動物界
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

珍無腸動物門 Xenacoelomorpha[注釈 21]

有腎動物

後口動物

水腔動物

棘皮動物門 Echinodermata

半索動物門 Hemichordata


Coelomopora
脊索動物

頭索動物門 Cephalochordata

尾索動物門 Urochordata

脊椎動物門 Vertebrata




Chordata

Deuterostomia
前口動物

毛顎動物門 Chaetognatha[注釈 22]

脱皮動物

動吻動物門 Kinorhyncha? 有棘動物 Scalidophora

鰓曳動物門 Priapulida

胴甲動物門 Loricifera

糸形動物

線形動物門 Nematoda

類線形動物門 Nematomorpha


Nematoida
汎節足動物

緩歩動物門 Tardigrada

有爪動物門 Onychophora

節足動物門 Arthropoda




Panarthropoda

Ecdysozoa

直泳動物門 Orthonectida[注釈 23]

二胚動物門 Dicyemida[注釈 24]

螺旋動物[注釈 25]

担顎動物

顎口動物門 Gnathostomulida

微顎動物門 Micrognathozoa

輪形動物門 Rotifera




Gnathifera
吸啜動物

腹毛動物門 Gastrotricha

扁形動物門 Platyhelminthes


Rouphozoa
冠輪動物[注釈 25]

軟体動物門 Mollusca

環形動物門 Annelida

紐形動物門 Nemertea

内肛動物門 Entoprocta

有輪動物門 Cycliophora



触手冠動物

腕足動物門 Brachiopoda

箒虫動物門 Phoronida

苔虫動物門 Bryozoa




Lophophorata

Lophotrochozoa

Spiralia

Protostomia

Nephrozoa

Bilateria

ParaHoxozoa

Metazoa

前左右相称動物

動物界

海綿動物

有櫛動物

刺胞動物

平板動物



左右相称動物








海綿動物を最も基部とする分子系統樹の例
[159]

動物界

有櫛動物

海綿動物

平板動物

刺胞動物

左右相称動物










有櫛動物を最も基部とする分子系統樹の例[159]

海綿動物門、平板動物門、刺胞動物門、有櫛動物門の4つは左右相称動物に含まれない動物門で、体の左右相称性がなく、これらをまとめて便宜的に「前左右相称動物」と呼ぶこともある[162]。分子系統解析から、このうち海綿動物有櫛動物の何れかが後生動物で最も系統の基部に位置すると考えられている[11][159]。しかし、海綿動物が系統の最も基部に位置するか[159][163][164][165][166]、有櫛動物が系統の最も基部に位置するか[167][168][169][170] は分子系統解析においてもデータが分かれている。

現在の多様性は単純なものから複雑なものに進化してきたとする考え方のもと、かつては最も単純な平板動物から、細胞の種類がより多い海綿動物、そして神経を持つ刺胞動物、最後に神経系に加え筋系ももつ有櫛動物が進化してきたと考えられた[11][158]。ただし、襟鞭毛虫との類似から海綿動物のほうがより原始的な姿に近いとする考えもあった[158]。この進化的な仮説は形態に基づく分岐学的解析においても一時は支持された[158]。しかし、分子系統学が導入された初期にはもう平板動物は二次的に退化したより派生的なグループであることが明らかになり、有櫛動物は刺胞動物より系統の基部に位置することが明らかになった[158][171]。それだけでなく、有櫛動物はほかのすべての後生動物よりも基部に分岐したとする結果が得られた[167][168]。海綿動物は相称性や胚葉がなく体制が単純であるため[162]、最も初期に分岐した後生動物として直感的に受け入れられやすいのに対し、有櫛動物は放射相称、神経系と筋系をもつため、有櫛動物より後に海綿動物が分岐したと考えると筋系や神経系が有櫛動物と Parahoxozoa(有櫛動物と海綿動物以外の後生動物)で2回独立に獲得したと考えるか、海綿動物でどちらも1回完全に喪失したと考えなければならないため、大いに議論を呼んだ[11]。系統誤差の影響を軽減することで、再び海綿動物が最も初期に分岐したと考えられる結果が得られている[159][166]

海綿動物 Porifera は相称性がなく胚葉がないなど最も単純なボディプランを持つ[162]。海綿動物の細胞は分化するものの、組織を形成することはなく[172]、複雑な器官をもたない[173]。そういったことから海綿動物は側生動物 Parazoa Sollas, 1884 と呼ばれることもある[9][37]

刺胞動物有櫛動物の体は放射相称性を持ち、唯一の腔所である胃腔の開口は口と肛門を兼ねる[174]。これらの動物門の細胞は組織に分化しているものの、器官を形成していない[175]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:475 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef