刑務官
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かつては同様に「看守部長」の上に「主任看守部長」が存在したが、現在は事実上廃止されている [注釈 1]

一覧序列階級役職
1矯正監矯正管区長、矯正管区部長、 大規模施設所長、法務省本省課長、部長、局長
2矯正長所長、所部長、矯正管区部長、課長
3矯正副長部長、調査官、大規模施設首席矯正処遇官、次席矯正処遇官、 課長及び支所長
4看守長首席矯正処遇官、上席統括矯正処遇官、 統括矯正処遇官、課長、課長補佐、支所長、支所次長及び支所課長

(検察庁法第18条第2項の規定により、副検事選考資格が付与されると共に、この階級より全国転配異動の対象となる)
(-)主任副看守長ベテランの中等科グループ修了者または初等科グループの刑務官考査試験合格者による係長及び主任矯正処遇官

(この階級までは法務省採用総合職試験合格採用者(旧T種採用試験相当)を除き、採用された矯正管区内での転配異動となる)
(5)副看守長

(係長及び主任矯正処遇官)国家公務員総合職試験採用者及び中等科または高等科グループ修了者による、係長及び主任矯正処遇官
6副看守長初等科グループ一般職員の矯正処遇官
7看守部長初等科グループ一般職員または矯正処遇官
(-)主任看守一般職員
8看守一般職員

刑務官の制服及び階級章

刑務官の制服及び階級章の形式は「刑務官の服制及び服装に関する規則」[2]で定められている。

また、警備服と称される警備出動または警備訓練の際に着用することを主目的とした被服の形式は「刑務官の警備服の製式制定について(依命通達)」[3]で定められている。
訓令

  施行        訓令                              変更内容
2001年3月31日平成12年12月21日矯保訓第3789号警備服用階級章制定(制服に制定されている主任看守部長の階級章については設定無し)
2011年4月1日平成23年3月14日矯成訓1428法務大臣訓令常装として着装される被服の名称を通常勤務服に変更、階級章を警備服と同一にする。

記章は任用研修課程高等科又は任用研修課程中等科、法務教官応用課若しくは法務技官応用課を修了した主任矯正処遇官及び係長に着装させる。主任看守部長の記載全て無くなる。
2014年4月1日平成26年2月13日矯成訓1通常勤務服の階級章変更、副看守長の階級章を主任矯正処遇官及び係長にある者とそれ以外に分ける。

警備服の階級章は変更無し、但し主任矯正処遇官及び係長である副看守長は階級章の上に記章を着装する。
2020年4月1日 令和2年3月30日矯成訓1通常勤務服階級章

副看守長の区分を任用グループの区分及び監督業務従事者とそうでない者との区分を明確にするため、中等科、応用科及び高等科グループの副看守長、監督業務に従事する副看守長、監督業務に従事しない副看守長の3区分に変更した。記章は、主任副看守長に着装する。

警備服・特別機動警備隊警備服階級章

上記通常勤務服と同様、副看守長の区分変更に伴う製式の変更のほか、記章の着装、通常勤務服の階級章と整合するよう、矯正監、矯正副長、看守長等の階級章の製式を変更した。

階級章

階級      通常勤務服   警備服・特別機動隊警備服
 材質:金属製とする 地質:樹脂、天然繊維、化学繊維及びこれらの混紡織物とする。色相は、金色又は濃紺とする。
矯正監 金色の台の中央に、金色の桜花章を3個を付ける。 金色の台の中央に、金色の桜花章3個を付ける。
矯正長 金色の台の中央に、金色の桜花章を2個を付ける。 金色の台の中央に、金色の桜花章2個を付ける。
矯正副長 金色の台の中央に、金色の桜花章を1個を付ける。 金色の台の中央に、金色の桜花章1個を付ける。
看守長 金色の台の中央に、下地を金色とする円形の標章(以下、「金色標章」という。)を取り付け、その両側に金色の飾り線を3本配する。

