北浦嗣巳
北浦は組み合わせ事態は偶然としているが、作品カラーの違いにより内容の差異を明確化しやすいと述べている[3]。上映イベントの演出を担当した映画『イントレランス』に感銘を受け、自作では人と人が優しさを持って接する物語づくりを志向している[3]。実相寺に師事した他の助監督らとともに、実相寺の独特なカメラアングルやカメラワークの真似はしないことを心掛けていたが、『怪奇大作戦 セカンドファイル』第2話「昭和幻燈小路」では実相寺の追悼作品となることから実相寺の演出を想定して撮影している[4]。
特撮演出
怪獣の演出では怪獣の気持ちを考えており、ウルトラマンや怪獣の主観カットを用いることも多い[3]。スピード感のある空中戦演出に定評があり[3]、『ウルトラマンメビウス』ではメカニックを中心とした回を多く担当している[2]。合成を得意としていると見られることが多く、『ウルトラマンダイナ』第31話にカメオ出演した際には「合成命」と背景の壁に貼られていた[3]。北浦本人は必要があって用いているとしているが、コンピューターグラフィックスの過渡期となった平成ウルトラマン3部作では実験的な手法を試みて技術の蓄積を図っている[3]。『ウルトラマンギンガ』以降の作品ではチーフプロデューサーを務め、デジタル技術の発展などから本編と特撮を1班体制としているが、一方で全てをCGとはせずミニチュア特撮による迫力も重視している[5]。
参加作品
テレビドラマ
『恐竜大戦争アイゼンボーグ』(1977年) - 特撮パート助監督[3]
『恐竜戦隊コセイドン』(1978年) - 特撮パート助監督[3]
『西遊記』(1994年) - 監督・特撮監督
「ウルトラシリーズ」
『ウルトラマンティガ』(1996年) - 監督・特技監督
『ウルトラマンダイナ』(1997年) - 監督・特技監督
『ウルトラマンガイア』(1998年) - 監督・特技監督
『ブースカ! ブースカ!!』(1999年) - 監督
『ウルトラマンコスモス』(2001年) - 監督・特技監督
『ウルトラQ dark fantasy』(2004年) - 監督
『ウルトラマンネクサス』(2004年) - 監督・特技監督
『ウルトラマンメビウス』(2006年) - 監督・特技監督
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』(2007年) - 監督
『ウルトラマンギンガ』(2013年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンギンガS』(2014年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンX』(2015年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンオーブ』(2016年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンジード』(2017年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンR/B』(2018年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンタイガ』(2019年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンZ』(2020年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年 - 2022年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンデッカー』(2022年 - 2023年) - チーフプロデューサー
『ウルトラマンブレーザー』(2023年)- チーフプロデューサー
『生物彗星WoO』(2006年) - 演出・特撮監督・脚本
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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