1度目は1933年に新橋の芸者見習いと上海へ駆け落ちして結婚し[5]、女子をもうけたがその後離婚。ある女優と2度目の結婚[5]をして男子と女子をもうけたが離婚。1950年(昭和25年)に当時の大スター女優・山田五十鈴と3度目の結婚をし、1952年(昭和27年)に夫婦で現代俳優協会を結成したが[13]、3年で離婚した。
1958年(昭和33年)に映画『米』で親子役として共演した、東映の新進女優・中村雅子と4度目となる結婚をし、後に女優となる加藤千代をもうけた[5]。また、これ以外にも様々な女優との恋の噂があり、マスコミからは「ドン・ファン」と評され、叩かれたこともある。妻の中村は、後年の著書『トランクいっぱいの恋文』で、恋多き加藤について「ヨシ(加藤)が惚れっぽいことは確かだが、それは彼が少年のようにいつも純粋な情熱(を持っていたから)なのだ」と回想している[5]。
中村とは22歳差ということでマスコミに騒がれ、お互いの親族から大反対されたが、それらを乗り越えての結婚だった[注釈 1]。新婚早々加藤の京都での仕事が偶然続いたため、しばらくの間“別居婚”状態になったが、夫婦はラブレターでやり取りを続けた[5]。 太字の題名はキネマ旬報ベスト・テンにランクインした作品
受賞歴
1983年:第13回モスクワ国際映画祭 最優秀主演男優賞『ふるさと』
1983年:第38回毎日映画コンクール 演技特別賞『ふるさと』
1983年:第7回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞
出演
映画
わが生涯のかがやける日(1948年、松竹) - 森山泰次郎
破戒(1948年、松竹) - 郡視学
影法師 寛永坂の決闘(1949年、松竹) - 日向一角
続・影法師 龍虎相搏つ(1950年、松竹) - 日向一角
赤城から来た男(1950年、大映) - 繁太郎
殺陣師段平(1950年、東横映画) - 引抜きの男
エデンの海 (1950年、松竹) - 教頭
風にそよぐ葦(1951年、東横映画) - 岩本中尉
鞍馬天狗 角兵衛獅子(1951年、松竹) - 隼の長七
旗本退屈男 唐人街の鬼(1951年、東映) - 曾我内記
吃七捕物帖一番手柄(1951年、松竹) - 紀国屋彦左衛門
遊民街の夜襲(1952年、東映) - 荒牧警部
母なれば女なれば(1952年、キヌタプロ) - 校長
満月三十石船(1952年、東映) - 奉公
真空地帯(1952年、新星映画) - 林中尉
箱根風雲録(1952年、新星映画)
ひめゆりの塔(1953年、東映) - 佐々木軍医長
加賀騒動(1953年、東映) - 奥村長左衛門
女ひとり大地を行く(1953年、キヌタプロ)
雲ながるる果てに(1953年、重宗プロ) - 金子司令
ひろしま(1953年、日教組) - 遠藤秀雄
赤い自転車(1953年、第一映画) - 矢島貯金課長
唐人お吉(1954年、青俳クラブ) - 岡田備後守
日の果て(1954年、八木プロ) - 部隊長
ともしび(1954年、キヌタプロ) - 校長
どぶ(1954年、近代映画協会) - 博士
太陽のない街(1954年、新星映画) - 石塚
悪の愉しさ(1954年、東映)- 取調官
若い人たち(1954年、全国銀行従業員組合連合会) - 刑事
億万長者(1954年、青俳クラブ) - 伝三平太
多羅尾伴内シリーズ(東映)
隼の魔王(1955年) - 宇田川主任警部
復讐の七仮面(1955年) - 執事高木
多羅尾伴内 戦慄の七仮面(1956年) - 奈川圭吉
多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ(1960年) - 木原巡査
人間魚雷回天(1955年、新東宝) - 石丸中尉
姉妹(1955年、独立映画) - 徳次
由起子(1955年、中央映画) - 上野山彦造
暴力街(1955年、東映) - 五味
赤穂浪士 天の巻・地の巻(1956年、東映) - 小野寺十内
電光空手打ち(1956年、東映) - 湖城空典
鍔鳴浪人(1956年、東映) - 白牙仙人
真昼の暗黒(1956年、現代ぷろ) - 大島司法主任
逆襲獄門砦(1956年、東映) - 乾文五郎
にっぽんGメン 特別武装班出動(1956年、東映) - 偽札団金山
夕日と拳銃 日本篇 大陸篇(1956年、東映) - 祖父時宗
こぶしの花の咲くころ(1956年、松竹) - 税務署員
警視庁物語シリーズ(東映)
警視庁物語 追跡七十三時間 (1956年) - 坂田五郎
警視庁物語 夜の野獣(1957年) - 捜査第三課の本部長刑事
警視庁物語 七人の追跡者(1958年) - 貴金属商のマスター
警視庁物語 顔のない女(1959年) - 歯科医
警視庁物語 深夜便一三〇列車(1960年) - 準捜査本部の捜査主任
警視庁物語 行方不明(1964年) - 川原技術部長
台風騒動記(1956年、山本プロ) - 汐見校長
若さま侍捕物帖シリーズ(東映)
若さま侍捕物帖 鮮血の晴着(1957年) - 榎本織之進
若さま侍捕物帖 深夜の死美人(1957年) - 棟領政五郎
米(1957年、東映) - 安田竹造
続二等兵物語 決戦体制の巻(1957年、松竹) - 渋川大尉
少年探偵団シリーズ(東映) - 怪人二十面相
少年探偵団 かぶと虫の妖奇(1957年)
少年探偵団 鉄塔の怪人(1957年)
二宮尊徳の少年時代(1957年、東映教育) - 甚左衛門
ゆうれい船(1957年、東映) - 庵原玄斉
爆音と大地(1957年、東映) - 矢田
純愛物語(1957年、東映) - 鈴木教官
どたんば(1957年、東映) - 須永
江戸の花笠(1958年、東映) - 馬場陣内
夜の鼓(1958年、現代ぷろ) - 間瀬平馬
点と線(1958年、東映) - 鳥飼重太郎
森と湖のまつり(1958年、東映) - 杉田
千羽鶴(1958年、共同映画) - 田坂校長
忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻(1959年、東映) - 荘田下総守
特ダネ三十時間シリーズ(東映)
特ダネ三十時間 深夜の挑戦(1959年) - 若杉警部
特ダネ三十時間 拾った牝豹(1959年) - 佐野警部補
月光仮面 怪獣コング(1959年、東映) - 国際暗殺団首領
伊達騒動 風雲六十二万石(1959年、東映) - 板倉内膳正
続べらんめえ芸者(1960年、東映) - 重松
大いなる旅路(1960年、東映) - 佐久間太吉
弾丸大将(1960年、東映) - 蟹沢
血は渇いてる(1960年、松竹) - 東洋毛織重役
笛吹川(1960年、松竹) - お爺
松川事件(1961年、松川事件劇映画製作委員会) - 藤木裁判長
あれが港の灯だ(1961年、東映) - 矢坂
ゼロの焦点(1961年、松竹) - 室田儀作
アマゾン無宿 世紀の大魔王(1961年、ニュー東映) - 水原警部
次郎長社長と石松社員(1961年、ニュー東映) - 室谷
ファンキーハットの快男児シリーズ
ファンキーハットの快男児(1961年、ニュー東映) - 木暮
ファンキーハットの快男児 二千万円の腕(1961年、東映) - 老刑事
背徳のメス(1961年、松竹) - 林院長
永遠の人(1961年、松竹) - 草二郎