヴェルディの熱心なファンだった[92]。ある日、武田修宏選手のサイン会が渋谷で開催されるのを知り、電車を乗り継いで二時間かけて会場に着き、長時間並んだ後、いよいよ自分の順番になった時、緊張して思うように話しかけることができなかった[17]。この時の経験から、自分のサイン会では、自らファンに語りかけ、会話を引き出すように努めているという[93][94]

AV女優時代の雑誌企画で、自由民主党本部[95][96]万景峰号[97]アーレフ[98]などへの訪問、関係者へのインタビューなどを行った。このころから、連載記事の原稿は自分で書いている[99]。公式ブログには、カフェなどにMacBookを持ち込んで原稿書きをしている場面がしばしば登場する。

いわゆる芸能ゴシップ関連のエピソード。及川奈央自身の行動や発言が直接芸能ゴシップの原因になった例はないが、芸能メディアなどの作為により「元人気AV女優」という経歴イメージを絡めたゴシップの標的とされたケースがある。それらのうちインターネットの検索サイトに痕跡が残る規模のものは下記の通りである。

2006年1月、オカモトの新機能コンドーム“epoca”のイメージキャラクタとして新製品発表会に参加[100][101]した及川奈央について、1月19日発行のナイスポ紙が「及川奈央 衝撃カミングアウト エイズ撲滅運動がんばります!!」という見出のうち「エイズ」までを大見出しにし「撲滅運動」以下が見えにくいレイアウトによって大々的に報じた[102]。この紙面が素材となって、誤読により、あるいは意図的に、及川奈央がエイズを告白したとする掲示板やブログなどへの書き込みが多数行われた。
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