アニメも、ちょい役では出演していたが、仕事のほとんどは外画だったという[11]。
外画を中心に活動していたが、ある外画の現場に、同い年で新人マネージャーが見学に来ていた[14]。その時に「僕は今、ずっと外画をやらせていただいてるんですけど、アニメにも出演したいんです」という話をしていたが、テレビアニメ『図書館戦争』のオーディションの話をくれた[14]。それまで外画畑で、その新人マネージャー以外には、アニメを「本格的にやりたい」というアピールを真剣にしたことがなかったという[14]。
ベテランのマネージャーだったら、萎縮して、気軽に夢を喋ることはできなかったと語る[15]。後から話を聞いたところ、そのマネージャーも、自分で役者をオーディションに推薦する作品は、『図書館戦争』が初めてで、野望も思い出してくれて、ボイスサンプルを聴いて直感で選んでくれたようだったという[15]。
それほど仕事がなかった時期ではあったが、スタジオオーディションの日が外画の仕事と重なり、会場に行けず、芝居を聴いてもらえたのは、1次審査用のテープだけで「スタジオ審査できてないから、これは絶対に駄目じゃないか」と諦めていた[15]。その時に原作者の有川浩も含めて、満場一致で前野に決まり、2008年、アニメとしても初めての大役である『図書館戦争』の堂上篤役に抜擢される[15]。
それまで、アニメのオーディションを受けたことは色々はあったが、合格したのは『図書館戦争』が初めてで、「まさか!」と驚いていたという[15]。
同年、『図書館戦争』と同時期に出演が決まった『魔法遣いに大切なこと ?夏のソラ?』の緑川豪太役に抜擢される[16]。『図書館戦争』だけだったら、「またしばらくアニメとは縁遠くなるだろうな」と思っていた時の作品だったため、「あ、コレだけで終わらないんだ」という安心感があり、オーディションでくれた役のため、自分の自信にも繋がったという[16]。作品のテイストも『図書館戦争』とは全く違ったため、新たな気分で臨めた作品だったという[16]。
2010年3月6日、第4回声優アワードにて新人男優賞を受賞した[17]。
電撃Girl's Style「乙女ゲームアワード2014」「ガールズゲームアワード2017」の声優部門にて第1位を獲得した[18]。
2020年5月12日、声優の小松未可子と結婚したことを事務所公式サイトで発表した[19][20]。2022年8月17日、妻である小松の第1子妊娠を報告した[21]。 特技は茨城弁[22]。茨城弁で「外郎売」を覚えてしまい、後に苦労したと語っている[23]。 それまで演じてきたキャラクターに関しては、どんな役でも非常によく覚えている。演じることが大好きであり、キャラクターを演じる延長線上ならば何でもできると語っている[8]。役柄としてはメガネをかけているようなキャラクターを演じることが多い気がしているという[24]。 スポーツ観戦・ドライブを趣味としている[25]。プロ野球では読売ジャイアンツのファンであり、サッカーでは中山雅史が好きである[26]。声優を志す前はプロ野球選手になりたいと思っていたと語っている[7]。父が「そういうふうに育てたい」と思っていたようで、野球は好きだったという[7]。また、自身の中学時代はサッカー部だった[26]。 鈴木達央と友人だが、日本ナレーション演技研究所時代は、仲悪かった[11]。その時、鈴木は当時所属していたアイムエンタープライズ、前野はアーツビジョンに所属していた同士だったため、鈴木は『DEAR BOYS』でデビューしていた頃で、前野はメジャーな仕事をしていなかったからライバル視していたのかも知れなかったという[11]。2010年時点では鈴木とも「あの頃の俺ら、どうかしてたよな」と話をしている[11]。『図書館戦争』で共演してから仲良くなったという[11]。 それまでも何度か共演したことはあったが、メインキャスト同士で一緒になるのは初めてだった[15]。その時に久々に会い、「おう、久しぶり」と挨拶はしていたが、『図書館戦争』の第1話には鈴木が演じる手塚役の出番がなかったため、最初は完璧にアウェイな空気を感じていたという[15]。
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