前田美波里
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また岸惠子も遠縁にあたる[注釈 3][7]
来歴・人物

アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれた[8]。働きに出ていた母親に代わり、鎌倉に住む祖父母の元で礼儀や作法、しつけなど厳しく育てられ、小学校は、三井財閥の令嬢のために作られたと言われる聖ミカエル学園に通った[8]。小学4年生の時、友達の影響でクラシックバレエに憧れ[8]、鎌倉のエリアナ・パヴロワの弟子・野口力子の下でバレエを習い始める[9]。そして、将来バレリーナになるためには鎌倉にいるよりも東京で勉強した方がいいのではないかと考え、上京[10]。高校生の時に芸能プロダクションに所属し、「堀内完ユニークバレエ団」に通った[8]

1963年、文化学院在学中に芸術座ミュージカル『ノー・ストリング』のPRを兼ねて東宝が募集したミス・ノー・ストリングに優勝し[4]、東宝現代劇に8期生として入団。翌年の1964年にミュージカル『ノー・ストリングス』で初舞台を踏んだ[出典 3]

1966年、18歳の時に資生堂のサマー化粧品「太陽に愛されよう」キャンペーンガールとして起用され、人気を博した[出典 4]。その際のハワイでのロケがきっかけで知り合った[8]マイク眞木1968年に20歳で結婚[2][12]。俳優の真木蔵人はマイク眞木との間に授かった実子[13]。思わぬ勢いで名前が売れてしまったことへの戸惑いや[12]、水着写真ばかりを求められることに嫌気がさしていたこともあり、一時仕事を辞めてアメリカで旅をしながら1年半を過ごした[8]

1971年10月から1972年3月までNHK総合テレビ音楽番組ステージ101』でMCを夫のマイク眞木と共に務める[注釈 4]などしたものの、ミュージカルがその頃の日本ではあまり定着していなかったため、一番やりたかった踊る仕事ができなかった[8]。観客からアプローズ(喝采)を受けることが無い生活に耐えきれず葛藤した末、舞台を中心に活動を再開することを決意[8]。1976年にマイク眞木との離婚が成立した[14]

29歳で芸能界に復帰するが、ミュージカル関係の仕事はやはりゼロだった[10]。それなら自分から行くしかないと考えて他の仕事を全て断り、劇団四季の『コーラスライン』のオーディションに全てを賭けて挑むも落選[12]。しかしそれでも諦めきれず頼み込んで稽古を3か月続けたところ、演出家の浅利慶太に呼び出され、開始10?15分でいなくなる役でもやる気があるかを問われ、「やります!」と即答した[8][12]。そして父母が離婚して辛い日々のなかバレエが支えだったという、自身と境遇が似た女の子の役を射止めた[8]。この時の経験や舞台の基礎的な部分の習得は宝物であり、人生観を大きく変えたという[8][12]

2008年4月、ニュージーランド政府観光局の初代オピニオンリーダーに就任[3]

2008年10月21日からは41年振りに資生堂のCMに出演している[11]

2013年4月から『スポーツニッポン』紙上で「我が道」を連載。

劇団四季東宝をはじめとした様々な舞台やテレビドラマやCMなど各方面で活躍中である。

2024年、長年の功績が評価され、第49回菊田一夫演劇賞特別賞を受賞[15]
エピソード

「美波里」は本名。生まれたばかりの時は父の妹にそっくりだったので、父方の祖母が「Beverly(ビバリー)」というその叔母の名前を付けるよう依頼してきたので、当て字で鎌倉の祖父が「美波里」と名付けた。
[16]

48歳の時、突然ステップシスター(義妹)から連絡があり、渡米して45年ぶりに父と再会。父は、映画『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』を見て自分の娘と気が付く。当時、父はがんで、義妹が最後に娘に会わせたいと思い連絡。その数年後に父は亡くなった[17]

受賞歴

2009年2月 - ジーンズフィフティ大賞
特別賞[8]

2009年3月 - 第30回松尾芸能賞優秀賞[8]

2024年5月 - 第49回菊田一夫演劇賞特別賞[15]

出演
映画

他人の顔(1966年7月16日公開、東宝)監督:勅使河原宏 - ウェイトレス 役[18]

若大将シリーズ(東宝)[19]

レッツゴー!若大将(1967年1月1日公開)監督:岩内克己 - 悦子 役

南太平洋の若大将(1967年7月1日公開)監督:古沢憲吾 - 有田由美子 役[20]


怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年12月16日公開、東宝)監督:福田純 - サエコ(ゾルゲル島の娘) 役[4][5][21]

銀座100年(1967年、資生堂=宣映)一般未公開(PR映画)監督:富沢幸男 - 特別出演

100発100中 黄金の眼(1968年3月16日公開、東宝)監督:福田純・都築雅人 - ルビー 役[22]

喜劇 駅前火山(1968年5月25日公開、東宝)監督:山田達雄 - 大木ひばり 役[23]

街に泉があった(1968年10月12日公開、東宝)監督:浅野正雄 - 相沢真理 役[24]

マクダルのカンフーようちえん(英語版)(2012年8月11日公開、マジックアワー、香港映画) - ミセス・マク役(声の出演)※アニメ映画[25]

劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL(2013年9月14日公開、東宝)監督:木村ひさし - アリーニ・マツバラ 役[26]

TAP THE LAST SHOW(2017年6月17日公開、東映)監督:水谷豊 - 松原貞代 役[27]

Endless SHOCK(2021年2月1日公開、東宝映像事業部)監督:堂本光一 - オーナー 役[28][29]


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