創価学会
[Wikipedia|▼Menu]
約380万人、日本国民の約3%(2019年・島園進[15][16][17]

日本国外への布教活動

1960年(昭和35年)、創価学会として日本国外初となる「アメリカ総支部」が結成された。『アメリカ創価学会〈SGI=USA〉の55年』では、当時はその構成員の多くが、アメリカ軍兵士と結婚して米国に移住した日系アメリカ人女性の「戦争花嫁」だったと指摘されている[18]1960年代以降、日本からの移民日系人)が中心となって、各国の支部が結成されていく。1975年(昭和50年)1月26日アメリカ合衆国グアム島に51か国の代表が集って創価学会インタナショナル(SGI)が結成された。

1975年(昭和50年)のSGI設立時には日本国外全体で会員数は150万人であったが、2021年11月現在は、宗教の布教活動が厳しく規制されている社会主義国中国北朝鮮中東諸国のイスラム教圏を除いた、日本を含む世界192カ国・地域に広がり、日本国外全体で約280万人のSGIメンバー(ヨーロッパ:16.2万人、中近東アフリカ:5.1万人、アジアオセアニア:191万人、北アメリカ:35.2万人、ラテンアメリカ:32.5万人)を擁している[SG 4][SG 5]
教義関連
教義・目的本部2階の大広間で題目を唱える信者たち(1957年)

日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え、御書根本に、各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする。(創価学会 会憲第2条[19]・会則第2条より[20]) 詳細は「広宣流布#創価学会」を参照

初代会長牧口常三郎、第二代会長戸田城聖、第三代会長池田大作の「三代会長」は、広宣流布実現への死身弘法の体現者であり、この会の広宣流布の永遠の師匠である。「三代会長」の敬称は、「先生」とする。(創価学会 会憲第3条2項[19]・会則第3条2項より[20])

日蓮大聖人の仏法の本義に基づき、弘教および儀式行事を行ない、会員の信心の深化、確立をはかることにより、各人が人間革命を成就するとともに、日蓮大聖人の仏法を世界に広宣流布し、もってそれを基調とする世界平和の実現および人類文化の向上に貢献することを目的とする。(創価学会 会憲第4条[19]・会則第4条より[20])

経典

法華経を最高の経典とした天台五時八教説と、日蓮が説いた寿量文底下種仏法・三大秘法を基礎としている。

『法華経』(方便品第二・如来寿量品第十六)

新編日蓮大聖人御書全集 創価学会版』(聖教新聞社、1952年 - 2021年) - ※2021年の「新版」発刊に伴い廃刊。

『日蓮大聖人御書全集 新版 創価学会版』(聖教新聞社、2021年)

勤行・唱題詳細は「勤行 (日蓮正宗)#創価学会の勤行」を参照

朝晩、御本尊に向かい、法華経の「方便品第二」と「如来寿量品第十六」を読経する事[21]を「勤行」という。

南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」(※「なむみょうほうれんげきょう」ではない)という題目を唱える行為。「勤行」のあと、随時「題目」を唱える。これを、「唱題(しょうだい)」という。

時間が取れない場合などには「勤行」を行わずに、「題目」のみでもよいとされる[22]。「南無妙法蓮華経」とは「法華経に帰依する」の意であり、「題目」は経典の表題を唱えることに由来する。
本尊・本仏「大曼荼羅」も参照

信仰の対象である本尊は、日蓮が顕した法華経の肝心である「南無妙法蓮華経」の文字曼荼羅である。

本尊に関する事項は、会長が司る。(創価学会 会憲第9条4項[19]・会則第12条1項[20]より)


日蓮正宗からの破門に伴って宗門より御形木本尊の下付が停止されたため、1993年(平成5年)以降は日蓮正宗第26世法主・日寛1720年享保5年)に書写した本尊(淨圓寺蔵)を複写印刷し、「御形木御本尊」として授与している[SG 6]

諸事情で自宅に仏壇を安置できない場合は、「お守り御本尊」と呼ばれる小型の御本尊を授与する。日寛書写の本尊を複写印刷したものである。

「本門戒壇の大御本尊」については2002年(平成14年)の会則改正により表記が変更された。さらに、2014年(平成26年)の会則改正により、「弘安2年(1279年)の本門戒壇の大御本尊は受持の対象とはしない」と聖教新聞上で公式発表された。なお「弘安2年の本門戒壇の大御本尊」は日蓮正宗総本山大石寺に安置されているが、近年、この本尊は日蓮が直接造立したものではなく、日蓮が弘安3年(1280年)に日興の弟子・日禅に授与した本尊を模写したものであるとの説が出されている[23]。日蓮正宗は、歴代法主による書写本尊は「戒壇の大御本尊」を書写したものと主張しているが、大御本尊が後世に建立されたものである場合にはその主張は成立しない[24]


「謗法払い」については、創価学会は新入会希望者に対して、
入会希望者自身が、かつての信仰対象の処分・返却を行うこと。

本人が承諾しても、他人が手伝ったり預かって持ち帰ったりしないこと。

謗法払いは入会する会員自身が、自ら自分自身で行う。

同居家族や所有関係者の事前了解を得ること。

を指導として徹底している[SG 7]。詳細は「信者#創価学会」を参照「折伏大行進#歴史」も参照

日蓮末法本仏と仰ぐ。これは日蓮正宗系の教義であり、釈迦本仏論を採用する日蓮宗系と異なる点である。詳細は「本仏#日蓮本仏論」を参照

活動
年間主要行事

2023年令和5年)時点の年間主要行事は、以下の通りである[SG 8]

1月1日、2日 新年勤行会

成人の日 「成人の日」記念勤行会

2月16日 「日蓮大聖人御聖誕の日」記念勤行会

3月    春季彼岸勤行法要

4月2日  第2代会長・戸田城聖追善勤行会

4月28日 「立宗の日」記念勤行会

5月3日  「創価学会の日」記念勤行会

5月19日 「創価学会常住御本尊記念日」記念勤行会

7月15日  諸精霊追善勤行法要(8月15日に行われる地域もある)

8月15日  世界平和祈念戦没者追善勤行法要

9月12日  「竜の口の法難の日」の意義をとどめた勤行会

敬老の日 「敬老の日」の記念勤行会

9月    秋季彼岸勤行法要

10月13日 「日蓮大聖人御入滅の日」の意義をとどめた勤行会

11月15日 「七五三」の記念勤行会

11月18日 創価学会創立記念日記念・初代会長・牧口常三郎追善勤行会

信行学の実践

創価学会公式サイトによると、創価学会が信奉する日蓮大聖人の仏法では、基本の修行として「信」「行」「学」(しん、ぎょう、がく)の三つが説かれている。

「信」-
法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊を信じ抜く心のこと。信受ともいい、仏の教えを信じて受け入れることを指す。「信」こそ、仏道修行の出発点であり、帰着点とされる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:494 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef