八つ墓村
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3回に分載されている短編『殺人鬼』『黒蘭姫』は「連載」に見なさないとしても、金田一登場作品の連載長編は発表順では『本陣』→『獄門』→『夜歩く』→『八つ墓村』となるが、金田一耕助の登場がこの予告の直前(1948年〈昭和23年〉11月号掲載分で初登場)だった『夜歩く』はネタバレも考慮して金田一ものであることを意図的に伏せていたと思われると、浜田知明は推測している[1]
^ 『鍾乳洞殺人事件』はD・K・ウィップル (Kenneth Duane Whipple) が1934年に著した長編推理作品で、『横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密―昭和ミステリ秘宝』(扶桑社文庫)に収載されている。
^ 作品冒頭で八つ墓村は鳥取県岡山県の県境にある山中の寒村であると説明されている。
^ a b 計算が合わないが「年代について」参照
^ 田治見家を継いだ慎太郎は、迷信深い村人たちの意識を変えるために村に新しい事業を起こすべく、石灰工場を建てるために奔走する。
^ 金田一登場の少し後に美也子が辰弥に伝聞情報を伝える場面や最後に関係者を集めて真相を語り合う場面では、『夜歩く』の事件で「この向こう」の鬼首村に金田一が来ていることを聞いた野村荘吉の依頼で来村したと説明されている。『夜歩く』は発表時期が本作の直前であり、作中でも鬼首村は八つ墓村と同じく岡山県と鳥取県の県境にあるとされているので、整合はとれている。角川文庫版では美也子の伝聞情報に『夜歩く』と併せて『悪魔の手毬唄』をも参照させる作者註がついているが、『悪魔の手毬唄』の舞台である鬼首村は岡山県と兵庫県の県境と説明されていて位置が異なっており、村の権勢家なども異なっているので、同名の別の村と考えるのが合理的である。また、角川文庫版では鬼首村に「おにこべむら」とのルビを振っているが、これは『悪魔の手毬唄』での説明に基づく読み方であり、『夜歩く』では「おにこうべむら」の読みしか示されていない。
^ 誕生時、母・井川鶴子が逃亡のため辰弥の戸籍を作らず、郷里に連れ戻されないよう寺田虎造との結婚に際して辰弥の戸籍を虚偽の実父で届け出た。似たようなことは、横溝作品ではよく起きている。
^ 名医の新居ではなく、医者として心もとない久野に縁故と義理を重んじて掛かり続け、病状が悪化の一途を辿った。
^ 成分は「炭酸グアヤコールにチョコール、それに重曹」を配合したもので、実際に結核治療に使用された薬物ではある(グアヤコールは殺菌効果があり、結核菌を殺すことを狙って処方し、刺激を低減させるために炭酸塩として使用、また喀血を起こしやすいので比較的安全なチョコールを加えている)(佐藤佐 1906) が、明治時代末に行われていた方法であり、1948年(昭和23年)当時まだストレプトマイシンが日本ではあまり出回ってなかったことを差し引いても時代遅れである。
^ 当時としても違法である。
^ 女性に対して懐疑的になったことで生涯結婚はしないと決め、妹夫婦の2人目の男児を跡継ぎにすることにした[7]
^ その理由を辰弥に「この村に新しい事業を起こし近代的技術を持つ人を大勢呼び込み、迷信深い村人たちの考え方を変えるのだ」と語っている[7]
^ 大正12年=1923年、昭和23年=1948年であり、25年後なのに「発端」の章の終盤で「それから二十六年後」と言っているなど。なお「尋ね人」の章の年齢は事件の翌年基準の数え年で、「美しき使者」の章で森美也子が八つ墓村に住んでいるのを「終戦から足掛け四年」というのは「足掛け」が端数繰り上げ計算なのでこれで正しい。
^ このときの受賞作は、水谷準の『ある決闘』と江戸川乱歩の『幻影城』であった[9]
^ 1位から5位までの作品は、1.『獄門島』、2.『本陣殺人事件』、3.『犬神家の一族』、4.『悪魔の手毬唄』、5.本作品。
^ 他の横溝作品では、『獄門島』が1位、『本陣殺人事件』が7位、『悪魔の手毬唄』が42位、『蝶々殺人事件』が69位に選出されている。
^ 他の横溝作品では、『獄門島』が1位、『本陣殺人事件』が10位、『犬神家の一族』が39位、『悪魔の手毬唄』が75位に選出されている。
^ a b 1978年版ドラマの殺人計画書には麻呂尾寺長英の名があるが、計画書以外に存在の形跡が全く無いうえ、梅幸以外で亀井陽一の現状を知っていたのも長英ではなく洪禅であり、整合がとれていない。
^ 柳川慶子は当時、劇団「雲」のメンバーだった。
^ 内田稔は当時、劇団「雲」のメンバーだった。
^ 「犯人」が専ら美也子を意味するとすれば、慎太郎が知っていたということは原作通りだが、原作では殺害には結びつかない。
^ 内田朝雄大映の出身。池広の監督作品にも多数出演している。

出典^ 『横溝正史自選集3 八つ墓村』出版芸術社、2007年、ISBN 978-4-88293-316-8、p.346「付録資料 八つ墓村『◆作者の言葉』」・374「解説・浜田知明」
^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫1979年) 「八つ墓村考 III」を参照。
^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年) 「八つ墓村考 II」を参照。
^ 高森栄次「「七つ墓」か「八つ墓」か」『想い出の作家たち?雑誌編集50年?』株式会社博文館新社、1988年5月29日、59-61頁。 
^ 『横溝正史読本』(小林信彦編・角川文庫、2008年改版)87ページ参照。
^ 堤浩一郎 (2021年12月3日). “舞台をゆく 横溝正史が疎開、岡山・真備 風土と人、息づく名推理”. 毎日新聞 大阪夕刊 (毎日新聞社) 。
^ a b 横溝正史『八つ墓村』角川文庫、1996年、492頁。 
^ 『横溝正史自選集3 八つ墓村』出版芸術社、2007年、ISBN 978-4-88293-316-8、p.381「解説 浜田知明」
^1952年 第5回 日本推理作家協会賞 日本推理作家協会公式サイト参照。
^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年) 「私のベスト10」を参照。
^ a b “ ⇒2019年版「八つ墓村」の恋模様”. 2019年11月1日閲覧。
^ 馬飼野元宏「ふたつの『八つ墓村』+『白と黒』」『金田一耕助映像読本』洋泉社、2014年、131頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-8003-0288-5。 
^ “『八つ墓村』キャスト発表第2弾&放送日決定!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年8月1日). 2019年8月3日閲覧。
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