千葉県
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以下は房総の陸上に生息する主要な動植物である[40][41]

ニホンザル : 房総丘陵に位置する高宕山周辺のニホンザル天然記念物に指定されている。

ニホンジカ[42]

ホンドテン

海・川の動植物メガマウスの標本

三方を海で囲まれた地形であり、地形・海流の関係により多様な生態系が築かれている。

東京湾は閉鎖性水域と呼ばれる、海水の流出入量が少ない海域である。複数の河川が注ぎ、富栄養化が進んでいる影響で、赤潮青潮などの現象が度々発生している。湾奥の三番瀬や、富津干潟盤州干潟などの広大な干潟が現在も残る。これらの干潟にはアサリバカガイなどの貝が生息し、春から夏にかけて潮干狩りが行われている。アシハラガニガザミといった甲殻類から、アジサシカワウなどの鳥類も生息[43]する。小櫃川河口には環境省レッドリストにて絶滅危惧IB類に指定されている東京湾固有種のキイロホソゴミムシが生息し[44]アシ原(ヨシ原)を形成しているアシ(ヨシ)をはじめ、ハマダイコンなどの植物やアマモなどの海藻が生息する[43]

富津市と鋸南町の境界付近にある明鐘岬周辺より南の海域からは、わずかながらサンゴが生息している[45]。これは、黒潮の影響を受けた海水温と透明度の高い海水が流入するためである。そしてこの近辺からは東京湾海底谷が広がり、メガマウスミツクリザメなどの貴重な深海生物が多く生息している。館山市周辺海域には造礁サンゴが分布している[46]。日本は黒潮の暖かい海流により世界的に見て造礁サンゴが広い範囲に分布しているが、その中で館山の造礁サンゴは北限とされている。

そのほか東京湾および館山湾周辺にはスズキメバルイイダコアカエイなど豊富な魚類が生息している。

館山周辺の沿岸から夷隅地区はイセエビが豊富に生息しており、いすみ市および県全体では漁獲高全国1位である。鴨川市には特別天然記念物にも指定されている鯛の浦がある。これは群泳せず浅い海を泳がないマダイが群泳する姿を、海面近くでみることができるためである[47]

房総半島は標高が低いこともあり、水温の低い谷川はない。そのため、カワゲラカゲロウは全体として少なく、ヤマメや大卵型のカジカは生息していない[40]
外来生物

勝浦市にはかつて行川アイランドと呼ばれる観光地があり、この施設から逃げ出したとされるキョンが勝浦市周辺で繁殖しており、県内には数千頭生息しているとされている[48]。また盤洲干潟や富津干潟などにはサキグロタマツメタと呼ばれる貝が流入している[49]。これは本来、中国近海の干潟や瀬戸内海などにしか生息していない貝であったが、中国などからのアサリの輸入に際して混入してきたとされる。この貝はアサリなどの二枚貝を捕食するため、在来種であるツメタガイとともに干潟の多くのアサリの天敵となっている[50]
地域
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千葉市八千代市2



3富里市芝山町山武市匝瑳市旭市銚子市東金市館山市木更津市松戸市白井市印西市野田市茂原市成田市柏市勝浦市市原市流山市我孫子市鴨川市1君津市富津市袖ケ浦市南房総市香取市大多喜町いすみ市大網白里市栄町神崎町多古町東庄町九十九里町横芝光町一宮町睦沢町白子町長柄町長南町長生村御宿町鋸南町 千葉県の自治体 /

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略数字 : 1.鎌ケ谷市, 2.四街道市, 3.酒々井町千葉県 地域区分図

県下には、37市6郡16町1村がある。自治体における町はすべて「まち」、村は「むら」と読む。県庁による地域区分には、4地域の分類と、県庁および地域振興事務所の所管区域による6区分とがある。県の総人口は6,270,470人。人口は、2024年4月1日現在の推計人口である。

合計特殊出生率は1.32と、全国の1.42を下回っている(2014年)ものの東京都市圏(1都3県)の中では高い水準である。人口は千葉市や東京23区に近い船橋市、市川市、松戸市、流山市、浦安市、八千代市、柏市を中心に急増しているのに対し、県東部など東京通勤圏最外縁部に位置する市町村では減少傾向にある。そのため総人口の増減では横ばいになっている。千葉県では、今後予想される人口減少や高齢化に対して危機感を持ち、早期段階で子育て支援や労働力確保に力を入れている[51]
4地域区分
中央地域 2,054,174人


千葉市政令指定都市業務核都市

中央区

花見川区

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