勇者ライディーン
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2006年にはアサヒ飲料缶コーヒーWONDA 100年BLACK」(現・BLACK WONDA ?ブラックワンダ?)のTVCMに数秒間、モノクロの映像で登場した。
リメイク作品

後年、本作とタイトル呼称を同じにしてリメイクしたテレビアニメ作品が製作・放送されている。ただし、いずれも物語の作品世界は独立している。

超者ライディーン』(1996年10月から1997年6月までテレビ東京系列で放送)

REIDEEN』(2007年3月から同年9月までWOWOWで放送)

ストーリー

1万2000年前にムー帝国を襲った妖魔帝国が再び現代に蘇り、「悪魔の時代の完成」を目指して活動を開始した。そして、世界で謎の大地震が発生する。

考古学者の祖父と父を持つ快活な少年ひびき洸(あきら)は地震直後に「目覚めよ勇者よ、ライディーンが待つ」と語りかける謎の声を聞き、導かれるままボートで沖へ向かう。そのもっと沖合には洸の父一郎が乗る調査船がいた。古代ムーの文献に書かれた謎のエネルギー「ムートロン」を調査していたのである。その調査船を狙い妖魔帝国軍のドローメとガンテが海中から浮上し迫る。一方洸のボート付近の海が突如うねり始め大渦になる。渦の中心からピラミッドが現れ、その中から巨大な金色の像が出現した。洸が呪文を唱えると像は洸を吸い込み鮮やかな色彩を帯びて動き始めた。像は古代ムー帝国が妖魔に対抗するため作り上げた巨大ロボットライディーンだったのだ。洸はライディーンを操縦してなんとか妖魔軍を退けるが、調査船と乗員はガンテの魔力で石にされ、船は沈み乗員は拐われてしまう。

