北部九州各地に多くみられる神宮皇后に関する伝承が残る地の一つで、懐妊していた神宮皇后が島で着帯の式をあげたというものがある。島の西岸には「オビヤの浦」という地名があり、この「オビヤ」は「帯祝い」が訛ったものされている。
日本書紀などに、百済が日本に派遣した使者団に武寧王の母親がいて、立ち寄った加唐島で産んだと記されており、百済の武寧王が生誕した島として知られている[2]。
対馬の宗氏が江戸への参勤交代の航海中、暴風雨で遭難し瀬に漂着しているのを島民が発見した。風雨怒涛の中に舟を出し殿様を助けることができた。宗氏は島民に刀や感謝状を贈り、宗の姓を名のることを許した。その瀬は対馬瀬と呼ばれている。 漁業が主な産業だったが、燃油費の高騰や魚価の低下により漁業が衰退し、人口は減少し、高齢化が進んでいる。 また、イノシシの増加も問題となっており、農作物が食い荒らされるほか、イノシシがエサを探すために土を掘り起こした結果土砂崩れや落石につながるといった被害も起きている[3]。元々加唐島にはイノシシはいなかったが、2000年ごろに本土から泳いで渡ってきたイノシシが繁殖した結果、イノシシの数は300頭以上に膨れ上がっている[3]。 高齢化により島民自身による駆除が困難になっている他、観光客や釣り人への配慮から猟銃による駆除ができず「箱わな」しか使えないため、イノシシの増加が進んでいる[3]。 一本釣り漁業が主産業。ほか、日本書紀にも「椿の島」と記される[4]ほど島中に自生するヤブツバキを加工したツバキ油を、化粧品原料として出荷している[5]。 唐津市の呼子港(旧呼子町)から定期船(加唐島汽船
2000年代以降
産業
交通
施設
教育
唐津市立加唐小中学校
脚注^ 戌年も犬の居ぬ島 佐賀・加唐島 「罰当たる」由来は謎 【あなたの特命取材班】
^ ⇒百済探訪(上) 公州 「加唐島生まれ」武寧王佐賀新聞 - 2015年08月20日
^ a b c “ ⇒唐津・加唐島でイノシシ被害深刻”. 佐賀新聞 (2015年9月24日). 2015年12月2日閲覧。
^ ⇒次代に残そう佐賀の自然 第10回【椿の島】
^ ⇒唐津・加唐島のツバキ油、化粧品原料に佐賀新聞 - 2016年03月17日
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