十二夜
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1981年12月19日NHK総合、12月27日NHK教育でNHKシェークスピア劇場『十二夜』として放送(字幕)[44]

1988年にケネス・ブラナー演出の舞台がテムズ・テレヴィジョンのためにテレビ化された。フランシス・バーバーがヴァイオラ、リチャード・ブライアーズがマルヴォーリオを演じた。

1998年にリンカーン・センター・シアターがニコラス・ハイトナー演出で『十二夜』上演を行い、これがPBSライヴ・フロム・リンカーン・センターとして放映された。ヘレン・ハントがヴァイオラ、ポール・ラッドがオーシーノ、キーラ・セジウィックがオリヴィア、フィリップ・ボスコがマルヴォーリオ、ブライアン・マリィがサー・トービー、マックス・ライトがサー・アンドルー、デヴィッド・パトリック・ケリーがフェステであった。

2003年にティム・サプル演出による現代を舞台にしたテレビ映画が作られた。デイヴィッド・トロートンがサー・トービーを演じ、パーミンダー・ナグラがヴァイオラ役、チュイテル・イジョフォーがオーシーノ役という多民族キャストであった。ヴァイオラとセバスチャンがイリリアに到着する場面は、難民のニュース映像を思わせるものであった。

イギリスのテレビシリーズ『スキンズ』のエピソード「グレイス」 (Grace) で、主要な登場人物が『十二夜』を演じる。フランキー、リヴ、マッティの三角関係の状態にあり、それぞれヴァイオラ、オリヴィア、オーシーノを演じる。
ラジオ

キャスリーン・ネスビットがBBCのために翻案した『十二夜』がイギリスのラジオでシェイクスピア劇が全編放送された最初の例である。1923年5月28日のことであり、ネズビットがヴァイオラとセバスチャン両方を演じ、ジェラルド・ローレンスがオーシーノを演じた[45]

1937年の『CBSラジオプレイハウス』による翻案はオーソン・ウェルズがオーシーノ、タルーラ・バンクヘッドがヴァイオラを演じるものであった。1年後にウェルズは自らの劇団マーキュリー・シアター・カンパニーでマルヴォーリオを演じた。

BBCでは『十二夜』全編が何回かラジオで放送されている。1982年のラジオ4の放送ではアレック・マッコーウェンがオーシーノ、ウェンディ・マリーがヴァイオラ、ノーマン・ロドウェイがサー・トービー・ベルチ、アンドルー・サックスがサー・アンドルー、バーナード・ヘプトンがマルヴォーリオを演じた。1993年にBBCラジオ3でカリブ海の島々を舞台にしたバージョンが放送され、マイケル・マロニーがオーシーノ、イヴ・マシソンがヴァイオラ、イアン・カスバートソンがマルヴォーリオ、ジョス・アクランドがサー・トービー・ベルチを演じた。2011年1月6日にBBCラジオ7(現在のラジオ4エクストラ)でこの番組が再放送された。1998年にはラジオ3で別の翻案が作られており、マイケル・マロニーが再びオーシーノを演じ、ジョセット・サイモンがオリヴィア、ニッキー・ヘンソンがフェステを演じた。2012年4月にBBCラジオ3はサリー・エイヴンズ演出のバージョンを放映しており、ポール・レディがオーシーノ、ナオミ・フレデリックがヴァイオラ、デイヴィッド・テナントがマルヴォーリオ、ロン・クックがサー・トービー・ベルチ役であった。
音楽

1888年にアレクサンダー・キャンベル・マッケンジーが『十二夜』に基づく序曲を作曲している。

1942年にジェラルド・フィンジがシェイクスピアのテクストを用いた連作歌曲集『花輪を捧げよう』 (Let Us Garlands Bring) の一部として「おい、俺の彼女」(O Mistress Mine, 第2幕第3場)と「来たれ、死よ」(Come Away, Come Away, Death 第2幕第4場)に曲をつけている。

2003年にアルフレッド・リードが吹奏楽曲『十二夜』(シェイクスピアに基づく音楽仮面劇。全5楽章)を作曲している。
影響

デンマークの哲学者
セーレン・キェルケゴールは著書『哲学的断片』で「ひどい結婚をするならよく首をくくられたほうがマシ」という第1幕第5場のフェステがマライアに言う台詞を引いて「よい首くくりがずいぶんと悪い結婚を防いでいる」と述べている。フリードリヒ・ニーチェは『道徳の系譜』で、『十二夜』のサー・アンドルーが第1幕第3場で牛肉を食べ過ぎると機知が足りなくなるのではと言う台詞に言及している。

キディ・グレイド』のキャラクターであるヴァイオラとシザーリオは『十二夜』の登場人物から名前をとっている。

エリザベス・ハンドの中編小説『イリリア』 (Illyria) は『十二夜』の高校での上演を取り上げており、フェステの歌をはじめとして芝居に対するさまざまな言及を含む。

クラブ・ペンギンの Twelfth Fish はシェイクスピアの戯曲のパロディである。

アガサ・クリスティによる1940年のミステリ小説『杉の柩』 (Sad Cypress) のタイトルは『十二夜』第2幕第4場の歌からとられている。

アメリカの劇作家ケン・ラドウィッグは『十二夜』に触発されて Leading Ladies という戯曲を書いている。

カサンドラ・クレアの2009年の小説『硝子の街』 (City of Glass) の章タイトルは、アントニオとセバスチャンの台詞の引用からとられている。

1971年の映画 Hotel for Dogs に出てくる犬の双子はセバスチャンとヴァイオラという名前である。

クライヴ・バーカーの短編 Sex, Death and Starshine は『十二夜』のうまくいかない上演についての物語である。

日本語訳

戸沢姑射浅野和三郎大日本図書 1905年-

坪内逍遥早稲田大学出版部 1921年

竹友藻風訳「シエイクスピア選集」大阪文庫 1948年

菅泰男訳 新潮文庫 1957年

小津次郎訳『世界文学大系 第12(シェイクスピア)』筑摩書房 1959年 のち岩波文庫

福原麟太郎大山敏子角川文庫 1960年


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