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を参照してください。(2010年12月)学校文法を成した橋本進吉によれば、助動詞「り」の接続は命令形である。これは四段及びサ変動詞にしかつかない。
種類活用形活用の型
基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形
四段-u-a-i-u-u-e-e四段正格活用
サ変すせしすするすれせ(よ)サ行変格活用
カ変くこきくくるくれこ(よ)カ行変格活用
存続(り)りらりりるれれラ行変格活用
一般的な高校学習参考書類では、サ変命令形に対して「せ」を認めることは少ないが、本来の活用形は「せ」であると考えられる。命令形「?よ」の語源として間投助詞「よ」を認めることができるのは、カ変からも明らかである。
かつて、存続「り」は次の接続であるとされた。
四段正格活用には已然形につく
サ行変格活用には未然形につく
これらは、上代(奈良時代ごろ)の仮名遣いである上代特殊仮名遣の研究により否定された。四段正格活用の已然形・命令形は同形に見聞きできるが、上代仮名遣いでは母音エに対して二通りの表記が存在する。この二通りをそれぞれ甲類・乙類と呼びならわす。
四段已然形では乙類、四段命令形では甲類が使われており、この仮名遣いを調べれば接続もわかる。存続「り」の場合、甲類にばかり接続するために「命令形接続である」と論証したのである。学参や辞書において四段への接続は、「已然形と命令形」どちらか定まるわけではないが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}それは形の上では差し支えないので、従来通りとして積極的には改められないのであろう[要出典]。
サ変に関しては、「せ」の形は未然形と命令形に認められるが、ここは四段と同じだと考えて命令形とする。高校学習では、上代仮名遣いや語源にまで言及しないため、サ変への接続は未然形として扱うのである。[要出典]
以上は、「り」を独立した「助動詞」としてみる際の文法上の接続についてであるが、そもそもは「連用形(-i)+あり」であり、/-ia/の母音連接により結合して/je/(エ段甲類音)を為したのが起源であり[7]、そもそも「〇〇形に接続」との言い方は適切とはいえない。 種類活用形活用の型接続意味備考
上代文法
基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形
受身ゆええゆゆるゆれ○下二段型四段・ナ変・ラ変の未然形受身・尊敬後に助動詞「る」になった。
らゆらえらえ○○○○四段・ナ変・ラ変以外の未然形後に助動詞「らる」になった。
尊敬すさしすすせせ四段型四段・サ変の未然形尊敬後に助動詞「す」「さす」に吸収された。
推量ましじ○○ましじましじき○○ク活用終止形とラ変型の連体形過去推量・過去意思後に助動詞「まし」になった。
打ち消しなふなはなひなふなへなへ○特殊型未然形打ち消し東国方言。後に形容詞「無ひ」との混同で助動詞「ない」になった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b サ変動詞に付く場合、「-さ」形に付くことが多いが、絶対ではない。例: 「熱せられ-」「熱され-」、「科せられ-」「科され-」、「発せさせる」、「感ぜさせる」
^ ある辞典[3]によると、五段活用以外の動詞に付く場合、本来は未然形接続だが、終止形に接続する用法が多くなっている。サ変・カ変については未然形・終止形のどちらにも付くとする辞典もある[要出典]。
^ a b c d 表に示した普通体(常体)の活用形の他に、丁寧体(敬体)の活用形がある。語尾の形は、助動詞「です」や形容動詞と同様。
^ 語幹が1音節の形容詞(型)に付く場合、「さ」が入ることがある。例: 「よさそう-」「なさそう-」
^ a b c d これらの「-な」および「です」の形は、助詞「の」「ので」「のに」等が続く場合に現れる。連体形だが 一般の名詞を修飾することはできない。 なお、形容動詞を品詞と認めない立場では別の考え方になる。
^ サ変動詞に付く場合、「-すべきだ」 のように、文語体のサ変終止形「-す」が使われることがある。
^ 形容詞(および形容詞型助動詞)の終止・連体形 に 「です」(終止・連体形) が接続する形も見られる。
^ 成立にはいくつか説があり、「?てあり」から転じ、助動詞「り」の利用範囲の狭さから生まれたものというのが通説となっている。
^ そもそも清少納言は当代の日本語の乱れをよく批判しているので、書かれるのは当然といえる[要出典]。
^ 例えば「ず」は上代の連用形「に」に動詞「す」のついた「にす」が縮約して生じたものといわれる[6]。
出典^ .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}"れる". デジタル大辞泉. コトバンクより2021年2月15日閲覧。 "られる". デジタル大辞泉. コトバンクより2021年2月15日閲覧。
^ "せる". デジタル大辞泉. コトバンクより2021年2月15日閲覧。 "させる". デジタル大辞泉. コトバンクより2021年2月15日閲覧。