想定外の敵の出現に驚いた妖魔帝国のプリンス・シャーキンはライディーンに興味をもつ。
登場人物
地上人
ひびき洸(ひびきあきら)
- 神谷明(次回予告ナレーションも兼任)本作の主人公。 ムー帝国の帝王ラ・ムーの娘レムリア(日本名:ひびき玲子)の一人息子であり、ライディーンの操縦者として運命付けられた少年。父は、考古学者のひびき一郎。設定年齢15歳で、臨海学園に通う中学三年生。二枚目で、学園のアイドルの桜野マリとは互いに好意をもつ間柄。熱血漢であり、血の気が多く攻撃的で喧嘩っ早いが、天然ボケな面も持つ。サッカー部のキャプテンであり、部員に慕われている。第1話からスパーカーというバイクを乗り回しており、通学にも用いている。戦闘服の着用は第2話から。父は妖魔帝国によって石にされ、母も行方不明、という過酷な状況で戦い続けるが、周囲の助けもあり明るく振舞っている。しかし妖魔帝国のこととなると途端に我を忘れ、特に母親がらみでは、周囲の状況を省みずに暴走気味になることもしばしばだった。ライディーン出現後は、ムトロポリスのコープランダー隊に所属している。
桜野マリ(さくらのマリ)
声 - 高坂真琴(第1話 - 第30話)→芝田清子(第31話以降)本作のヒロイン。 臨海学園のアイドル。洸のみ、たまに「まりっぺ」と呼ぶ。東山博士の養女とする資料があるが[13]、劇中では明確な説明はない。また、ロマンアルバムでは娘とされている。なお、第2話などで東山博士をお父さんと呼ぶシーンがあり、第18話では、洸に対し「東山所長」と発言している。サッカー部のマネージャーであり、洸とは周囲も公認のカップル。洸の母が行方不明のため、彼の生活全般の面倒を見る母親代わりでもあった。洸がライディーンに乗ることになってもそれは変わらず、持ち前の明るさと行動力でサポートしていた。明日香麗がコープランダー隊に入隊して以降は、何かにつけてやきもちを焼くという少女らしい面も見せている。自分のせいで洸の目が一時的に見えなくなった第25話の戦いでは、スパーカーを操縦し洸にフェード・インをさせただけではなく、スピットファイターで敵にはりつき洸(ライディーン)の目の代わりになった。第31話以降は、洸の父と祖父がチベットへ行くのを受け、同行するためにコープランダー隊を離れた明日香麗に代わってコープランダー隊に入隊し、名実ともに戦うヒロインに成長した。因みに隊員服はセーラー服を模している。作品のお色気要員でもあり、頻繁にパンチラがあり、中盤に差し掛かる頃は毎回サービスシーンがあった。特に第26話ではボインダーの燃料が切れた[注釈 1]ため、乗組員全員が燃料の代用として服を炉にくべていた所に居合わせてしまい、服を強制的に剥ぎ取られてスリップ一枚の姿にさせられている。
神宮寺力(じんぐうじちから)
声 - 井上真樹夫市川治(第3話のみ)コープランダー隊所属のパイロットで、ブルーガーを操る。一見孤高に見えるクールで口の悪さは相当なもので周囲から誤解されやすい。操縦の腕は超一流で、初登場の第3話は、小型プロペラ機でライディーンを援護しつつレッド団も助けた。実戦経験があり、猪突猛進な洸を馬鹿にしていたが、本人も意外に熱血漢であり、ブルーガーで化石獣に突っ込んでいくこともしばしばだった。交通事故で弟を亡くしているらしく、家族を思う気持ちは強い。最終回直前、圧倒的な力を持ち傷つけることさえ困難な大魔獣バラゴーンに特攻し、戦死する。それは、バラゴーンに対抗するためにラ・ムーの星を発動させた場合、洸の母であるレムリアが死んでしまうことを知っての行動だった。愛称は「ミスター神宮寺」→「ミスター」。
荒磯ダン(あらいそダン)
声 - 山下啓介洸の親友で大柄な少年。サッカー部の副キャプテンであり、コープランダー隊に対抗して第5話で結成されたレッド団の団長。初期は、洸に対抗意識を持っている部分も見られたが(特にマリに関して)、洸の危機には身体を張る男気を見せる。第11話でライディーンの存在が敵を呼ぶという非難を浴びた際には一般市民に対しても盾となって洸を庇った。第18話では、自分の代わりはいてもライディーンのパイロットは他にはいないと、アギャールの罠から洸を逃がした。猿丸に頼み込んでボインダーを造ってもらい、ライディーンの援護も行なった。出ベソである。
明日香麗(あすかれい)
声 - 江川菜子/ 岡村明美(スーパーロボット大戦シリーズ〈一部〉)[注釈 2]霊感に長けている超能力少女。落ち着いた雰囲気を持ち、大人の女性を感じさせるが、暴走族に入っていた過去がある。修道院にもいたらしく、初登場時はシスター姿だった。超能力でライディーンの存在を知り、コープランダー隊に入る。妖魔帝国の化石獣の気配を察知できる力を持つ。当初の設定ではレムリアの姉で、そのためにライディーンと呼応できる能力があった。また、冷凍睡眠から遅れて目覚めたために妹より年が若く見えるなどの設定があったが、それらの設定が生かされることはなく、第30話で洸の父と祖父がチベットに行くのに同行し、コープランダー隊を離れる。第45話では、ひびき一郎・ひびき久造とチベットに滞在するシーンが描かれたが、彼女は帰国していない。マリにはやきもちを焼かれていたが、自身は洸を恋愛対象としては見ていなかった。中盤[注釈 3]、髪型が変わっている。サイドにピンピンと跳ねた毛があったが、全て跳ねの寝た形になり、顔からはそばかすも消えた。
