南アフリカ共和国
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しかし、2014年時点のジニ係数は0.63(世界銀行調べ)と、世界で最も格差が大きい国の一つである[22]
主要産業

農業果樹穀類栽培牧畜が主体である。同国はアフリカ大陸で最大のトウモロコシ生産国であり、2009 - 2010年度には400万トンの生産過剰となっている。また、南アフリカの砂糖サトウキビ)は世界金融危機の出端から年に十数%の割合で高騰していった。

伝統的な作物としての果物にはグアバアボカドがあり、これらは南アの重要な生産物となっている。現在はパンなどの主食用として小麦もつくっている。

最近ではマカダミアの栽培に力を入れており、毎年約4,000ヘクタールが新たに植林されている。その背景には中国での旺盛な需要があり、生産量は1996年の3,000トンから2015年には4万トンを超えるまでになっている[23]。「南アフリカ共和国の農業(英語版)」も参照

酒造ワインを手がけており、ワイン作りはケープタウン付近で特に盛んで輸出もされている。「南アフリカ共和国のワイン」も参照

メリノ種羊毛オーストラリアに次ぐ生産量を誇る。皮革用の牝羊も飼われているが、最高級品は胎児を取り出して剥ぐため、愛護団体などから批判を受けている。

鉱業生産物は金、ダイヤモンド、プラチナウラン鉄鉱石石炭クロムマンガン石綿。豊富な鉱物資源を誇り、特に金は世界の産出量の半分を占める。この豊富な産金力を背景にクルーガーランド金貨を発行していたが、現在は限定品としてのみわずかに販売されている。石油の産出はない。「南アフリカ共和国の鉱業(英語版)」も参照

工業は食品産業、製鉄化学工業繊維産業自動車などの分野で盛んである。

近年、ダイムラー・クライスラー(現・ダイムラー)社がダーバン市内に自動車製造工場を建設。メルセデス・ベンツの、特に右ハンドル仕様を製造している。これらの車両は南アフリカ向けのみならず、多くが輸出に割り振られている。またトヨタ自動車BMWフォルクスワーゲン日産自動車なども輸出拠点として同国に工場を置いている。なおこれらの拠点は東海岸のポートエリザベスに多く存在している。「南アフリカ共和国の自動車産業(英語版)」も参照

GDP成長率は2010年に3.0%、2015年に1.5%[24]と低成長ながら堅調な成長が続いている。JSEは世界的な証券取引所である。

アパルトヘイト廃止後に電力需要が急増したにもかかわらず、発電所の建設が10年以上行われなかったため、2007年ごろから電力不足が問題となっている。2008年1月には南アフリカ電力公社 (Eskom)は計画停電を実施し、当時資源高により好調だったプラチナ鉱山の操業が制限される事態となり、金やプラチナの相場を高騰させた。これを解消するため、Eskomは近隣諸国からの送電や発電所の増設を計画しているが、電力不足は2015年ごろまでは解消されない見込みである。「南アフリカ共和国のエネルギー(英語版)」も参照

2010年8月、公務員ストライキ7が発生した。労働組合側(COSATU)は、公務員賃金の8.6%引き上げと住宅手当1,000ランド(約1万円)の新設の要求であった。政府側の最終回答はそれぞれ7%、700ランドにとどまっている。

失業が大きな問題となっており、2011年の国勢調査では失業率は29.8%であった[25]。その後、持ち直す局面もあったが、2019年第3・四半期の失業率は29.1%となっている[26]
交通ビクトリア&アルフレッド・ウォーター・フロントはテーブル湾に面した港で、ショッピング・センター、レストラン、ホテルなどが集まるケープタウンの新しい観光スポットである。詳細は「南アフリカ共和国の交通(英語版)」を参照
道路.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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鉄道詳細は「南アフリカ共和国の鉄道」を参照
海運

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空運「南アフリカ共和国の空港の一覧」を参照

南アフリカ航空

国民詳細は「南アフリカ共和国の人口統計(英語版)」を参照
人口南アフリカ共和国の人口分布図

2021年の推計によると、人口は6,014万人。後天性免疫不全症候群 (AIDS=エイズ)による死者や白人層の国外流出が多いため、他のアフリカ諸国に比べると人口増加率は低く、2008年には人口が減少している。現在では平均寿命は2021年推計で64.38歳となっている。黒人層に限ればさらに低くなる。
民族

人種構成

バントゥー系民族黒人)  79.4%
白人  9.2%
カラード  8.8%
アジア系  2.6%

2009年の推計によると、人種の割合は黒人(79.3%)、白人(9.1%)、カラード混血)(9.0%)、アジア系(2.6%)[27]

黒人はズールー人コサ人ツワナ人ソト人(南ソト人)、ペディ人(英語版)(北ソト人)、スワジ人、ヴェンダ人(英語版)、ンデベレ人(英語版)、ツォンガ人バントゥー系民族で非常に多様であり、アパルトヘイト撤廃後は民族間の対立が深刻化している。

カラードは中央部から西部にかけての広い範囲に分布し、多くがアフリカーンス語母語としている。他にコイサン人種の先住民であるサン人コイコイ人がいるが、多くは混血したため数は少ない。

白人の大半はイギリス系とアフリカーナーで、そのほかにポルトガル系やユダヤ系、ギリシャドイツにルーツを持つ者などがいる。


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