北マケドニア
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一方、ロシアはバルカン半島でのNATO加盟国増加を妨害するため、マケドニア国内に対して、ギリシャとの和解および米国やNATO、EUに対する反感を高める政治・世論工作を展開していると報道されている(ロシアは否定)[34]

2020年3月27日、30番目の加盟国としてNATOに加盟した[35]
対日関係詳細は「日本と北マケドニアの関係」を参照「駐日北マケドニア大使館」も参照
駐日北マケドニア大使館


住所: 東京都品川区東五反田五丁目16-17

アクセス: JR山手線五反田駅東口、もしくは都営浅草線A4


北マケドニア大使館全景

北マケドニア大使館正門

北マケドニア大使館表札

地理マケドニアの地図詳細は「北マケドニア共和国の地理(英語版)」を参照 コラプ山

北マケドニアは欧州の南東、バルカン半島の中央に位置し、欧州とアジア、北アフリカの中継地点でもある[36]。また、国土の大部分が山地の内陸国でもある。北にコソボおよびセルビア、東にブルガリア、南にギリシャ、西にアルバニアと国境を接し、いずれも高い山脈が連なる高山地帯である。最高地点はアルバニア国境のコラプ山標高2764m)。国土の中央には北西から南東にヴァルダル川が流れ、ギリシャ領へと続いている。ヴァルダル川の周りには急峻な渓谷が刻まれ、この渓谷には北からの冷たい風が流れ込み、ギリシャ領へと吹き付ける。この強い北風はヴァルダリスと呼ばれている。南西部のアルバニアおよびギリシャとの国境地帯にはオフリド湖プレスパ湖という2つの湖がある。北西部からコソボ南部一帯にはシャール山脈(英語版)があり、この山脈の山々はバルカン半島で最も高い山に数えられ、標高2,500m (8,202ft) を超える山が30座も存在している。

北マケドニアは、地中海性気候と高山性気候の中間にある。ヴァルダル川の渓谷部は標高が低く、地中海性気候に近い。ここでは夏季には最高気温が40に達することもある。一方で高山地帯は冷涼であり、冬季は深い雪に閉ざされる。

現在、北マケドニアにはガリチツァ国立公園、マブロヴォ国立公園(英語版)、ペリスター国立公園(英語版)およびシャール山脈国立公園の4つの国立公園が存在している。「北マケドニアの国立公園の一覧(英語版)」も参照
生態系
動物相詳細は「北マケドニアの野生動物(英語版)」を参照
植物相北マケドニアの植生地図
緑色の部分は森林であり、国の大部分を覆っていることが覗える詳細は「北マケドニアの植物(英語版)」を参照

北マケドニア共和国の植物は約210科存在しており、920属に上る。同国の植物相は約3,700種の植物で構成されている。
地方行政区分詳細は「北マケドニアの基礎自治体」を参照

北マケドニアには、州や県に相当するような中間の地方自治体は設置されていない。北マケドニアはオプシュティナ(општина)と呼ばれる基礎自治体に分割され、その数は2013年以降、80自治体となっている。首都のスコピエは単独の自治体ではなく、10の独立したオプシュティナによって構成されている。これとは別に8つの地方(регион)が存在するが、こちらには行政権がなく統計上の使用にとどまっている。
主要都市詳細は「北マケドニアの都市の一覧」を参照

北マケドニアの主要都市

スコピエビトラヴェレスシュティプストルミツァテトヴォクマノヴォプリレプゴスティヴァルオフリドストルガコチャニラドヴィシュコソボセルビアブルガリアギリシャ




北マケドニアの主な都市と自治体
都市都市
人口市章自治体
人口
スコピエ444,000506,926
ビトラ80,00095,385
クマノヴォ71,000105,484
プリレプ68,00076,768
テトヴォ60,00086,580
オフリド51,00055,749
ヴェレス48,00055,108
ゴスティヴァル46,00081,042
シュティプ42,00047,796
ストルミツァ40,00054,676
コチャニ27,00038,092
ラドヴィシュ(英語版)16,22328,244

経済詳細は「北マケドニアの経済(英語版)」を参照首都スコピエ

北マケドニアは、ユーゴスラビア時代は低開発地域として、連邦から受け取る開発資金の恩恵を受けていた。ユーゴスラビアが解体されると、連邦からの援助が得られなくなったことに加えて、ユーゴスラビアという市場を失ったことや体制の転換をめぐる混乱によって、経済は大きく落ち込んだ。北に隣接するセルビアは紛争当事国となって国際的な制裁下に置かれた。西の隣国アルバニアは冷戦期に独自の鎖国政策を採ったことからヨーロッパの最貧国となっており、また独立時は社会主義冷戦体制崩壊によって東のブルガリアも経済的な混乱の最中にあった。海を持たないマケドニアの南の隣国であるギリシャは、呼称問題を理由にマケドニアに対して経済制裁を行い、国内経済は壊滅的な影響を受けた。マケドニアの国内総生産(GDP)は1996年までマイナス成長となった。2003年ごろからは周辺諸国の経済混乱も一段落し、また一連のユーゴスラビア紛争が終結、ギリシャとの関係改善の努力も進められた結果、マケドニア経済は毎年平均して4%程度の成長を続けた。しかし、政治的不安によって2017年の成長率は0%と落ち込んでいる[1]。2003年には世界貿易機関(WTO)への加盟も果たした。また、北マケドニアはオフリド湖などの観光資源に恵まれており、観光開発にも力を入れている。

2007年の推計では、雇用者の19.6%は農業を中心とした第一次産業、30.4%は第二次産業、50%は第三次産業に従事している。対GDP比では、第一次産業は11.9%、第二次産業は28.2%、第三次産業は59.9%となっており、第三次産業が大きな比率を占めている。2007年の失業率は34.9%となっているが、これに含まれていない闇経済はGDPの20%ほどを占めていると考えられる。主要な輸出品目は食品、飲料(ワインなど)、繊維、鉄鋼、鉄などである。輸入品目は機械、自動車、化学製品、燃料、食品などである。主要な貿易相手国はドイツ、ブルガリア、セルビアである[1]

2016年アメリカ合衆国大統領選挙以降、マケドニアはインターネットにおけるフェイクニュースの一大作成・発信源として知られるようになった。きっかけはヴェレスで30歳代の兄弟が銀行に高級車で乗り付けて数千ドルを引き出し、「健康食品のサイトで稼いだ」という噂が広まって、追随する者が増えたためであるという[37]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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