1920年以来[16]、毎年4月にボート部の部員により戸田漕艇場にて開成高校と筑波大学附属高校のボートレース[17]が行われている。これは現在まで続く学校間対校戦としては最も歴史を持つものである[18]。6人漕ぎフィックス、ナックルフォア、舵手付きフォアを経て、2001年から舵手付きクォドルプル(両手漕ぎ4人乗り)で行われており、2023年現在の通算成績は47勝47敗である。高3が中1と外部進学生の高1を指導し開成の伝統として応援練習を行い、当日は応援団および新入生が応援を行う。 例年5月の第2日曜日に行われる、開成最大の行事。生徒の手で運営され、高3が中心となり運動会準備委員会、運動会審判団、運動会審議会、運動会記録委員会の下、一年間をかけて準備が行われる。中高合同で行われ、高校はクラスごと(1組から紫、白、青、緑、橙、黄、赤、黒と色が割り振られる)、中学は各クラス5・6人ずつ縦割りで前述の8組に分ける(中学は7クラスのため)。運準や審判による毎年の検討案に基づく100ページ以上のルールブック(審判手帳)は時代とともに改正を重ねて受け継がれている[19]。 目玉競技は、1929年以来棒倒しである[20]。高3生は、運動会後その勢いを大学受験に切り替えて邁進する[21]。 2022年度 (151st) [競技順] 競技は稀に変更される場合があり、特に要領次第は変更されることが多い。 新型コロナウイルス感染症の影響で148thまで行われていた「食品サンプル食い競走」は開催できなくなり、150thから「たすき結び競争」に変更となった。 また、旧校舎取り壊しに伴い俵の保管場所がないという問題が発生し、一時期俵取りを別の競技に変更することも検討されていたが、問題は解決され、俵取りのまま続行となった。 各組の高3は毎年、在校生の応援席(桟敷)の上にアーチと呼ばれる絵を描き、組の応援歌であるエールを作る。観客による投票でアーチ賞・エール賞が選ばれる。 委員長団・各係チーフ・サブチーフによって構成される運準総務の下、運準各係に所属する生徒が運動会の運営に貢献している。 審判長と各競技ルール責任者・主審などの副審判長からなる審判総務の下、FJ (Field Judges) と呼ばれる生徒がジャッジを行っている。 (以下、副審判長) (以下、審判総務) 前期審議会と後期審議会に分けられ、前者では議案の審議、後者では運動会の反省が主に行われる。議長を中心とする議長団、運準などの各組織の代表、中高各クラスのクラス代表により構成されている。議長団は毎年公示で募集され、中3(新高1)-高2(新高3)により構成される。近年では行き過ぎた形式主義による規程の形骸化や所信表明演説が遵守されていない等の問題が発生しているとの議論もある。鉢巻の色は翡翠色。 (以下、副議長) 実戦対抗(実対)や本番の記録業務を担っている。鉢巻の色は金茶色。 以上のおよそ50名からなる組織である。なお、委員長は前年の実務チーフが、副委員長は前年の実務サブチーフが就任することが慣例となっている。 中1から高2まで毎年行われ、中3と高2では修学旅行と呼ばれる。行き先や日程などは、旅行委員が主体となって決め、旅行会社との交渉を行うこともある。 毎年7月下旬、千葉県館山市の施設で中1が参加する。元々は水泳部合宿であったが、2006年に中1対象の行事として復活させ、翌年に宿舎が新しくされた。東日本大震災以降、津波の心配から任意参加となった。現在は2泊3日で行われている。 毎年9月に開催され、「開成祭」と呼ばれる。生徒運営による「文化祭準備委員会」の下、文化系の各部や同好会・サークル、有志などが参加団体(通称参団。部活は部活参団、有志は有志参団と呼ばれ、参団の中でも体育館や行動などでパフォーマンスを行う参団は実演参団と呼ばれる。)として参加し、日頃の研究成果の発表やパフォーマンスなどが行われる。一部の運動部はグラウンドや体育館を利用して招待試合を行う。多くの生徒は高2の文化祭から12月にかけて部・サークル活動を引退するため、文化祭は多くの文化部において代替わりの時期となる。 文化祭運営全般を担う組織であり、委員長団・各係C・SCによって構成される文準総務の下、のべ1000人を超える生徒が文準の一員として文化祭運営に貢献している。
運動会
競技一覧
中3 俵取り
中1 馬上鉢巻取り
高校個人 スウェーデンリレー
中学個人 学年別リレー
高2 棒倒し(5棒)
中2 綱取り
高1 騎馬戦
中学個人 要領次第(中1・ムカデ競走、中2・出前競走、中3・たすき結び競争)
高3 棒倒し(6棒)
中学・高校個人 全学年リレー
アーチ、エール
運動会準備委員会
委員長団(委員長、高2副委員長、高1副委員長、会務、会計)- 鉢巻の色は臙脂色。
補務 - かつての資材係を引き継ぎ、アーチやエール、各係で使う資材を所掌。鉢巻の色は藤色。
会場係 - 会場設営全般。鉢巻の色は紅梅色。
衛生係 - けが人の対応や各組の練習などの監督。鉢巻の色は水色。
演技準備係 - 競技に使われる俵や棒などの作成・管理。鉢巻の色はサーモンピンク。
召集係 - 競技を行う選手の誘導。鉢巻の色は太古色。
得点係 - 得点計算・順位決定・得点櫓での掲示。鉢巻の色は松葉色。
放送係 - 放送・計時業務全般、PVの管理。鉢巻の色は茶色。
報道係 - 広報。鉢巻の色は紺色。
巡回係 - 会場案内。鉢巻の色は紺色。
運動会審判団
審判長
会計
庶務
各競技ルール責任者 - 前年度の主審が担当する
各競技主審
各競技副審
運動会審議会
議長
第一副議長(議長を常時直接補佐する)
書記局長(議事録や公報等を作成する書記局の長)
法制局長(法令の管理や代筆を担当する法制局の長)
議長補佐(会計を担当する)
第一副議長補佐(渉外を担当する)
運動会記録委員会
委員長(1名、高3)
副委員長(2名、高3)
実務C(1名、高2)
実務SC(2名、高2)
一般委員(約40名、中2-高2)
学年旅行(修学旅行)
水泳学校
文化祭
文化祭準備委員会
委員長団(委員長、高2副委員長、高1副委員長、文準会計、会務、特務、専務)
参団係 - 参団の管理・指導
資材係 - 文化祭で用いられる資材の管理
実演係 - 部活の招待試合など、展示参団以外の参団の管理・指導(152ndより旧名称である実演参団係からの名称変更が行われた)
会場係 - 観客の誘導
喫茶係 - 文準喫茶の運営
模擬店係 - 模擬店の運営
縁日係 - 縁日の運営
古本係 - 古本市の運営
参画係 - 講演会・スタンプラリー・開成ツアー等の運営(152ndより参画係と講演会係が統合された)
広報係 - 公式サイト・Twitter等での広報業務およびパンフレットの作成
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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