付近一帯は、県立自然公園(印旛手賀自然公園)に指定されており、サイクリングロードや遊歩道が整備されている。また、西印旛沼にあたる佐倉市「ふるさと広場」には湖畔にオランダ風の風車があるほか、周辺はシーズンになるとチューリップやコスモスなどの花畑としても整備されている。
その他、湖畔ではハスやアサザなどの水生植物を見る事もできる。 1978年(昭和53年)より、西印旛沼湖畔では例年8月に千葉県内でも有数の花火大会(佐倉・国際印旛沼花火大会)が催され、30万人[4]を超す観客を集めてきたが、2005年(平成17年)からは中止となった[5]。しかし市民からの花火大会再開の要望も多く、2007年に「佐倉市民花火大会」として再開した。 また、2006年(平成18年)からは北印旛沼・成田市側でも「NARITA花火大会in印旛沼」が開催されている。 1960年代以降、流域人口の増加に伴い印旛沼の水質指標は悪化し、水質汚染は全国有数のレベルとなる。1980年代までの印旛沼は北部よりも西部のほうが水質が悪く、西部では1984年(昭和59年)に COD 年平均が過去最悪の13 mg/Lを記録するが、下水道整備などの対策の結果 1990年(平成2年)ごろには 8 mg/Lほどまで改善する。一方、北部の水質汚染はゆるやかに進み、1990年(平成2年)ごろには西部と同じレベルに達する。 その後は、西部、北部ともに再び水質が悪化し、1994年(平成6年)には北部で COD 年平均の過去最悪タイ 13 mg/Lを記録してしまう。現在では多少は改善しているものの、環境省の定める環境基準(3 mg/L)に満たず、依然として COD 年平均は10 mg/L前後である。2017年(平成29年)は、伊豆沼と同等である11 mg/Lを記録している[6]。 CODの経年変化(mg/L)年(元号)H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24 全窒素の経年変化(mg/L)年(元号)H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19 全リンの経年変化(mg/L)年(元号)H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19 ペットとして日本に持ち込まれたカミツキガメが逃げ出して野生化した結果、2017年現在の印旛沼では1万6千匹が生息していると推定されている[7]。また、アメリカナマズやブルーギルと言った外来魚も確認されている。 佐倉市出身のロックバンド、BUMP OF CHICKEN の楽曲、『続・くだらない唄』(『THE LIVING DEAD』収録)は、印旛沼をモチーフにして作られたと言われている[8]。
花火大会
周辺施設
佐倉市
佐倉ふるさと広場
印旛沼サンセットヒルズ(オートキャンプ&テニス場)
佐倉市野鳥の森
佐倉草ぶえの丘
佐倉草ぶえの丘バラ園
国立歴史民俗博物館
佐倉城址公園(佐倉城)
印西市
千葉県立印旛沼公園(師戸城跡)
双子公園(印旛沼自転車道山田休憩所)
市井橋
成田市
宗吾霊堂
麻賀多神社
甚兵衛公園(甚兵衛渡し)
栄町
千葉県立房総のむら
水質
上水道取水口(佐倉市)11.011.010.012.010.09.59.18.69.48.18.6118.58.68.91111
北印旛沼中央9.510.012.011.010.09.48.89.09.49.89.211
環境省の定める環境基準は3 mg/L。
上水道取水口(佐倉市)1.71.81.91.92.22.42.23.03.12.93.02.4
北印旛沼中央1.11.41.51.51.41.61.41.62.31.82.01.6
環境省の定める環境基準では0.4 mg/L。
上水道取水口(佐倉市)0.150.130.130.140.120.110.110.120.130.110.120.14
北印旛沼中央0.1000.0990.1100.1100.1000.0860.0850.0910.1100.0950.0960.120
環境省の定める環境基準では0.03 mg/L。
外来種
その他
脚注[脚注の使い方]^ 国土地理院 (2015年3月6日). “平成26年全国都道府県市区町村別面積調 湖沼面積
^ “印旛沼(いんばぬま)とは
^ 川崎市市民ミュージアム(2004年)58ページ
^ “第16回佐倉・国際印旛沼花火大会
^ 「花火の消える夏
^ 千葉県. “ ⇒CODが高い湖沼(ワースト5)”. 千葉県. 2019年3月20日閲覧。
^ ⇒東京新聞:印旛沼周辺のカミツキガメ根絶 県が初の基本戦略:千葉(TOKYO Web)
^ “BUMP OF CHICKEN / THE LIVING DEAD [再発
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