冬に特別な活動が見られる例もある。サンショウウオやアカガエルなどで、真冬に繁殖活動を行なうものがあり、天敵が寒さで動けない時期であるためとも考えられている。イヌワシなども冬に繁殖を開始する。これは、雛が食べ盛りになるのが、他の鳥の繁殖時期に重なるようにとの適応とも言われる。
冬は昆虫採集に向かない季節であり、冬に進んで活動する昆虫はフユシャクなどごく一部である。それでも方法はあるもので、たとえばオサムシ類は地下に隠れて越冬しているので、地上を走り回っているときより探しやすく、マニアはここだという所を掘り起こして採集する。これを俗にオサ掘りという由。なお、河川の指標生物として有名なカワゲラなどの水生昆虫に関しては、その採集は冬の方が都合がよい。これは、彼らの大部分が幼虫であり、春から秋には成虫になるために小さい幼虫しかいない場合があるのに対して、冬はすべて比較的よく育った幼虫の姿だからである。 冬は年の終わりの時期(年末)で、一年間の終盤である。北半球においての農業では、春から秋にかけて生産が行われ、冬は翌年の生産への準備に当たるからであろう。その年を締めくくったり一年間を振り返ったりするための行事が多い。 以下は主な日本の冬の行事である。
冬の行事
クリスマス:日本においては、本来の宗教的意味は薄れ、キリスト教徒であるかどうかに関わらず、クリスマス会をし、プレゼント交換をするものが多い。街はイルミネーションに彩られ、クリスマス・ソングが市街地のあちこちで流れる。
大祓
針供養
お歳暮
忘年会
誓文払い
ゆず湯
餅つき(正月飾り、鏡餅) - 大掃除
年越しそば - 除夜の鐘
正月 - 元日
初売り
初詣 - 二年参り
お年玉
お節料理
新年会
七草粥
左義長 - どんど焼き
寒(寒中) - 寒中見舞い - 寒稽古
講書始 - 歌会始
初午
うけら餅
節分の豆まき
余寒見舞い
涅槃
バレンタインデー
餅つき
七草粥
冬という厳しい季節を乗り越えるための準備や手当の行事もある。
冬囲い・雪囲い
冬の祭り
十日町雪まつり
雪だるま祭り
さっぽろ雪まつり
旭川冬祭り
かまくら祭り
なかしべつ冬まつり
さっぽろ雪まつり会場の雪像
また、冬の気候を生かしたウィンタースポーツも行われる。冬のレジャーとして楽しまれたり、競技として行われたりする。
スキー
スノーボード
スケート
カーリング
スケートリンク
天文・自然アオカケスつらら
日本では、亜熱帯と熱帯気候に属する南西諸島や小笠原諸島以外は、冬は雪氷の存在に象徴される季節である。西日本(日本海側の北近畿・山陰以外)や南関東では冬にたまに生じる物として珍しがり、東日本の山間部や北日本では冬の間中人々と共存する。
雪
吹雪
木枯らし
霜
霜柱
氷柱(つらら)
樹氷
霧氷
流氷
御神渡り
ダイヤモンドダスト
ウィンターストーム(英語版)、アイスストーム
子供の雪遊び除雪列車