南海トラフ
[Wikipedia|▼Menu]
2011年 南海トラフ地震発生帯掘削計画ステージ1の成果として、採集したコアから津波断層の活動痕を初めて発見[11]し、1944年東南海地震の津波断層を特定[12][13]した。また、過去の東南海地震の活動歴として、C004コアから従来知られていなかった紀元前1500年±34年と、約10600年前の痕跡を発見した。

2012年1月27日、東京大学大気海洋研究所等の研究チームが、南海トラフで巨大断層を発見したと発表。1707年に発生した宝永地震の断層の痕跡とみられている。

観測体勢

海洋研究開発機構が運用する地震と津波を常時観測監視するシステムとして、熊野灘にDONET(運用中)および徳島県沖から高知県沖の紀伊水道にDONET2(運用中)があり、観測データは防災科学技術研究所および気象庁へリアルタイムで提供されている。
南海トラフの生物相

多くの湧水生物群集が確認されており、南海トラフ・駿河湾・九州海域として、生物多様性の観点から重要度の高い海域に選定されている[14]
脚注^ 日本国政府 地震調査研究推進本部地震調査委員会 地震本部 > 3.評価対象領域について > 図1南海トラフの評価対象領域とその区分け
^ “浜岡原子力発電所 プレート間地震の地震動評価について (補足説明資料)”. 中部電力 (2019年). 2021年1月20日閲覧。
^ 橋本千尋, 鷺谷威, 松浦充宏(2009): ⇒GPS データインバージョン (PDF) , 平成21年度地球シミュレーター利用報告会
^ 南海トラフ巨大地震の想定震源域で、海底の詳細な動きを初めて捉えました?海底地殻変動観測の最新成果? 海上保安庁 2015年8月18日 (PDF)
^ 「相模トラフ・伊豆衝突帯のプレート境界断層 (PDF) 」、2012年11月27日、首都直下地震モデル検討会(第10回)
^ 高木金之助編、沢村武雄 「五つの大地震」『四国山脈』 毎日新聞社、1959年
^ 1946年南海地震震源過程から推定された南海トラフ巨大地震に対するフィリピン海プレート形状の影響 地學雜誌 Vol.110 (2001) No.4 P498-509
^ 坂口有人:海溝軸への地震破壊伝播は南海トラフでも 日本地質学会 第119年学術大会(2012大阪)セッションID: S2-O-4 西日本の海溝型地震と津波を考える, doi:10.14863/geosocabst.2012.0_12
^ “瀬戸内も「震度7」…「南海トラフ巨大地震」が起きたら、破滅的な揺れが襲う「愛媛県」の地名”. 株式会社 講談社. 2023年11月16日閲覧。
^ “南海トラフ地震防災対策推進基本計画フォローアップ結果(概要)”. 内閣府. 2022年12月2日閲覧。
^ 津波断層の活動痕を初めて発見 ?地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画の成果?
^ 断層掘削研究によって明らかになった地震時の断層滑り挙動とその物理化学的側面 地学雑誌 Vol.122 (2013) No.2 特集号:日本における陸上科学掘削の現状と展望 p.323-342, doi:10.5026/jgeography.122.323
^ 東南海地震(1944年)の津波断層を特定する物的証拠の発見
^ “沖合海底域 313 南海トラフ・駿河湾・九州海域”. 環境省. 2022年12月9日閲覧。

参考文献

平朝彦 『日本列島の誕生』 岩波書店〈岩波新書〉、1990、ISBN 4-00-430148-3

津波断層の活動痕を初めて発見 ?地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画の成果? 独立行政法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学

関連項目

駿河トラフ

相模トラフ

琉球海溝

糸魚川静岡構造線

中央構造線

東海地震

東南海地震

南海地震

日向灘地震

南海トラフ巨大地震

連動型地震

外部リンク

南海トラフ地震対策
- 内閣府

南海トラフ地震について - 気象庁

南海トラフで発生する地震 - 地震調査研究推進本部

『南海トラフ』 - コトバンク










日本の地質
地殻

プレート

ユーラシア

アムール

揚子江

沖縄


北アメリカ

オホーツク


太平洋

関東フラグ


フィリピン海

マリアナ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:35 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef