東京都豊島区出身。幼少期から成人するまでは母・ヒサ子が住み込みで管理人をしていた東京都豊島区南大塚1丁目の『稲和マンション』1階の管理人室に居住し(現在『稲和マンション』は取り壊され、新たな物件が建っている)、当時、先輩で役者友達だった佐藤佑介が遊びに来ていたという。
中学2年生だった1972年、マーク・レスター主演の映画『卒業旅行 Little Adventurer』の相手役オーディションに応募するも、落選[3]。しばらくして、ある芸能プロダクションの誘いを受けて加入したのち、サンミュージックプロダクションに移籍[3]。アイドル全盛の当時、原田も歌手としてデビューする話で進んでいたが、当人が乗り気ではなく、「勉強のために」と勧められて日活児童映画『ともだち』(澤田幸弘監督、1974年7月24日公開)に、主人公の少年の姉役として出演した[4]。
東京都立工芸高等学校入学後の1974年、家城巳代治の監督映画『恋は緑の風の中』に出演し、正式デビューとなった。しかし公開後ヌードシーンが学校で問題視され、高校1年生の3学期に芸能活動の便宜上、東京都立代々木高等学校交替部(夜間高校)へ転校を余儀なくされ、卒業した。
1976年、増村保造の監督映画『大地の子守歌』や長谷川和彦の監督映画『青春の殺人者』[5]などに出演。10代でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞などを受賞し、一躍評価を高めた。1983年、神代辰巳の監督映画『もどり川』では萩原健一と共演し、好評を博した。続いて黒澤明の『乱』にも出演している。
『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』では自ら製作・主演に関わるとともに、「刹那」の名前で原案、脚本もこなす。1986年に小説『愛しのハーフ・ムーン』(集英社コバルト文庫)を発表。翌1987年、滝田洋二郎が監督し、にっかつで映画化されている。実相寺昭雄、深作欣二ら、多くの監督からオファーを受け数々の映画賞を受賞している。
人物
趣味・特技
英会話
乗馬
子育てが一段落した40代後半から始めた[6]。「普段多くの人と接する仕事をしており、多少疲れたりする。色んな言葉や音が聞こえるけどそれは置いといて、言葉のない世界、馬との対話やスキンシップであったり」[6]と述べている。 2020年の大会では優勝した[7]。
ピアノ
映画『百花』でピアノ教師の役で出演したのがきっかけ。グランドピアノを弾いたのは初めてで、「練習してるとピアノの音の気持ち良さ、全身が音に包まれる」のがとても好きになり、撮影後も続けている。「上手になったらいいな。この曲が弾けるようになったらいいな」という思いがある[8]。
交友関係
松田美由紀とはドラマ『北の国から』の共演をきっかけに40年来の親友。美由紀の夫松田優作が亡くなった時には互いの家族も交えて、アメリカをキャンピングカーで横断した[9]。
出演
映画
ともだち(1974年7月24日、日活、澤田幸弘監督) - 新太の姉 役 ※正式デビュー以前の出演
恋は緑の風の中(1974年11月23日、東宝、家城巳代治監督) - 松島雪子 役
炎の肖像(1974年12月28日、日活、藤田敏八、加藤彰監督) - 青山ひろ 役
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ(1975年9月20日、松竹、山根成之監督) - 橋爪マリ 役
凍河(1976年4月24日、松竹、斎藤耕一監督) - 高見沢ナツキ 役
大地の子守歌(1976年6月12日、松竹、増村保造監督) - りん 役 ※主演
パーマネント・ブルー 真夏の恋(1976年9月23日、松竹、山根成之監督) - 女店員 役
青春の殺人者(1976年10月23日、ATG、長谷川和彦監督) - ケイ子 役
北の宿から(1976年11月6日、松竹、市村泰一監督) - リエ 役
錆びた炎(1977年2月26日、松竹、貞永方久監督) - 伊山比佐子 役
恋人岬(1977年4月29日、松竹、西河克己監督) - 一城美希子 役
残照(1978年4月29日、東宝、河崎義祐監督) - 久美子 役
トラック野郎・突撃一番星(1978年8月12日、東映、鈴木則文監督) - 月田えり子 役
赤穂城断絶(1978年10月28日、東映、深作欣二監督) - 橋本はつ 役
風雪の海峡 青函トンネルは、今…(1978年12月9日、CX)- 長女 役
その後の仁義なき戦い(1979年5月26日、東映、工藤栄一監督) - 根岸明子 役
地獄(1979年6月3日、東映、神代辰巳監督) - 水沼アキ・生形ミホ 役 ※二役
あゝ野麦峠(1979年6月30日、東宝、山本薩夫監督) - 篠田ゆき 役
翔べイカロスの翼(1980年1月26日、映画センター、森川時久監督) - 三輪百合 役
翔んだカップル(1980年7月26日、東宝、相米慎二監督) - 志津 役
ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980年12月20日、ATG、神代辰巳監督) - 島崎千里 役 ※主演、製作
ダンプ渡り鳥(1981年4月29日、東映、関本郁夫監督) - 尾崎頼子 役
なんとなく、クリスタル(1981年5月23日、松原信吾監督) - 真紀子 役
父と子(1983年1月15日、東宝、保坂延彦監督) - 若い妻 役
もどり川(1983年6月18日、東宝東和、神代辰巳監督) - 朱子 役
乱(1985年6月1日・東宝・黒澤明監督) - 楓の方 役
幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬(1986年1月25日、東宝、河合義隆監督) - お竜 役
火宅の人(1986年4月12日、東映、深作欣二監督) - 矢島恵子 役
プルシアンブルーの肖像(1986年7月26日、東宝、多賀英典監督) - 尾花弘美 役
国士無双(1986年10月25日、保坂延彦監督) - サンレニティ・八重 役
帝都物語(1988年1月30日、東宝、実相寺昭雄監督) - 辰宮恵子 役