加藤剛
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また、不思議な縁だが、加藤は「大岡越前」(TBS)を主演、横内は「暴れん坊将軍」(テレビ朝日)で同じ大岡役をレギュラー出演、「同じ役で“競演”しているつもりで演じていましたよ」と回想していた[13]

1969年(昭和44年)12月26日(金曜日)、『週刊実話』に対し慰謝料などを求める訴訟を起こし、地裁に続き高裁でも勝訴[14]

熊井啓監督の映画主演でも有名。忍ぶ川三浦哲郎原作)栗原小巻 の恋人役と、北の岬辻邦生原作)クロード・ジャド の恋人役であった。

『大岡越前』は長年に渡る当たり役で、TBSテレビ月曜8時の看板番組として、1970年(昭和45年)3月16日(月曜日)から、『水戸黄門』『江戸を斬る』等とローテーションを組みながら、足掛け約30年間、2006年3月20日放送の最終回スペシャル版を含めれば36年間にも及ぶ長きに渡り主演し通した(詳しくは『大岡越前』参照)。『大岡越前最終回スペシャル版』では実子である夏原諒頼三四郎(現:加藤頼)との共演を果たした。

『大岡越前』で親友役を演じた竹脇無我とは私生活でも40年間以上親友関係にあり、2011年(平成23年)8月21日(日曜日)午後2時5分に竹脇が急死した際は、手書きの追悼文を寄せた[15]。その間大河ドラマ風と雲と虹と』、『獅子の時代』も主演している。『大岡越前』の終了後は、『命のビザ』や『そして戦争が終わった』、『坂の上の雲』など近現代史ドラマにも出演した。

2018年6月18日月曜日)午前10時11分、胆嚢がんのため東京都内で死去[16][17]。80歳没[2]。テレビドラマ遺作は2017年10月5日テレビ朝日放送の「事件18」、映画作品の遺作は2018年公開の「今夜、ロマンス劇場で」であった。
人物・エピソード2007年11月26日月曜日)、健康大使任命式にて厚生労働大臣舛添要一(右)と当時69歳の加藤(左)

たばこは吸わず、酒も飲まず、ギャンブルとは無縁である[18]

戦争反対の一心で俳優を続けてきた[18]

高校時代、実家でチェーホフの戯曲を読んで俳優を志した[18]

映画『砂の器』に出演した際、後に芸能レポーターとなった石川敏男が「僕は当時、宣伝部の助手だったので、宣伝のキャンペーンをお願いすることが多かったんです。10歳も年下の僕に対して、何でも“はい、はい”と聞いてくれましたね。決してイヤだとは言いませんでした。どんなに忙しくても、きちんと人の話を聞く方でしたよ」と語っている[19]

家族でいる時間をとても大切にしており、京都で撮影があっても、必ず週末には自宅に帰り、子供を肩車をして家の中を回ったり、庭でかけっこをしていた[19]

長男・諒は「声を荒らげて怒ったことは1度もありません。いい俳優になるということよりも、“人間として上質であること”、“人間として美しい生き方をすること”、“人に恥じない生き方をすること”を常に優先していたんじゃないかと思います。あれだけ嘘がない人はいないですね。人の悪口を言ったことは1度もなく、常にいい部分を見ていました。だから僕も怒られたことがなかったのかもしれません」「自分のやっていることと役のキャラクターが見事に一致した稀有な例ですよね。いい人の役をやっている人が、本当にいい人とは限らない世界ですから。父は大岡越前そのものでしたよ」と人柄を伝えている[19]

長男・諒が独立して一人暮らしを始めた時、加藤は普段はしない買い物をして息子の家を訪ね「珍しいものがあったから買ってきたよ」「これは焼かないのに焼きそばができるらしいんだ。おもしろいからちょっと一緒に食ってみよう」とペヤングカップ焼きそばを見せた。諒は「珍しくないよ」と言いにくく、「ああ、そうなんだね」と2人でしみじみと食べた[19]

厚生労働省にて健康日本21推進国民会議の委員を務め、健康大使にも任命された。

家族・親族
加藤家
静岡県御前崎市東京都
加藤家は古くからの地主農業も営んでいた[6]。家族九人が揃っていた頃は食事の時など壮観だった[6]。茶の間の広い板の間で作男の人たちが箱膳でご飯を食べた[6]

父・鉉一郎(教育者、小学校校長[5]1893年9月16日生。静岡県榛原郡白羽村(御前崎市)出身。父・又重は在世中郡会議員に推されて地方政界に馳駆した名士[20]1914年静岡師範学校を卒業し、1942年7月三保造船常務、1946年4月御前崎漁船組合理事、翌年2月清水商工会議所理事、同年7月に三保松風寮長を歴任した[21]


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