十六進数
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ブルックヘブン国立研究所のBruce Alan Martinは A?F による表記に不快感を示し、ビット配列に基づいた全く新しい数字を考案して1968年にCACM(英語版)へ提案したが、賛同者は少なかった[3]

7セグメントディスプレイでは、B,Dを8,0と区別するためb,dと小文字で表示する方法が採られた。

底の変換
二・八・十・十二進表記との対応

十六進表記十二進表記十進表記八進表記二進表記
(0)16(0)12(0)10(0)8(0)2
(1)16(1)12(1)10(1)8(1)2
(2)16(2)12(2)10(2)8(10)2
(3)16(3)12(3)10(3)8(11)2
(4)16(4)12(4)10(4)8(100)2
(5)16(5)12(5)10(5)8(101)2
(6)16(6)12(6)10(6)8(110)2
(7)16(7)12(7)10(7)8(111)2
(8)16(8)12(8)10(10)8(1000)2
(9)16(9)12(9)10(11)8(1001)2
(A)16(A)12(10)10(12)8(1010)2
(B)16(B)12(11)10(13)8(1011)2
(C)16(10)12(12)10(14)8(1100)2
(D)16(11)12(13)10(15)8(1101)2
(E)16(12)12(14)10(16)8(1110)2
(F)16(13)12(15)10(17)8(1111)2

二進表記から十六進表記への変換

二進表記から十六進表記に変換する方法を、以下に示す。
整数部分
二進表記を右から順に4桁ずつ区切る。最後(最左部分)が4桁未満のときは、空いた部分(左側)には全て0があるとみなす。

(111010)2 → (11, 1010)2 → (0011, 1010)2


各部分を十六進表記に変換する。

(0011)2 = (3)16, (1010)2 = (A)16


得られた十六進表記を並べて (3A)16 が得られる。

この方法は桁数に関わらず通用する。例えば、(100110010111010)2 は (0100, 1100, 1011, 1010)2 であるから、(4CBA)16 となる。
小数部分

小数部分の変換方法は、次のとおり。
二進表記を小数点を基準にして左から順に4桁ずつ区切る。最後(最右部分)が4桁未満のときは、空いた部分(右側)には全て0があるとみなす。

(0.110101)2 → (0., 1101, 0100)2


各部分を十六進表記に変換する。

(1101)2 = (D)16, (0100)2 = (4)16


得られた十六進表記を並べて (0.D4)16 が得られる。

したがって、(111010.110101)2 = (3A.D4)16 である。この方法は桁数に関わらず通用する。
十進数から十六進数への変換
正の整数

正の整数 m を十進法から十六進法に変換するのは次のようにする。
m を x に代入する。

x を 16 で割って、余りを求める。

x/16 の商を x に代入する。

16. に戻る。x = 0 であれば終了。

余りを求めた順の逆に並べると、それが十六進法に変換された結果になる。

例:36864を十六進法に変換する。


16)36864   36864=160×36864
16) 2304…0 36864=161× 2304+160×0
16) 144…0 36864=162× 144+161×0+20×0
9…9 36864=163× 9+162×0+21×0+20×0

よって 3686410 = 900016 である。
倍数の法則

末尾が0、2468、A、C、Eは偶数

末尾が0、4、8、Cは複偶数(4の倍数)。

末尾が0、8は8の倍数。

末尾が0は1610の倍数。

下2桁が00は25610の倍数。

3の倍数は十進法と同じく数字和が3の倍数。

5の倍数は六進法と同じく数字和が5の倍数。

1510の倍数は数字和が15の倍数。

4810の倍数は末尾0で数字和が3の倍数。

8010の倍数は末尾0で数字和が5の倍数。

24010の倍数は末尾0で数字和が15の倍数。

76810の倍数は下2桁00で数字和が3の倍数。

128010の倍数は下2桁00で数字和が5の倍数。

384010の倍数は下2桁00で数字和が15の倍数。

小数と除算

割り切れない小数の循環部は下線で示す。「10」となる十六には因数奇数が含まれていないため、1/31/5といった「1÷奇数」が全て割り切れない。小数を分数化しても、「m/奇数」となる小数が全く現れない。従って、偶数も、1/6{1÷(2×3)}や1/A{1÷(2×5)}といった「1÷奇数で割り切れる偶数」は割り切れない。の倍数もの倍数も逆数にすると全て割り切れないので、単位分数無限小数が充ち溢れ、逆数が有限小数になる例は2の冪数だけになる。

十六進小数分数化十六進小数六進既約分数十進既約分数六進小数十進小数十二進小数二十進小数
0.11/241/160.02130.06250.090.15
0.21/121/80.0430.1250.160.2A
0.33/243/160.10430.18750.230.3F
0.41/41/40.130.250.30.5
0.55/245/160.15130.31250.390.65
0.63/123/80.2130.3750.460.7A
0.711/247/160.23430.43750.530.8F
0.81/21/20.30.50.60.A
0.913/249/160.32130.56250.690.B5
0.A5/125/80.3430.6250.760.CA
0.B15/2411/160.40430.68750.830.DF
0.C3/43/40.430.750.90.F
0.D21/2413/160.45130.81250.990.G5
0.E11/127/80.5130.8750.A60.HA
0.F23/2415/160.53430.93750.B30.IF

小数への変換と除算(3の冪数)N進法Nの
素因数分解1/31/9
(1÷32)(1/27)10
(1÷33)100÷3100÷9100÷33
十六進法240.5555…0.1C7…0.097B425ED…
(1÷1B)55.5555…1C.71C…9.7B425ED09…
(100÷1B)
六進法2×30.20.04
(1÷13)0.012
(1÷43)221.2
(1104÷3)44.24
(1104÷13)13.252
(1104÷43)
十二進法22×30.40.140.054
(1÷23)71.4
(194÷3)24.54
(194÷9)9.594
(194÷23)

小数への変換と除算(5の冪数)N進法Nの素因数分解1/5(1/25)10 (1÷52)100÷5100÷52
十六進法240.3333…0.0A3D7…
(1÷19)33.3333…A.3D70A…
(100÷19)
十進法2×50.20.04
(1÷25)51.2
(256÷5)10.24
(256÷25)
二十進法22×50.40.0G
(1÷15)2B.4
(CG÷5)A.4G
(CG÷15)

その他の計算例


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