劉智
これをどうして”無”と言えようか? 実体があれば、これが有るということではないか。どうして”無”と言えようか? それで聖人(ムハンマド)はここで”無”と言うのではなく”無称”と言われた。性理家はここに僅かに有と言うだけではなく、”実有”と言ったのだ」......このように、イスラーム存在一性論の立場から、無を以て第一とする従来の中国思想との対決を鮮明としている。
天方至聖実録
ペルシア語のムハンマド伝を翻案したものである。
関連文献
佐藤実『劉智の自然学 中国イスラーム思想研究序説』汲古書院、2008年。ISBN 978-4762928352
脚注[脚注の使い方]^ 堀池信夫『中国イスラーム哲学の形成 王岱輿研究』人文書院、2012年。
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