前野智昭
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姉が先に声優の専門学校に入り[7]、自身は別の声優専門学校であり、ラジオで知ったアミューズメントメディア総合学院に入学し[9]、2003年に卒業[10]。インターンシップで外画作品に出演していたため、アミューズメントメディア総合学院から推薦したアーツビジョンに預かり入所しつつ日本ナレーション演技研究所で学んだ[11]

母校のアミューズメントメディア総合学院では卒業後しばらく、アシスタントのアルバイトをしていた。アーツビジョンでは預かりが3年、新人登録が3年と下積みの時代を6年間経験し、この期間を経て正所属となった[8]。アミューズメントメディア総合学院では柿原徹也と同期であり[12]、卒業後すぐに活躍していた柿原の姿を見て、ジェラシーを感じていたとのちに語っている[13][8]。また、日本ナレーション演技研究所では鈴木達央植田佳奈[11]神原大地中村繪里子と同じクラスだった。

初仕事はアミューズメントメディア総合学院時代のインターンシップでのドラマCD『カナリア ?この想いを歌に乗せて?』だった[12]。外画の吹き替えで声優デビューした[11]

当時は内容も難しい歴史関連の3部作で主役を演じていたが、セリフ量がハンパなく、4ページぶち抜きの長ゼリフが平気で、とてつもなく荷が重い作品だった[11]。演技力でこの大作を乗り切れるかどうか不安はあり、案の定、3部作の途中で主役を他の声優と交代することになった[11]。しかしほかの役も演じていたため、作品としてはまっとうしていたが、ほろ苦いデビュー作になってしまったという[11]

アニメも、ちょい役では出演していたが、仕事のほとんどは外画だったという[11]

外画を中心に活動していたが、ある外画の現場に、同い年で新人マネージャーが見学に来ていた[14]。その時に「僕は今、ずっと外画をやらせていただいてるんですけど、アニメにも出演したいんです」という話をしていたが、テレビアニメ『図書館戦争』のオーディションの話をくれた[14]。それまで外画畑で、その新人マネージャー以外には、アニメを「本格的にやりたい」というアピールを真剣にしたことがなかったという[14]

ベテランのマネージャーだったら、萎縮して、気軽に夢を喋ることはできなかったと語る[15]。後から話を聞いたところ、そのマネージャーも、自分で役者をオーディションに推薦する作品は、『図書館戦争』が初めてで、野望も思い出してくれて、ボイスサンプルを聴いて直感で選んでくれたようだったという[15]

それほど仕事がなかった時期ではあったが、スタジオオーディションの日が外画の仕事と重なり、会場に行けず、芝居を聴いてもらえたのは、1次審査用のテープだけで「スタジオ審査できてないから、これは絶対に駄目じゃないか」と諦めていた[15]。その時に原作者の有川浩も含めて、満場一致で前野に決まり、2008年、アニメとしても初めての大役である『図書館戦争』の堂上篤役に抜擢される[15]

それまで、アニメのオーディションを受けたことは色々はあったが、合格したのは『図書館戦争』が初めてで、「まさか!」と驚いていたという[15]

同年、『図書館戦争』と同時期に出演が決まった『魔法遣いに大切なこと ?夏のソラ?』の緑川豪太役に抜擢される[16]。『図書館戦争』だけだったら、「またしばらくアニメとは縁遠くなるだろうな」と思っていた時の作品だったため、「あ、コレだけで終わらないんだ」という安心感があり、オーディションでくれた役のため、自分の自信にも繋がったという[16]。作品のテイストも『図書館戦争』とは全く違ったため、新たな気分で臨めた作品だったという[16]

2010年3月6日、第4回声優アワードにて新人男優賞を受賞した[17]

電撃Girl's Style「乙女ゲームアワード2014」「ガールズゲームアワード2017」の声優部門にて第1位を獲得した[18]

2020年5月12日、声優の小松未可子結婚したことを事務所公式サイトで発表した[19][20]2022年8月17日、妻である小松の第1子妊娠を報告した[21]
人物

特技は茨城弁[22]。茨城弁で「外郎売」を覚えてしまい、後に苦労したと語っている[23]

それまで演じてきたキャラクターに関しては、どんな役でも非常によく覚えている。演じることが大好きであり、キャラクターを演じる延長線上ならば何でもできると語っている[8]。役柄としてはメガネをかけているようなキャラクターを演じることが多い気がしているという[24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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