猿丸太郎(さるまるたろう)
声 - 西川幾雄ムトロポリス所属の天才少年。中学三年生。洸などから猿丸大先生と呼ばれることもある。日々ムートロンの解析に余念が無い。丸眼鏡をかけ、うだつのあがらない学生のような外見だが、ムトロポリスの中でもライディーンの構造解析では1番優れていた。ライディーンの改造を試みて失敗するも、その後機体を解析し、強化のための封印を見つけ出したのは彼である。当初はメカニックマンとしてスカウトされたため戦闘にはあまり関わらなかったが、後半はコープランダー隊のメンバーとしてブルーガーに同乗し、貴重な後方支援役として活躍した。レッド団のボインダーを作ったのも彼である。
東山大三郎(ひがしやまだいざぶろう)
声 - 木原正二郎未来工学研究所(通称ムトロポリス)の所長。コープランダー隊の隊長も兼ねる。博士の肩書きを持っているが、白衣は着用せず、もっぱらコープランダー隊の制服を着用していた。劇中では判然としないが、桜野マリの養父という資料もある。
ひびき久造(ひびききゅうぞう)
声 - 宮内幸平洸の祖父であり、一郎の父。考古学者。ラ・ムーの星とレムリアの繋がりを真っ先に見抜いた。後半では彼もチベットへ向かうが、終盤でムトロポリスに復帰する。
ひびき玲子(ひびきれいこ)=レムリア
声 - 日比野美佐子洸の母。実は12000年前のムー帝国の王ラ・ムーの娘で、バラオ復活を予見していたラ・ムーにより冷凍睡眠装置で現代に送り出された。洸を出産後、迫り来る妖魔帝国の脅威に対抗すべく、家族を捨ててまでラ・ムーの星を探す為に放浪の旅をしていた。第47話で遂にラ・ムーの星を探し当て、洸とも十数年ぶりの再会を果たすが、最終話でラ・ムーの星を発動させ、その代償によって死亡する。亡骸は古代船に回収され、空の彼方へと去って行き、物語の終わりを告げた。
ひびき一郎(ひびきいちろう)
声 - 村越伊知郎[注釈 4]洸の父。考古学者。スパーカーを製作した。海上で調査中にガンテに襲われ、息子の目の前で乗船ごと石にされ、沈没後拐われた。第27話でライディーンをおびき出す人質として復活させられる。洸によって救出された後、行方不明の妻を捜すため、久造と明日香麗と共に旅に出る(第30話)。第45話ではチベットにおり、第46話で久造とともに帰国している。第28話で、シャーキンから玲子がムー人だと聞かされ驚いたことを洸に告げており、玲子の正体をその時までは知らなかった模様。
こっぺ(伊豆公平)
声 - 貴家堂子サッカー部員兼レッド団の一員。臆病なくせに生意気で出しゃばりな性格で、主要人物の中でもダンと並ぶトラブルメーカー。神宮寺の亡くなった弟に雰囲気が似ているらしく、彼から可愛がられていた。以下の部員は、小柄な者ばかりである。
とび俊(飛田俊作)
声 - 丸山裕子サッカー部員兼レッド団の一員。後輩3人組の中では最も気が強く、ドローメに果敢に立ち向かうも捕らえられ、触手で弄ばれてしまったことがある。
のすけ(しんのすけ)(松平新之助)
声 - 小宮和枝サッカー部員兼レッド団の一員。アッちゃんの兄で妹思い。当初は台詞も少なかったが、アッちゃんのレギュラー化を機に増加した。
アッちゃん
声 - 松金よね子第17話より登場。のすけの妹でかなりませている。年齢不詳[注釈 5]。洸に憧れており、彼女を気取っているため、マリには特に容赦がない。いつもペットの子ワニ・次郎長を帽子の上に乗せており、何かというと次郎長をけしかけ、(特にマリの尻に)噛み付かせる。
ポン太(ポンた)
声 - 松金よね子学校で飼育されている狸で、サッカーもできるマスコットキャラクター。人間の幼児程度の知能がある。
妖魔帝国

1万2千年前にムー帝国を襲った悪魔の軍団。
プリンス・シャーキン
声 -
市川治妖魔帝国の悪魔王バラオに仕える、悪魔人の王子。仮面をかぶっているが外すと美形という、美形悪役キャラクターの元祖。悪魔世紀復活を目指して地上侵攻を目指すが、ライディーンの抵抗に苦戦。バラオの怒りの波動を受けて苦しむこともあり、その様は後に定番化した。失敗続きの部下任せにはせず、自ら作戦を企画立案して行動することも多い。得意としているのは情報戦らしく、ライディーンこそ悪魔の手先であるという情報操作を行ない、ライディーンによく似た化石獣ギルディーンを出撃させたり、砂場金吾(すなば きんご)という名で人間に化けて臨海学園に潜り込み、洸を痛めつけてもいる。プリンスとされているが、実はラ・ムーの血縁にあたる人物であり、洸とも血縁関係にあったとされる。しかし本人は最後までそれを知ることなく、巨大シャーキンとなりライディーンと戦い、割腹して果てた。洸はその死に際し「シャーキンがもし味方だったなら」と悼んだ(第27話)。
巨大シャーキン
妖魔の雷で巨大化したシャーキン。


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