特異な事例として、1989年1月に放送されたテレビ東京制作の昭和天皇崩御に関する特別番組がサンテレビを含む中京・関西の加盟局でも同時ネットされたケースがある。2001年のアメリカ同時多発テロ事件では、三重テレビが『TXNニュースアイ』と『ワールドビジネスサテライト』を臨時ネットした。また2000年代に入って、テレビ東京系が放映権を獲得したプロ野球日本シリーズは、サンテレビやKBS京都を含む関西・東海7局の独立局全局で放送された。サンテレビでは宝くじの5分番組も90年代後半の一時期、神戸市が発行者となっているためテレビ東京制作のものが流れていた時期がある。またKBS京都は80年代、テレビ大阪制作『パソコンサンデー』やテレビ東京『mitaテクノピア』を同時ネットしていたこともある。
KBS京都は、現在ニュース素材のやりとりをTOKYO MXと行っているが、テレビ東京の番組が打ち切られた後も、ニュース素材を長らくテレビ東京に供給し、また自社ニュース番組によってはテレビ東京の映像素材を放送していた。さらに、中央競馬中継についてはテレビ大阪開局以降もKBS京都が西日本主場からの中継を続けているため、東日本主場担当のテレビ東京とは相互に中継制作を提携している。また2020年現在はテレビ東京直営のBSデジタル放送局「BSテレ東」制作番組の遅れネットも増えている。
関東広域圏に位置する局についてもテレビ大阪制作の『石橋勝のボランティア21』や『中国世界遺産ものがたり』など少なからず同系列の番組が放送されている例が存在する。また、TOKYO MXについては、テレビ東京系列でしか放送されていないテレビ東京ダイレクト製作の同局の通信販売番組「てれとショップ」も放送されている。
TXN系列局のテレビ大阪は、当初は広域放送局として開局する案もあったが、サンテレビやKBS京都などの反対を受けて断念している。また、テレビ東京がテレビ大阪の放送対象地域を京都府および兵庫県へ拡大する案を発表しているが、サンテレビやKBS京都からの猛反発は避けられない上に、兵庫県と京都府での基地局の建設等に莫大な費用が必要であることから半ば断念した模様。しかしながら、これら3局では過去に3局共同製作番組を製作しており、テレビ大阪では勿論のこと、サンテレビやKBS京都でも放送された。 TOKYO MX以外の加盟局は全国高等学校サッカー選手権大会の主催団体の一つである「民間放送43社」を構成し(残りは日本テレビネットワーク協議会 (NNS) 加盟の29局と、宮崎放送・沖縄テレビ)、府県大会決勝の試合や本大会での府県代表の試合や代表敗退後は近隣都府県の代表の試合、もしくはトーナメント表上で代表校の進出が想定されていた試合を放送しているほか、各局アナウンサーが応援席リポーターや稀に実況アナウンサーとして中継に登場することがある。なお、広域放送であるキー局の日本テレビ、系列局の中京テレビ・読売テレビも、同番組では各社の本社が所在する都府県のチームを(日本テレビは県域局の無い茨城県も)最優先に扱っている。2010年度の第89回全国大会では、全国放送される準決勝の試合実況を加盟局のアナウンサーでは初めて、三重テレビの平田雅輝が担当した。 日本海テレビが制作に深く関わっている『プリン・ス』は中京広域圏以外の加盟局でネット受けされていた。中京広域圏では加盟局以外で唯一テレビ朝日系の名古屋テレビ(メ?テレ)[注釈 19]がネット受けしており、結果的に3つの広域圏ではすべて日本テレビ系以外の局がネットしている事になる。 かつてはテレビ埼玉を除く関東広域圏の局において巨人戦ナイターのトップ&リレー中継が放送されていたが、日本テレビでの放送時間の延長、中継自体が衛星放送に移行したことから現在では行われていない。詳細は「プロ野球トップ&リレー中継」および「TVSヒットナイター」を参照 TOKYO MX及びとちぎテレビを除く関東地方の加盟局は、一定時期までNNSに正式加盟ではないがオブザーバー参加していた。昭和天皇崩御関連特番は当時NNSへオブザーバー加盟している関係から日本テレビからの番組供給を受けて当時開局していたテレビ神奈川・千葉テレビ・テレビ埼玉・群馬テレビの関東4局にも同時ネットした。この時のNNNニュースも一部はそのままネットされた。現在も友好関係があり、讀賣テレビ放送が製作委員会に参加して制作したUHFアニメを放送している。さらに日本テレビ系列でのコンクールやイベントなど[注釈 20]については、関東地方の独立局が各エリア大会の開催団体になるなど協力関係にある。また、日本テレビは加盟局のテレビ埼玉の第二位の株主である。 かつては日本テレビ系のCSチャンネル「日テレプラス」にて、テレビ埼玉やテレビ神奈川制作の番組が放送されていた。また、前述のTVer配信は日本テレビが運営している無料動画配信サービス「日テレ無料TADA!」から供給する形で配信しており、TVerでは形式上全て日本テレビ系列の番組扱いとされている[35][36][37][38][39][40][41][42][43][44][45]。詳細は「日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ#バラエティ」および「TVer#地方局・インターネット放送局制作番組の扱い」を参照 関東圏の加盟局では朝日放送テレビ『探偵!ナイトスクープ』、北海道テレビ『水曜どうでしょう』などのANN系列局制作番組を放送している例がある。 テレビ神奈川は名古屋テレビ(メ?テレ、NBN)、静岡朝日テレビ(SATV)と友好協力関係協定を結んでいる。協定は結んでいないものの、北海道テレビとも友好関係がある。テレビ神奈川の発行済株式のうち、テレビ朝日は10万株を所持し、主要株主の一社でもある[46]。 岐阜放送は名古屋テレビと友好協力関係協定を結んでいる。なお、テレビ開局当初は日本教育テレビ(NET、現在のテレビ朝日)や毎日放送(MBS)の番組を多く編成したが、1970年(昭和45年)のANN結成には参加しなかった。 サンテレビはプロ野球中継でスカイ・Aを含む朝日放送と提携している他、腸捻転時代から解消後しばらくの間は毎日放送や朝日放送で放送されていない日本教育テレビ→テレビ朝日系列の番組の一部をKBS京都と共に放送していた[注釈 21]。また同局では現在『秘湯ロマン』(テレビ朝日制作)をネット受けしている他、BS朝日と『賢者の選択』の共同制作を行っている。 近畿地方の加盟局5局は朝日放送制作の全国高校野球選手権大会中継のリレー中継を行っているほか、同局の放送を近畿以外の加盟局がネットする事もある。また、ほとんどの加盟局で地方大会の中継も行っており、朝日放送テレビが制作している『速報!甲子園への道』や同テレビと朝日新聞社、運動通信社(スポーツブル)が共同運営している「バーチャル高校野球」のサイトに試合映像などを提供している放送局もある[47]。
日本テレビ系列
テレビ朝日系列