六盤山
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1935年10月この山に到達し『清平楽・六盤山』の詩を詠んだ[2]
『清平楽・六盤山』

晩秋の高い空を見上ての清爽な感傷と北方の強い秋風にふかれての豪快な心境をうたったもの。前段、第一句、第二句に無量の感慨がこもっておりついで第三、第四句の展開はまるで名優の舞台芸を見るようで後段の緊張しきった格調はそのまま舞台の豪放な歌声と化して耳に聞こえてくる。最後の一句は歴史へ挑む作者の宣言とされる[2]

清平楽・六盤山
原文書き下し文通釈
天高雲淡天高し雲淡しどこまでも高く青く澄み渡り白雲が鳥の羽のように軽く一つ二つ浮かんでいる
望断南飛雁望断南に飛ぶ雁その空を雁の列が南へ飛ぶ
不到長城非好漢長城に到らざれば好漢に非ずわれわれはまだまだ北進するのだ。長城へ着かないうちに落伍するような奴は男じゃないぞ
屈指行程二萬指を屈れば行程二萬それにしても指折り数えれば二万里も踏破してきたのだなあ
六盤山上高峰六盤山の高い峰に六盤山の高い峰に
紅旗漫捲西風紅旗漫りに捲かる西風に先発隊の赤旗が西風にひるがえっている
今日長纓在手今日長き纓手に在り今や昔の武将が敵を降参させるときに使った長纓はわれわれ紅軍の手にある
何時縛住蒼龍何の時か蒼龍を縛り住げんかの巨大な蒼龍を縛り上げて歴史を大きく変えるのはいつであろうか

脚注^ a b 『大漢和辞典 巻ニ』大修館書店、1956年5月28日。 
^ a b 『毛沢東 その詩と人生 』文藝春秋新社、1965年4月20日、204-207頁。 

参考文献

武田泰淳 竹内実『毛沢東 その詩と人生』(初)文藝春秋新社、1965年4月。 

諸橋轍次『大漢和辞典 巻ニ』(第二)大修館書店、1956年5月。 

関連項目

漢文

韻文

中国史

固原六盤山空港


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