千葉県中央部に位置し、日本の首都である東京都の都心や成田国際空港・東京国際空港から約25 - 35キロメートル圏内にある、東京湾に面した県内最大の都市である。市域の中央駅は千葉駅(中央区)。市政の中心地は千葉港地区(中央区の千葉みなと駅周辺)と、県政の中心地でもある亥鼻地区(中央区の本千葉駅、県庁前駅周辺)[4]。経済活動の中心地は千葉都心(中央区の千葉駅・千葉中央駅・千葉都市モノレール1号線沿線周辺)、蘇我副都心(中央区の蘇我駅周辺)、幕張新都心(美浜区の海浜幕張駅周辺)。教育の中心地は稲毛区であり、千葉大学の本部をはじめとして、多数の私立大学や高等学校が存在する。
国際拠点港・日本三大貿易港の千葉港を有する港湾都市で、京葉工業地帯の中核・工業都市である。市内にはアジア地域有数の国際見本市である幕張メッセがあり、首都圏の中でも多種業務機能が集積した首都機能の一翼を担い[5]、中心業務地区 (CBD) の千葉都心・幕張新都心を中心に世界に開かれた国際都市の役割を担う[6][7]。
1126年、千葉氏の実質的な初代当主である千葉常重が猪鼻台(現在の亥鼻城址周辺)に居館を築いたことにより広義の城下町として繁栄し、その後は千葉妙見宮(千葉神社)の小規模な門前町となる。近世には千葉佐倉街道(千葉街道)や東金御成街道の宿場町となり、佐倉藩の外港でもあった[8]。1873年、千葉県庁が千葉町(現在の千葉市中央区本千葉町)に置かれたことにより、千葉県内の政治・経済・文化の中心地、交通の要衝として発展し[5]、ウォーターフロント開発による千葉港や京葉工業地帯の整備による港湾都市・工業都市として、約100万規模を有する都市へと成長した。また、東京都の都心と成田国際空港の中間地点に位置することから首都圏の中でも幕張新都心や千葉港のような国際戦略に重要な機能・施設が多く、グローバル都市としての役割が強い。先端技術産業の集積地となっている[9]。
東京都特別区部への通勤率は20.0%といわゆる「千葉都民」が一定数存在する(2015年国勢調査)。昼夜間人口比率は100を下回っているものの、97.5%[10] とベッドタウンとしての機能が強い東京の周辺に位置する首都圏の都市では昼間人口が比較的多い方であり、関東有数の巨大商圏による商業集積や企業の本社を持つ一方で、独立した支店経済都市として東京都の都心だけに依存しない独自の経済圏(千葉都市圏)を形成している。また、一部の企業が支店や支社を千葉市に置いて首都圏(特に東関東)を管轄下に置いているケースも見られ、広義の拠点都市としての機能もある。 千葉市には、都心・新都心・副都心と異なる名称を与えられた地区があるが、3者とも機能的には「都心」としている。 千葉市都市計画マスタープラン[11] によると下記のような集約型都市構造としている。
都市計画
県都、都市圏の中核としての3都心、重要地域拠点の形成
都心 - 千葉都心(中央区、千葉駅周辺・千葉中央地区・亥鼻地区・千葉港周辺)
新都心 - 幕張新都心(美浜区、海浜幕張駅周辺)
副都心 - 蘇我副都心(中央区、蘇我駅周辺)
重要地域拠点(副都心機能)- 稲毛(稲毛区)、幕張(花見川区)、都賀(若葉区)、鎌取(緑区)