南アメリカ(みなみアメリカ)は、全体が西半球にあり、大部分が南半球にある大陸。南米(なんべい)ともいう。西に太平洋、北と東に大西洋、北西に北米とカリブ海に囲まれている。南米大陸には12の主権国家が存在している。
南アメリカは1507年、アメリカ州が東インドではなくヨーロッパ人にとっての新大陸であると指摘した最初のヨーロッパ人ヴァルトゼーミュラー、リングマンによって、ヴェスプッチの名から付けられた。
面積は17,780,000 km2であり、地球の陸地面積の約12%を占める。人口は、2016年10月現在で4億2千万人と見積もられている[6]。 南アメリカはリャマ、アナコンダ、ピラニア、ジャガー、ビクーニャといった多種多様な生物の故郷である。アマゾンの熱帯雨林は生物多様性が高く、地球の種族の主要な部分である。南アメリカにはアンデス諸国
地理
総面積は1781万8500平方キロ、人口は約4億2000万人である。面積、人口共に南アメリカ最大の国はブラジルで面積855万平方キロ、人口は約2億人であり、アルゼンチンが面積で続く。大陸の北端はコロンビアのグアヒラ半島ガイーナス岬で、北緯12度28分、南端はティエラ・フエゴ諸島のホーン(オルノス)岬で、南緯55度59分。
北アメリカ大陸の南に位置する。
大陸の約3分の2が両回帰線の中にあり熱帯性気候だが、大陸の南部では温暖な地中海性気候から寒冷多雨な西岸海洋性気候に変わる。
地形は、西部に南北8500キロにわたって走るアンデス山脈があり、6960メートルに及ぶアコンカグアをはじめ5000?6000メートル級の高山が並んでいる。アンデス山脈は高度は高いものの、とくに北アンデスから中央アンデスにかけての山脈上は麓の熱帯気候と比べて温和で暮らしやすく、山脈の間の河谷や盆地、高原には多くの人々が住む。特にエクアドルからベネズエラにかけての北アンデス山脈にはキトやボゴタ、カラカスといった大都市が立地しており、これらの国で最も人口稠密な地帯となっている。中央アンデスにおいてもこの傾向は顕著で、ペルー南部からボリビアにかけて広がるアルティプラーノと呼ばれる広い高原とその周辺地域は、古代アンデス文明の揺籃の地となり、インカ帝国など様々な国家が生まれた。現在でもこの地域は人口が多く、とくにインディオが多く居住する地域となっている。アルティプラーノ北部は農耕に適し、チチカカ湖などの湖沼も存在する。ボリビアの首都ラパスは、このアルティプラーノの間の狭い谷に位置している。アルティプラーノ南部は冷涼で乾燥しており、ウユニ塩湖はこの地域に存在する。
アンデス山脈の西には海岸に沿って狭い平地が広がっているが、この内コロンビアからエクアドル北部にかけては熱帯雨林気候となっているものの、エクアドル南部からペルーを通りチリ北部にかけては、沿岸を通る寒流のペルー海流の影響によって雨がほとんど降らない砂漠地帯となっており、アンデス山脈から太平洋に流れ出る川の流域だけが、人間が居住できる場所である。しかし、とくにペルーにおいては海岸部には点々と大都市が連なっており、ペルーの首都リマもこうした乾燥海岸に位置している。この乾燥地域の南には地中海性気候の地域が広がり、アンデスの主脈と海岸山脈とのあいだの盆地で農業が営まれる。チリの首都サンティアゴも、こうした盆地の中に存在する。
東部にはアンデスのような巨大山脈は存在せず、ギアナ高地やブラジル高原といったなだらかな高原が広がるものの、地形はそれほど険しくはない。そしてこれらの高原と西部のアンデス山脈との間には、広い平地が広がっている。そこにオリノコ川、アマゾン川、ラ・プラタ川の三水系がある。