再放送
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再放送は、「経費削減」「過去のドラマのリメイク、あるいは続編制作を行う場合の宣伝」「新番組の前作を放送」「間の空白の穴埋め」「強力な裏番組への回避」などといった理由が主なものであるが、視聴者からの希望により再放送される番組もある[11][12]。また、テレビドラマが映画化される場合、映画の公開前にドラマが再放送[13]される場合もある。

さらに、本放送が番組途中で、地震などの報道特別番組スポーツ中継などに急遽差し替えられ、日を改めて最後まで放送する事も再放送と呼ばれることがある。この場合、次の放送日に放送される場合が多いが、特番の場合や放送スケジュールの都合などから別の時間帯に放送された例[14][15]もある。最後まで放送された場合も、放送事故、一部のネット局のみ放送休止、長時間の遅延や中断、L字型画面などの影響を受けた場合は、日を改めて再放送される場合もある。また一部の地域のみ特別番組に差し替えられることがあらかじめ決まっている場合は、特別番組への差し替えが行われない地域では過去作の再放送に差し替える場合もある。

ゴールデンタイムの番組も再放送される場合がある。それらは「番組の急な打ち切り」「その放送分の内容に問題があり自主的に放送を取りやめる[16]」「出演者や声優の都合」「大震災などの大規模災害で番組の制作が間に合わなかった場合[17]」などの理由により、つなぎ番組として再放送する場合である。また、例外的に『サザエさん』は1975年4月1日から1997年11月18日まで[18]ゴールデンタイムの火曜日19:00 - 19:30に再放送していた(OP、EDは新規に制作したもので、『まんが名作劇場 サザエさん』に改題している)。開始当初はネットワークセールス枠だったが、1985年よりローカルセールス枠に移行している。また、『ポケットモンスター』も1999年から2002年まで『ポケットモンスターアンコール』として副音声英語放送を追加して放送しており[19]、その後は「週刊ポケモン放送局」での休止を経て1時間枠のポケモンバラエティ内でTVシリーズの再放送を2004年から2015年まで実施している。2009年にも『ヒカルの碁』が月曜日19時30分から半年間放送された。

また、フジテレビ系列で過去に放送されたスペシャルドラマは『ドラマレジェンドスペシャル』のレーベルをつけて放送しており、『HERO』のように高視聴率を記録していたものもある。過去に放送されたスペシャルドラマが全国ネットでかつ複数に渡って放送され、固有のレーベル名まで持った珍しい例である。

また、放送倫理上問題のあるものなどは、本編に差支えがない程度に編集されることもしばしばある。逆に「現在では好ましくない表現が含まれますが、作品のオリジナルを尊重してそのまま放送します、ご了承ください。」などのテロップを表示した上で放送することもある。同じ番組を繰り返し放送することもある。民放キー局系のCS放送チャンネル(TBSチャンネルフジテレビTWOテレ朝チャンネルなど)の再放送ではCMカットで放送したり、ドラマ番組の全話一挙放送が行われている。また、権利上の関係 (主題歌に洋楽が使われているなど)でDVDなどのソフト化・ネット配信が困難な作品も再放送されるケースが多い。ドラマの場合、エンディング場面をカットして「END」となる場合もあり、主題歌を聴いたりできない場合もある。

地方局にて遅れネットで放送される番組では、放送局が「内容が不適切」「ゲスト出演者が裏番組のレギュラーである」「前編・後編の両方を通して放送が不可能」などの理由で過去の再放送に差し替えられる場合がある。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』は、現在同時ネットで放送している局が遅れネットだった頃、前述の理由で過去の再放送に差し替えたケースがあった。

ドラマなどの場合は、系列局で放送する際、再放送についても契約の中に含まれるという。

スポーツ中継では、海外からの中継で放送時間が深夜帯に当たる場合、全日帯に改めて放送されることがあり、これらは「録画放送」とも呼ばれる。

作家・映画監督や俳優・女優が亡くなった場合、追悼特集として、その作家が原作の作品や監督が手掛けた作品(映画やドラマ)および俳優・女優が出演した作品(映画やドラマ)が地上波・BS・CS問わず、実質再放送される事もある。また、トーク番組でも、同様の理由で再放送を行う事がある[20]

また、アニメ「ポプテピピック」では前半パートと後半パートでほぼ同じ映像を使用し、後半パートを「再放送」と称して声優や細かな演出を変更し放送するという演出がある。さらにリミックス再放送が行われた際も声優を変更している。
傾向など

1980年代前半までは主なキー局夕方の時間帯を独占していたアニメの放送は、キー局での本放送減少、少子化部活などによる在宅率の減少、ゲームなどの遊びの多様化などもあって、1990年代以降では大幅に減少している[21]。1990年代後半以降は、アニメに代わってドラマの再放送や報道番組夕方ワイド番組が夕方放送枠を占めている(「ニュース番組のワイドショー化」も参照)。

2000年代からは地上波デジタル放送開始により4:3・アナログ画質の作品の再放送が次第に忌避される傾向となる。またBSデジタル放送開始により再放送のBSへの移行も相次いだ。

2010年頃は国産地上波ドラマの再放送が減少し、フジテレビ系で2010年1月から韓国ドラマを放送する独自枠である『韓流α』が設置され、TBS系やBS日テレでも再放送枠で韓流ドラマを放送する割合が高まっていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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