南京の基督
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芥川龍之介の『南京の基督』をベースに、彼の自殺直前の心象風景を描いた『歯車』を加えたオリジナル・ストーリー。日本人である富田靖子が中国人の娼婦、宋金花を演じ、香港の俳優レオン・カーフェイが芥川龍之介をモデルにした日本人作家、岡川龍一郎を演じた。この作品で宋金花を演じた富田靖子が第8回東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。

舞台設定は原作と同じ南京で、主人公も原作と同じ宋金花だが、芥川龍之介をモデルにした日本人作家・岡川が金花と出会い、恋に落ちるという設定。よって、原作のようにキリスト似の男に奇跡を感じるというシーンはない。映画では、金花の病気は治らず、岡川は日本に帰国後に自殺するという重苦しい内容になっている。
キャスト

岡川龍一郎:
レオン・カーフェイ(梁家輝)

宋金花:富田靖子

岡川の妻:中村久美

藕香院の主人:ラウ・シュン

譚永年:トォオ・ツォンホウ

山茶:ジェシカ・チャウ

キリスト:マーク・カスバーグ

吹き替え

岡川龍一郎 :
宮本充

譚永年 : 土師孝也

山茶 : 渡辺美佐

小僧 : 金丸淳一

有馬瑞香/内藤愛美/岡のりこ/大坂史子/水野龍司/小野美幸/坪井智浩/佐藤ユリ/大島一貫/大前潤司/木村雅/佐藤由菜/広田雅宣/岩田安生/定岡子百合/松本大/小山武宏/入江崇史

スタッフ

原作:
芥川龍之介 『南京の基督』 『歯車

監督:トニー・オウ

脚本:ジョイス・チャン

脚本協力:楠本浩美


音楽:梅林茂

サンポーニャ演奏:瀬木貴将

ストリングス編曲:柏木広樹


撮影:ビル・ウォン

美術:エディ・マー、西村薫

照明:梁雄偉、横山秀樹

録音:Showreel Film Facilities、田中峯生

編集:張嘉輝、張耀宗、三宅弘

助監督:劉小娟、比嘉一郎、藤岡浩二郎

整音:堀内戦治

音響効果:帆苅幸雄

OP撮影:佐光朗

OP編集:冨田功

現像:天工彩色沖印有限公司、IMAGICA

タイトル:マリンポスト

プロデュース:森重晃、チャイ・ラン

プロデューサー補:小柳憲子、千葉誠治

アシスタントプロデューサー:沼澤明、ポール・チェン

企画:アミューズ

製作者:大里洋吉(藝神集團)、レナード・ホー(嘉禾電影)

製作協力:東映京都撮影所俳協

日本語字幕翻訳:戸田奈津子

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 『秦淮の夜』は、1919年(大正8年)、雑誌『中央日報』2月号に発表された。日本人旅行者が可憐な少女娼婦を買い、愛しさと歓喜で抱きしめるという話で、谷崎潤一郎の実体験を元にしている。谷崎はその前年の1918年(大正7年)末に中国に旅行し、翌年に『秦淮の夜』の他、『美食倶楽部』『蘇州紀行』『南京奇望街』などの紀行文を発表している。

出典^ 牧野陽子.
^ 西原大輔 2008.
^ 久米正雄「続七月の文壇」(時事新報 1920年7月14日号に掲載)
^ a b c d e 三島由紀夫「解説」(芥川龍之介著『南京の基督』)(角川文庫、1956年)
^ 南部修太郎「最近の創作を読む 六」(東京日日新聞 1920年7月11日号に掲載)
^ 芥川龍之介「南部修太郎への書簡」(大正9年7月15日付)
^ a b c d 三好行雄「作品解説」(文庫版『杜子春・南京の基督』)(角川文庫、1968年。改版1977年)

参考文献

『芥川龍之介全集3』(
ちくま文庫、1986年)

文庫版『杜子春・南京の基督』(付録・解説 三好行雄)(角川文庫、1968年。改版1977年)


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