ヨーロッパに於ける勲章・褒章・記章の種別は、日本のそれとは一致しない。例えば日本の勲章に相当するものはヨーロッパではオーダー(英:order、仏:ordre、独:Orden)、日本の褒章や記章に相当するものはヨーロッパではデコレーション(英:decoration、仏:decoration、独:Ehrenzeichen)と大別できるが、国によってはデコレーションの一部も日本の勲章に相当するものとして扱う場合がある。そのためこれらを詳記する際には、オーダーは「騎士団勲章」とし、デコレーションは勲章に相当するものは「功労勲章」、そうでないものは「功労章」などと分別して訳出することもある。
ドイツ
ドイツでは、オーダーの中にも生涯における業績を総括評価したものとは別に、特定の分野における功労に対して贈られる「Verdienstorden(独語版)」があり、これが場合によって「功労勲章」または「功労章」と訳出されることがある。例えば、
「Verdienstorden der Bundesrepublik Deutschland(独語版)」は「ドイツ連邦共和国功労勲章」
が定訳となっている。
フランス
在日フランス大使館のサイトが、
「L’ordre national du Merite(仏語版)」を「国家功労勲章」[2]
「L'ordre des Palmes academiques(仏語版)」「教育功労章」[3]
「L’ordre du Merite agricole(仏語版)」を「農事功労章」[4]
「La medaille de la jeunesse et des sports(仏語版)」を「青少年スポーツ功労章」[5]
と訳出している。
出典^ 公益社団法人隊友会ウェブサイト「 ⇒会員記章と隊友功労章等のご案内 (PDF) 」参照。
^ ⇒「国家功労勲章」 在日フランス大使館ウェブサイト(2016年6月9日閲覧)
^ ⇒「教育功労章」 在日フランス大使館ウェブサイト(2016年6月9日閲覧)
^ ⇒「農事功労章」 在日フランス大使館ウェブサイト(2016年6月9日閲覧)
^ ⇒「青少年スポーツ功労章」 在日フランス大使館ウェブサイト(2016年6月9日閲覧)
参考資料
岩倉規夫、藤樫準二 『日本の勲章 ?日本の表彰制度?』 第一法規出版、1965年
小川賢治 『勲章の社会学』 晃洋書房、2009年、ISBN 978-4-7710-2039-9
「 ⇒会員記章と隊友功労章等のご案内」 公益社団法人隊友会ウェブサイト(2016年6月9日閲覧)
関連項目
勲章
栄章
警察功労章
消防庁長官表彰功労章
消防庁長官表彰永年勤続功労章
消防庁長官表彰国際協力功労章
栄誉章
名誉章
勲功章
功績章
有功章
精勤章
優良章