医学
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現在日本で「東洋医学」と呼ばれるものは、おおむね伝統中国医学に相当し[7][注 1]、中国大陸で生まれ発達し、日本にも伝えられた[7]。西洋医学が入ってくるまでは日本の主流医学であった[7]。江戸時代の日本に「オランダ医学」が入ってきた時に、それらの医学を呼び分ける必要が生じ、オランダの医学に対して、中国(漢)の医学という意味で「漢方医学」と呼ぶようなことも行われるようになった[7]という。明治政府の方針により西洋医学が主流の医学と位置づけられるようになり、東洋医学を行う医師も西洋医学を学ぶことになった。それ以来、日本では西洋医学の利用者数が多くなったが、現在でももっぱら東洋医学のほうを好み愛用する人々もおり、両者は並存してきた。
分類

研究や教育のための知識体系としての医学は、次のように分類されている。大学医学部の組織においても、研究・教育のための人員の配置がこの分類に沿って行われる場合が多い。最近は、名称が多様化しているが、実質は、下記の分類とさほど変わりがない場合が多い。
基礎医学

人体の構造・機能、疾患とその原因など医学研究の根拠となる知見を得るための学問分野である。これらの科目は医学部、薬学部等医療系学部以外に一部の大学では理学部理工学部等の生物学科でも開講している。

解剖学 - 発生学 - 組織学- 生理学 - 病理学 - 生化学分子生物学 - 薬理学 - 免疫学 - 微生物学細菌学ウイルス学) - 医動物学・寄生虫学 - 神経科学

臨床医学

診断や治療などに直接関連する応用的な研究分野である。

臓器別分類

循環器学 - 消化器学 - 呼吸器学 - 腎臓学 - 内分泌学 - 血液学 - 神経学 - 婦人科学 - 泌尿器科学 - 耳鼻咽喉科学 - 皮膚科学 - 眼科学


解剖学的分類

胸部外科学 - 脳神経外科学 - 整形外科学


ライフステージによる分類

産科学 - 小児科学 - 老年医学 - 家庭医療


手法による分類

診断学 - 症候学 - 予防医学

内科学 - 外科学 - 形成外科学 - リハビリテーション医学 - 麻酔科学 - 放射線医学 - 再生医学 - 救急医学


疾病による分類

リウマチ学 - 精神医学 - 心身医学 - 腫瘍学 - スポーツ医学


社会医学

社会医学とは社会的な環境と健康について研究する医学領域。

衛生学 - 公衆衛生 - 疫学(統計医学)- 法医学 - 犯罪学などが含まれる。

関連分野

医学に関連する分野には以下のようなものがある。

歯学 - 薬学 - 看護学 - 心理学 - 健康心理学 - 臨床心理学 - 生体機能代行装置学 - 作業療法学 - 理学療法学 - 性科学 - 抗老化医学 - 熱帯医学 - 医用生体工学 - 医療機器 - 医学教育 - 医学史(医史学)- 生命倫理学 - 医療人類学 - 病跡学 - 医療社会学 - 医療経済学 - 宇宙医学 - 臨床情報工学 - 柔道整復学
栄誉・賞
ノーベル生理学・医学賞「ノーベル生理学医学賞」も参照

アルフレッド・ノーベルの遺言で指定された5分野の一つで「生理学及び医学の分野で最も重要な発見を行なった」人に授与される。主な受賞者には、神経構造の研究とニューロン説提唱のS.ラモン・イ・カハール(1904年度)、ペニシリンを発見したA.フレミング(1945年度)、DNAの二重らせん構造を発見したジェームズ・ワトソンフランシス・クリック(1962年度)、日本人唯一の同賞受賞者利根川進(1987年度)等がいる[26]


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