参謀
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旧日本陸軍では、参謀総長陸軍三長官)が長を務める参謀本部を筆頭に、部隊では参謀部は旅団以上に設置された。総司令部を擁する総軍参謀部の長は「総参謀長」と、方面軍以下の参謀部の長は「参謀長」と称した。

参謀は参謀本部管轄の陸軍大学校(陸大)で養成された。

著名な陸軍参謀として、

児玉源太郎日露戦争時の満州軍総参謀長)

福島安正シベリア単騎横断実地調査を実施)

石原莞爾柳条湖事件関東軍作戦主任参謀)

辻政信ノモンハン事件

杉山元太平洋戦争開戦時の参謀総長)

栗林忠道香港攻略戦時の第23軍参謀長)

瀬島龍三大本営陸軍部作戦参謀)

八原博通沖縄戦における第32軍高級参謀)

堀栄三(アメリカ軍の侵攻パターンを的確に予測し「マッカーサー参謀」と称された情報参謀)

などが知られている。
海軍

旧日本海軍では、軍令部総長が長を務める軍令部を筆頭に、部隊では参謀部は艦隊戦隊などに設置された。

海軍大学校(海大)は参謀養成学校ではなく、陸軍とは異なり海大卒業生以外も参謀職についている[2]

著名な海軍参謀としては、

秋山真之日本海海戦時の第一艦隊先任参謀)

永野修身太平洋戦争開戦時の軍令部総長)

宇垣纏(同じく開戦時の連合艦隊参謀長)

黒島亀人真珠湾攻撃の実施計画をまとめ、山本五十六懐刀と呼ばれた)

神重徳(真珠湾攻撃・ミッドウェー海戦の航空参謀源田実第一次ソロモン海戦捷号作戦等の奇抜な作戦立案から神懸かりと揶揄された)

などが知られている。
世界の参謀制度
アメリカ合衆国統合参謀本部議長マーク・A・ミリー陸軍大将

米軍統合参謀本部幕僚の教科書である『統合軍参謀マニュアル』(白桃書房、1989年)によれば、アメリカ軍のStaff制度は以下[3]

幕僚長参謀長、Chief of staff) - 一般幕僚と特別幕僚を指揮し、幕僚部を統括する。

幕僚副長(参謀副長、Deputy chief) - 作戦担当(Plans and Operations)と管理担当(Administration)がおり、幕僚長(参謀長)を補佐する。

一般幕僚(General staff) - それぞれの部門の長で構成され、幕僚会議で全ての分野に発言権を持ち、各分野を調整する。

人事・行政幕僚(参謀)

情報幕僚(参謀)

作戦幕僚(参謀)

後方幕僚(参謀)

計画幕僚(参謀)

通信幕僚(参謀)


特別幕僚(Special staff) - 司令部の専門将校などから構成され、指揮官の指揮下で、一般幕僚の調整を受ける。参謀長の指揮統制で増員や減員を受けるため必ずしも一様ではない。

工兵幕僚

輸送幕僚

監察幕僚

広報幕僚

会計幕僚

法務幕僚

憲兵幕僚

その他専門幕僚


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