また、CS放送などのニューチャンネルと呼ばれる放送局は、「繰り返し放送」(リピート放送)と銘打って本放送よりも再放送やリピート放送を行うことを重視した局が圧倒的に多い。また、地上波放送当時には無かった字幕放送を行う番組(TBSチャンネルでの『水戸黄門』など)もある。
これは途中から加入した視聴者でも最初から視聴できるようにするのと、既存の視聴者からもう一回見たいと要望があること(いわゆる「キャッチアップ放送」の類[43])、また用事があって見逃したり、衛星放送の性質上豪雨・雷雨・大雪などの悪天候で受信しづらくなった場合でもまた見られるようにとの配慮などの理由からきている[44][45]。 地方局では空白枠の穴埋めの例が最も多い。自主制作番組(中にはKBS京都の『ぽじポジたまご』のように生ワイドの再放送を行うところもある)を再放送することがあるが、これはCS放送のリピート放送と同意である。 BS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』や、スピンオフ番組の『おんな酒場放浪記』は現時点では15分番組を1時間枠で4本立てで放送されており、本放送は最初の1本のみで、残りの3本は再放送である。見逃し無料配信も本放送版のみとなっている。 BSスカパー!もアニソン関連タイトルのPV(プロモーションビデオ)をダイジェスト放送する番組を持っており(提携関係のエムオン・エンタテインメント運営・MUSIC ON! TVが制作協力)でもリピート放送を実施。また、独立放送局などでも穴埋めでPVダイジェスト番組(『MUSIC BRAKE』など)をミニ番組ないし30分の通常番組の形態で放送している局・チャンネルもある。また、WOWOWやBSスカパー!関連各チャンネルなどで放送の劇場長編アニメ作品は少なくとも1年前後を目途にリピート放送がなされている場合が多い(『映画 けいおん!』『星を追う子ども』[46]など) TOKYO MXの『TOKYO MX NEWS→news TOKYO FLAG』は平日の17時59分 - 18時25分にMX1で放送したものをMX2で同日の23時30分から23時56分に再放送している(重大なニュースが入った時には生放送に差し替える)。同局では開局した頃にも22時からのニュースの再放送を、26時から45分間のみ行っていた。日本海テレビではかつて『NKTピックアップTHE DAY』という番組が放送されていたが、この番組は夕方のワイドニュースのうちストレートニュース部分について、アナウンサーが顔出しするリード部分をブルーバックの小見出し表示にしたうえで15分に編集し放送したもので、事実上の再放送である。CS放送以外の地上波でニュース番組を定期的に再放送するのは珍しいケースである。ラジオにおいては、1980年代にラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)が放送していた『ニュース・オールナイト』(最初の1時間分のみ生放送で、以降は突発的なニュースが入らない限り同じ放送を繰り返す)のような類似例がある。 NHKでは生放送の報道番組や情報番組を再放送する場合、Eテレの福祉番組(『ハートネットTV』や『バリバラ』の一部の回)では、画面の『LIVE』テロップなどを削除もしくは『再放送』テロップに差し替える修正が行われる。一方で総合テレビの報道番組・情報番組を再放送(『クロ現選』など。地域情報番組を後日全国放送する場合も含む)する場合はテロップの修正を行わないことも多い[47]。 1990年代から本放送中であるにもかかわらず(最終回を待たずに)夕刻や深夜、また昼間帯にその時までの既放送分を再放送すること(CS放送では「キャッチアップ放送」という場合がある)も行われ始めた[43]。2012年のアニメ『超速変形ジャイロゼッター』に至っては本放送(火曜夕方)の5日後(日曜朝)に関東地区限定であるが地上波で再放送されている。また、ドラマでも本放送中に過去の作品・シリーズの再放送が行われたケースもある[48]。 これは、ドラマや一部の新作アニメの視聴率の数字を上げるために、初回・第2回…を見なかった視聴者を本放送に引き戻そうとするもの(番組宣伝の一種)である。1995年に放送された『星の金貨』(日本テレビ)において、ドラマ完結前に既放送分の再放送を行ったところ視聴率が大きく上昇した例が契機とされ(星の金貨#概要も参照)、日本テレビ宣伝部は「効果は計算どおりだった」とコメント[49]している。 年末年始は働き方改革により、同時期にテレビ局員や芸能人が休暇を取る者が多く、最低限の人員で回さなければならないことから、ドラマの一挙再放送やバラエティ番組の総集編と称した再放送が2010年代後半以降から行われている[50]。特に1月2日と3日の日中帯に行われていることが多いが、これは前述の事情に加え、同期間に日本テレビ系列で放送されている箱根駅伝中継が圧倒的な高視聴率番組であるため、他局が高い視聴率を取れる強力な裏番組を投入しづらいことや帰省・初詣などで在宅率が低いことも一因である[51][52]。 ●=2023年12月現在放送中。
その他の場合
いろんな再放送枠
おーい!まんがだヨー(日本テレビ)…1970年代に平日朝に日テレ系のアニメ特撮の再放送をしていた。
まんがキッドボックス(東京12チャンネル)…1970年代に平日夜に洋モノアニメーションの再放送をしていた。