千と千尋の神隠し
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その臭気は朝食としてリンが調達してきたご飯を、少し離れた所からでも一瞬で腐らせる程危険なもので[注 30]、湯婆婆を始めとする湯屋の者は皆慌てふためきながら迎え入れる事になる。リンがまだ朝食の調達から戻っていなかったので[113]、千尋だけが湯婆婆の命令で、彼から料金を受け取り、世話をした。これほどひどい汚れは千尋とリンが、オクサレ様が湯屋に来る直前の風呂の掃除中に、こびりついた汚れを落とそうとしてためた薬湯[114]では落ちなかった。千尋が足し湯をしようと、薬湯の札と風呂場の壁の仕掛けを使った。その後、ヘドロに足を取られながらも釜へ進んでいき[34]、釜の上の綱を右手で引くと同時に、釜の縁をつかんでいた左手が滑り、釜の中に転落し、底にたまっているヘドロに頭から埋まってしまう[115]。逃れようともがく千尋の体を引き抜いて助け出してくれたのはオクサレ様であった。湯屋の者は、彼を本物のオクサレ様、つまり「腐れ神(くされがみ)」[注 31]だと外見だけで決めつけていて近づかず、リンは釜爺にありったけの薬湯を出すように頼みに行っていて[116]、千尋だけが世話をしていたので、オクサレ様の体に刺さって抜けないのような物に千尋だけが気づき、従業員達と協力して引き抜いた事で、長年にわたってオクサレ様の体の表面についたり、飲み込んでしまったごみや汚れが、堰を切ったように吐き出され流れ落ち、神は本来の姿を取り戻す。湯婆婆曰く、正体は「名のある河の主[117][118](河の神[119])」であった。その姿は、河の流れそのものであろう半透明で不定形な長い竜のような体(絵コンテでは白い蛇体[120]、白い竜[注 32]等と記載。ロマンアルバムでも白蛇の身体と記載[121])に、能面の「」の仮面の様な顔を持つ[121]、優しそうでありながら神々しいものであった。河の神は「よきかな」と言った後、笑い声をあげながら湯屋の高所にある格式高い唐破風の大戸から飛び去っていくが、去り際には世話になった千尋に謎の団子「ニガダンゴ」を与え、湯屋には大量の砂金を残していった。
お台所さま(おだいどころさま)[107]
千尋が息を止めてハクと橋を渡る際に登場。頭に大きな笠を被り、笠の縁から包丁や鍋等の台所用品をぶら下げている。
むすびさま[122]
千尋が番台蛙に薬湯の札を貰いに来た時に登場。ピンク色の体で葉団扇を持っている。縁結びの神であり、「むすびさま」の愛称はアニメージュ誌上にて読者の一般公募で決められた。
石神様(いしがみさま)
オクサレ様が来た日に、春日様と共に蓬仙湯に予約を入れていた神。名前のみ登場する。
人間
理砂(りさ)
名前のみ登場する。千尋が引っ越す前に通っていた学校の友人。千尋が引っ越す時、「元気でね また会おうね」と書かれたお別れのカードを、スイートピーの花束に添えてプレゼントした
[123][124]。ちなみにスイートピーの花言葉は「出発[36]」。名前を奪われて「千」になってしまった千尋が、お別れのカードに書かれていた「ちひろ」という名前を見て、自分が「千尋」である事を思い出す。
舞台設定湯屋のモデルの一つとされる四万温泉「積善館」。ボイラー室のモデルとされる武居三省堂の店内(東京都小金井市江戸東京たてもの園)。

湯婆婆が経営する、八百万の神が体を休める「油屋」(あぶらや)という屋号の湯屋が舞台[125][126][127]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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