 なお、金色標章は中央に金色の桜花章、当該桜花章の周囲に円、当該円の外に「Corrections Officer」の刻印を付し、周囲は濃紺を配する。 地質中央に、金色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に金色の飾り線を3本配する。
主任副看守長・副看守長

(任用研修課程中等科、同法務教官応用科、同法務技官応用科又は同高等科を修了した主任矯正処遇官又は係長) 金色の台の中央に、金色標章を取り付け、その両側に金色の飾り線を2本配する。

 主任副看守長は階級章の上に、記章(梨地金色の円形台地の中央に金色の五三の桐を配する)を着装する。 地質中央に、金色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に金色の飾り線を2本配する。

 主任副看守長は階級章の上に記章(青色の円形の台地に金色で縁取りし、中央に金色の五三の桐を配する)を着装する。
主任副看守長・副看守長

(上記任用研修課程を修了していない主任矯正処遇官又は係長) 金色の台の中央に、金色標章を取り付け、その両側に金色の飾り線を1本配する。

 主任副看守長は階級章の上に、記章を着装する。 地質中央に、金色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に金色の飾り線を1本配する。

 主任副看守長は階級章の上に記章を着装する。
副看守長(上2段に掲げる者以外) 銀色の台の中央に、金色標章を取り付け、その両側に金色の飾り線を1本配する。 地質中央に、銀色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に金色で縁取りした銀色の飾り線を1本配する。
看守部長 銀色の台の中央に、下地を銀色とする円形の標章(以下、「銀色標章」という。)を取り付け、その両側に銀色の飾り線を3本配する。

 なお、銀色標章は中央に銀色の桜花章、当該桜花章の周囲に円、当該円の外に「Corrections Officer」の刻印を付し、周囲は濃紺を配する。 地質中央に、銀色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に銀色の飾り線を3本配する。
主任看守 銀色の台の中央に、銀色標章を取り付け、その両側に銀色の飾り線を2本配する。 地質中央に、銀色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に銀色の飾り線を2本配する。
看守 銀色の台の中央に、銀色標章を取り付け、その両側に銀色の飾り線を1本配する。 地質中央に、銀色の旭日に金色の桜花章を載せて付け、その両側に銀色の飾り線を1本配する。

図柄の詳細は法務省 刑務官採用試験サイト内の ◆ 女性刑務官募集(参考)※パンフレット[PDF] 7ページ目参照(但し、令和2年3月30日矯成訓1の施行以前のものであることに注意)。
専門官制度

専門官制度も階級類似の構造となっている。
首席矯正処遇官
大規模施設の矯正副長、中小規模施設の看守長のうち上席の者が任命される。
次席矯正処遇官
府中刑務所横浜刑務所名古屋刑務所大阪刑務所福岡刑務所東京拘置所及び大阪拘置所の処遇部並びに喜連川社会復帰促進センターの処遇部に、それぞれ一人が配置される。処遇担当の首席矯正処遇官を助け、その事務のうち、所長の指定に係る事務を整理する。
上席統括矯正処遇官
統括矯正処遇官のうち、特に複雑困難な事務を統括する者を上席統括矯正処遇官とする。
統括矯正処遇官
看守長が任命される。
主任矯正処遇官
副看守長の中から任命される。
矯正処遇官
副看守長及び看守部長が任命される。
待遇
採用試験

刑務官採用試験は高校卒業程度の難易度とされるが、受験案内等で高卒の資格は要求されていない。採用試験の際には体力測定を行うと共に、四肢に異常のあるものは不可とされている[4]
給与・諸手当刑務官には、一般の国家公務員に適用される行政職俸給表(一)に比べて12%程度給与水準の高い公安職俸給表(一) [注釈 2]が適用される。この他に、各種手当扶養手当住居手当通勤手当、期末・勤勉手当、超過勤務手当等)が支給される。


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