千葉市
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国際拠点港・日本三大貿易港の千葉港を有する港湾都市で、京葉工業地帯の中核・工業都市である。市内にはアジア地域有数の国際見本市である幕張メッセがあり、首都圏の中でも多種業務機能が集積した首都機能の一翼を担い[5]中心業務地区 (CBD) の千葉都心幕張新都心を中心に世界に開かれた国際都市の役割を担う[6][7]

1126年千葉氏の実質的な初代当主である千葉常重猪鼻台(現在の亥鼻城址周辺)に居館を築いたことにより広義の城下町として繁栄し、その後は千葉妙見宮(千葉神社)の小規模な門前町となる。近世には千葉佐倉街道千葉街道)や東金御成街道宿場町となり、佐倉藩外港でもあった[8]1873年、千葉県庁が千葉町(現在の千葉市中央区本千葉町)に置かれたことにより、千葉県内の政治・経済・文化の中心地、交通の要衝として発展し[5]ウォーターフロント開発による千葉港京葉工業地帯の整備による港湾都市工業都市として、約100万規模を有する都市へと成長した。また、東京都の都心と成田国際空港の中間地点に位置することから首都圏の中でも幕張新都心や千葉港のような国際戦略に重要な機能・施設が多く、グローバル都市としての役割が強い。先端技術産業の集積地となっている[9]

東京都特別区部への通勤率は20.0%といわゆる「千葉都民」が一定数存在する(2015年国勢調査)。昼夜間人口比率は100を下回っているものの、97.5%[10]ベッドタウンとしての機能が強い東京の周辺に位置する首都圏の都市では昼間人口が比較的多い方であり、関東有数の巨大商圏による商業集積や企業本社を持つ一方で、独立した支店経済都市として東京都の都心だけに依存しない独自の経済圏(千葉都市圏)を形成している。また、一部の企業が支店や支社を千葉市に置いて首都圏(特に東関東)を管轄下に置いているケースも見られ、広義の拠点都市としての機能もある。
都市計画

千葉市には、都心・新都心・副都心と異なる名称を与えられた地区があるが、3者とも機能的には「都心」としている。

千葉市都市計画マスタープラン[11] によると下記のような集約型都市構造としている。

県都、都市圏の中核としての3都心、重要地域拠点の形成

都心 - 千葉都心(中央区、千葉駅周辺・千葉中央地区・亥鼻地区・千葉港周辺)

新都心 - 幕張新都心(美浜区、海浜幕張駅周辺)

副都心 - 蘇我副都心(中央区、蘇我駅周辺)

重要地域拠点(副都心機能)- 稲毛(稲毛区)、幕張(花見川区)、都賀(若葉区)、鎌取(緑区)


日常生活の拠点の形成・確立と、広がりをコンパクトにした都市づくり

地域拠点(生活拠点) - 浜野(中央区)、検見川浜稲毛海岸(美浜区)、西千葉(稲毛区)、検見川幕張本郷(花見川区)、千城台(若葉区)、土気誉田(緑区)


活力ある産業集積、農業振興

産業拠点(産業集積地) - 川崎町新港、千種町など


地理

千葉県の中央部(ほぼ中西部)に位置し、中心市街地は東京都の都心と成田国際空港の中間地点(約25 - 35キロメートル)である。

地形は、臨海部および各河川下流域に広がる関東平野の平地とその周辺部は下総台地台地谷津から構成される。郊外や臨海部を中心に大規模な住宅団地が多くある一方、若葉区緑区には豊かな自然環境住宅地が共存している。かつての海岸線は現在の国道14号国道357号国道16号をなぞる線にほぼ等しく、遠浅の海が広がっていたが高度経済成長期以降の大規模な海面埋立により、新たに広大な土地が誕生した。美浜区のほぼ全域および中央区の一部がこれに該当する。現在の海岸線は中央区部分ではほぼ工業施設または港湾で占められている一方、美浜区部分には長大な人工海浜(いなげの浜、検見川の浜、幕張の浜)も造成されている。美浜区全域、中央区と花見川区の一部を除いて標高20メートル以上の台地に位置しており、緑区土気町など標高90メートル以上に位置する地域も存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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