また、オリンピックのメダリストおよび金メダリストの数は世界の大学の中で一番多く、トップレベルで活躍するアスリートも多くいる[17][18]。 USCの校訓は、Palmam Qui Meruit Ferat "let whoever earns the palm bear it"。創立者は、ロバート・M・マクレイ
大学の特色
ロサンゼルス・ダウンタウンの南にあるロサンゼルスオリンピック会場の隣にメインキャンパス (University Park Campus) があり、他に医学部などが入るHealth Sciences Campus (HSC)、情報工学系研究機関のUSC Information Science Institute (USC-ISI) 等からなる。ジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ロン・ハワード、ブライアン・シンガー、ジョン・カーペンターなどの著名な監督を輩出した全米最古のフィルムスクールである映画芸術学部(USC School of Cinematic Arts)、ビタビアルゴリズムの考案者であり、クアルコム社 (Qualcomm) 共同設立者のアンドリュー・ビタビなどが卒業生に名前を連ねる。全米で映像関連の教育機関である映画芸術学部をはじめ、学部生向けの良質な高等教育を提供する大学と言う側面に加えて、後述するISIを擁するなど、工学系研究機関としての側面も持っている。東京工科大学との提携により、「ロバート・ゼメキス・センター」内に「東京工科大学ディジタル・スタジオ・システムズ・ラボ」が設置されている。
また、カリフォルニア州マリナ・デル・レイにあるISIは、IPアドレスなどを管理するInternet Assigned Numbers Authority (IANA) の運営者でもあり、ネットワーク研究を行っている。TCP/IP、DNSといった今日のネットワークの基幹をなすこれらの技術の誕生にも、この研究所が重要な役割を果たしている。インターネットのアーキタイプといえるアメリカ国防総省によるアーパネットプロジェクトを運営、管理していたという歴史もある。また、グリッドコンピューティングのインフラとしてよく使われるGlobus Toolkitも、National Center for Supercomputing Applications (NCSA) などとの共同プロジェクトである。なお、インターネットの基幹技術の開発、標準化に貢献をし、時に「インターネットの神様」と呼ばれるジョン・ポステル博士は、1998年に亡くなるまで、この研究所に在籍していた。
USCは、数学や計算機科学の手法を分子生物学の世界にいち早く持ち込み、「バイオインフォマティクス(生命情報科学)の父」とも言われるウォーターマン博士もこの大学に在籍し、近年、生物学・医学・数学・計算機科学などの分野が協調して研究を行うための新しいビルが建設されるなど、総合大学の特性を生かした学際的研究も盛んである。
2019年度の合格率は11%。2018年度の合格者の平均GPAは3.90(4.0点満点)、SATの平均値は1400-1530点(1600点満点)であった[19]。2010年の判決で、「USC」と「SC」は、他の大学が使用できないトレードマークとなった[20][21]。
ランキング
学部課程ランキング
QS世界大学ランキング USA (全米大学総合ランキング): 第15位(2020年度)[22]
タイムズ・ハイアー・エデュケーション(全米大学総合ランキング): 第17位(2019年度)[23]
US NEWS National Universities Ranking(全米大学総合ランキング): 第22位(2020年度)[24]
CWUR世界大学ランキング : 第44位(2019年度) [25]
世界大学学術ランキング: 第55位(2019年度)[26]