化学防護服
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この他、帽子(キャップ)、シューカバーなど[2] [3][2]

個人用防護具(: personal protective equipment, PPE)は、医療現場において、病原体から守るための装備。すべての防護具は、湿性生体物質(血液や体液)による汚染から医療従事者を守り、また、無菌的な処置が必要な場合、その患者や物に医療従事者が菌などを持ち込まないために着用する。

PPE着脱には、各医療機関等の条件により最適な方法があり、訓練が必要とされている[4][5]
防護衣(ガウン、エプロン、等)

米国医科器械学会(: Association for the Advancement of Medical Instrumentation, AAMI)による液体防御性能基準が、レベル1?4で設定されている[6]。大量の血液や微生物汚染が想定される場合はレベル2以上のガウンの使用が勧められる[7]。単回使用(ディスポーザブル)が望ましく、長袖で袖口の締まったものが推奨される[8]
手袋

経済的観点などからラテックスゴム製が使われてきたが、アレルギーに配慮するためニトリルゴム製も使用されている。プラスチック製もあるが、伸縮性が悪く装着感が悪い。ASTMインターナショナル(旧称・米国試験材料協会(: Society of Testing and Materials International)による ASTM規格と日本工業規格(JIS規格)により規定されている。

手袋の着用は手洗いの代用にはならない[8]
マスク

咳をしている人から呼吸器由来の感染性分泌物が飛散されるのを防ぐためにも使われる[9]サージカルマスクは直径5μmまでの粒子を除去でき、結核菌麻疹ウイルスなど直径5μm以下の飛沫核による空気感染が懸念される感染症は、N95マスクが必要となる[9]
ゴーグル・フェイスシールド

湿性生体物質の飛沫が飛散する場合、曝露から結膜(眼部、鼻腔、口腔粘膜)を防護するために用いる[8]
キャップ、シューカバー

防護レベル(米国式)
レベルA
呼吸具としては供給式のもの(自給式呼吸器(SCBA
)または送気マスク(SAR))を使用する。スーツの被覆範囲は呼吸具を含めた全身となる。
レベルB
呼吸具としては供給式のもの(SCBAまたはSAR)を使用する。ただし、呼吸具はスーツから露出していても良い。
レベルC
呼吸具としては、供給式以外のガスマスク(濾過式など)を使用する。酸素欠乏環境には適さない。
レベルD
化学物質から保護しないため、化学物質と接触する可能性がない状況でのみ使用できる。耐薬品性の履き物とつなぎの服で、ほとんどの消防士出動時の装備はレベルDと見なされる。

レベルA(横浜市消防局

レベルA(警視庁機動隊

レベルB(札幌市消防局

レベルB(アメリカ海軍

レベルC(アメリカ海軍)

防護レベル(欧州式)

欧州標準化委員会の規範により、タイプ1?6がある。
タイプ1
液体と気体の化学物質から防護 (EN 943 part 1)。米国式レベルAとほぼ同等。
タイプ2
液体と気体の化学物質から防護し、非気密性 (同)。米国式レベルB(ガス状の化学物質が体の外部に有害でない場所で使用できる)とほぼ同等。
タイプ3
限られた時間、液体化学物質から保護、ジェット噴出する液体から防護(Liquid jet tight)(EN 14605)。
タイプ4
限られた時間、液体化学物質から保護、液体飽和から防護(Liquid saturation tight)(EN 14605)。米国式レベルCとほぼ同等。
タイプ5
限られた時間、空中の乾燥微粒子から保護 (EN ISO 13982-1)。
タイプ6
液体化学物質の軽いスプレー状または液体から保護(EN 13034)。米国式レベルDとほぼ同等。

レベルA/タイプ1。防護衣の中にSCBAを装着。

レベルB/タイプ2。 SCBAは外側にある。

レベルC/タイプ4。

タイプ6のニトリルゴム製手袋

脚注[脚注の使い方]
出典^ “争奪戦の医療防護具、1000%以上の値上がりも”. CNN (2020年4月18日). 2020年4月19日閲覧。
^ a b 個人用防護具(PPE)とは一般社団法人 職業感染制御研究会
^ Sequence for Putting On Personal Protective Equipment (PPE)CDC 2020
^ 個人防護具の着脱手順書及び動画について 東京都福祉保健局
^ エボラ出血熱対策としてのPPE訓練 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室
^ AAMIレベルとは メドライン
^ ガウンの規格基準 サラヤ
^ a b c 個人用防護具の手引きとカタログ集 一般社団法人 職業感染制御研究会 (PDF)
^ a b マスク サラヤ

関連項目

保護スーツ

放射線防護服

タイベック - 化学防護服に使用される布











被服
トップス

ブラウス

カシュクール

クロップトップ(英語版)

ホルターネック

シャツ

ワイシャツ

ヘンリーシャツ(英語版)

ポロシャツ

ランニングシャツ

Tシャツ

セーター

カーディガン

ガーンジー(英語版)

スウェットシャツ

スパゲティストラップ

パーカー

ジャージー

タートルネック

ボレロ

セーターベスト(英語版)

ツインニット(英語版)

ウェストコート

開襟シャツ

タンクトップ

ノースリーブ

カットソー

プールポワン

袢纏

法被

ズボン

ベルボトム


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