USCは、数学や計算機科学の手法を分子生物学の世界にいち早く持ち込み、「バイオインフォマティクス(生命情報科学)の父」とも言われるウォーターマン博士もこの大学に在籍し、近年、生物学・医学・数学・計算機科学などの分野が協調して研究を行うための新しいビルが建設されるなど、総合大学の特性を生かした学際的研究も盛んである。
2019年度の合格率は11%。2018年度の合格者の平均GPAは3.90(4.0点満点)、SATの平均値は1400-1530点(1600点満点)であった[19]。2010年の判決で、「USC」と「SC」は、他の大学が使用できないトレードマークとなった[20][21]。
ランキング
学部課程ランキング
QS世界大学ランキング USA (全米大学総合ランキング): 第15位(2020年度)[22]
タイムズ・ハイアー・エデュケーション(全米大学総合ランキング): 第17位(2019年度)[23]
US NEWS National Universities Ranking(全米大学総合ランキング): 第22位(2020年度)[24]
CWUR世界大学ランキング : 第44位(2019年度) [25]
世界大学学術ランキング: 第55位(2019年度)[26]
US NEWS Best Undergraduate Business Programs(全米学士ビジネスプログラムランキング): 第10位(2019年度)[24]
専門大学院
公共政策大学院(USC Price):第15位[27]
工学大学院:第15位[27]
法科大学院(USC Gould):第16位[27]
経営大学院(USCマーシャル・スクール・オブ・ビジネス):第17位[27]
医学大学院(USCケック医学校):第28位[27]
その他ランキング
THE 世界億万長者出身校ランキング: 第4位 (2014年調べ)[28]
スポーツに関してトミー・トロージャンロサンゼルス・メモリアル・コロシアム
USCの学生スポーツチームは「USCトロージャンズ」と呼ばれ、大学マスコットとして大学構内にはトロイの木馬の戦士の銅像「トミー・トロージャン」が飾られている。
USCトロージャンズはパシフィック12カンファレンスに属し、全チーム合計で全米選手権において122回制覇している。347人がNCAA(全米大学体育協会)チャンピオンに輝いており、スポーツ界においては全米一の実績がある。アメリカンフットボールにおいては10度ナショナルチャンピオンになっており全米一を誇っている。
オリンピックでは、1912年以来毎回ゴールドメダリストを誕生させている世界唯一の大学でもある。金メダルの総獲得数は135個で、1つの大学の獲得数が世界の国の中では12番目に位置する。ロンドンでの金メダルは14個。
同じロサンゼルスに所在するカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とは、学業面も含めてライバル関係にあり、アメリカンフットボール対抗戦では毎年恒例のノートルダム大学戦が有名である。USCのマーチングバンドはアメリカンフットボールの試合等全米テレビに中継される機会が多く、ファイトソング等はアメリカンフットボールファンの耳に焼き付いており非常に有名である。2005年に東京、2008年にはブラジルのリオデジャネイロにマーチングバンドチームが海外遠征して街中でパレードを行った。
主な卒業生
人類最初の月面着陸を行ったアポロ11号のニール・アームストロング船長は、 USCの卒業生である(工学修士。2005年にはその功績から、名誉博士号が授与された)。黒人初の米国航空宇宙局 (NASA) 局長、チャールズ・ボールデンは1977年に修士号を取得。
実業界:Apple共同創始者のマイク・マークラ、セールスフォース創始者のマーク・ベニオフ、クアルコム共同設立者のアンドリュー・ビタビ、キンコーズ創業者のPaul Orfalea、ロサンゼルス・レイカーズオーナーのジェリー・バス、など、多くの経営者を輩出している。アシストの代表取締役社長ビル・トッテンは経済学博士号を取得している。台湾で元エバー航空董事長を務めスターラックス航空を設立した張國?は経済学学士修了[29]。
エジプトの大統領ムハンマド・ムルシーは工学博士号を取得している。
アメリカ史上初のセカンドジェントルマン、ダグ・エムホフは法務博士号を取得している。
スポーツ:オリンピックの代表選手や金メダル選手を毎回送り出している。元千葉ロッテマリーンズ監督のボビー・バレンタインも卒業生である。
映画:ジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ロン・ハワード、アルバート・S・ラディ他。
テレビ:ションダ・ライムズ、エリック・クリプキ他。