全国独立放送協議会
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※稀にスポンサー枠のCMと一緒にACジャパンのCMが放映されることもある[注釈 15]
加盟局発の全国ネット番組

加盟局では地域密着型の番組が多いが、番組販売の形で全国に向けて放送されている番組もいくつか存在する。また下記以外に加盟局が共同で制作したドラマを放送する地域もある。

下記は2020年4月現在本放送中で、通常時に独立局以外の放送局を含んだ地上波5局以上にネットしている番組を示している(ネット局数も当該期間のものを示している)。なお、BS11TwellVなどの衛星放送にネットしているために全国で視聴できる番組も多々存在するが、ここには含めない。

過去には『3大テノールinDOME』として、1999年(平成11年)に開催されたプラシド・ドミンゴホセ・カレーラスルチアーノ・パヴァロッティ東京ドーム公演をTOKYO MX製作で放送した。ただし実態は全国の民放局に販売を行った物をこの公演の主催者でもあるヴァーナルが番組スポンサーとして各局の放送枠を購入して放送しており、独立局制作としては非常に珍しい全国完全ネットとなった。

なお、2010年代中盤以降は加盟局でも番組の動画配信サービスを開始しており、全国で視聴可能な番組も数多く登場するようになった[注釈 16]。このうちTOKYO MXはリクルートホールディングスと共同で動画配信サービス「エムキャス」を立ち上げ、同局で放送している一部番組をインターネットでも同時配信するサービスを開始した[33]

また、2020年10月からテレビ神奈川、2021年4月から群馬テレビ、同年7月からテレビ埼玉、2022年2月からTOKYO MX、同年3月から千葉テレビ、2023年4月からサンテレビジョン、同年10月からとちぎテレビ、同年11月から三重テレビ、2024年4月から岐阜放送並びに奈良テレビがそれぞれ民放公式の動画配信サービスTVerに参加し、制作番組の配信を開始した。
通常時地上波5局以上にネットしている番組

宝塚カフェブレイク(TOKYO MX発、地上波9局ネット)

いろはに千鳥(テレビ埼玉発、地上波23局ネット)

キンシオ(テレビ神奈川発、地上波9局ネット)

関内デビル(テレビ神奈川発、地上波5局ネット)

白黒アンジャッシュ(千葉テレビ発、地上波14局ネット)

ダイドードリンコスペシャル 日本の祭り→ダイドーグループ 日本の祭り(TOKYO MX・テレビ神奈川・テレビ埼玉・千葉テレビ・とちぎテレビがそれぞれ年1回番組制作している。独立局が無い道府県の祭りが番組で放送される場合は、番組制作を担当した全国ネット系列の局が制作担当した祭りだけを放送する場合がある)

バツウケテイナー→バツウケテイナーR(サンテレビ発、地上波12局ネット)

ごりやくさん - 独立協加盟12局(三重テレビを除く各局)とBS11の共同制作による紀行番組。制作幹事局はKBS京都。

加盟局各社とキー局との関係

各加盟局ともにそれぞれの広域圏ネット局で放送されていないローカル番組を購入し、放送している。CM放送料が放送エリアが広い分料金も高めの広域局に比べて安いため、番組購入に充てるスポンサーを広域局に比べて集めやすい。

近年ではUHFアニメを加盟局以外の在阪・在名局で放送するケースも多数あるほか、主に深夜アニメにて逆に在阪局の枠が確保できなかった一部の在京キー・在名局制作番組が関西圏の加盟局で放送されるケースもある。その中でもテレビ東京系列との関係は他系列局以上に強いものが見られ、中部・近畿の独立局の過半数では直接番組購入を行なっている。
テレビ東京系列

加盟局のうち、関東広域圏に位置するもの以外はTXN系列局より先に開局し、かつ、TXNに属する放送局の放送対象地域と重ならないため、多くの局がテレビ東京からの番組販売や一部の番組はスポンサードネットの形で同系列局制作の番組を放送している。後述のように、オリンピックFIFAワールドカップもテレビ東京のものを放送することが多い。

ただしサンテレビとKBS京都については、サンテレビの大阪府の世帯カバー率が100%近いこと、KBS京都の大阪府へのスピルオーバーがあること、京都市主要部をはじめとする京都府の一部地域でテレビ大阪の受信可能世帯も少なくないことから、この2局にはテレビ大阪開局後順次番組供給が打ち切られた。サンテレビは1982年2月以降にテレビ東京の番組を一部限り3ヶ月遅れで放送していたが、85年3月末をもって全部打ち切りとなった[34](その後も後述の特例を除き全くといっていいほど存在しなかった)。また、愛知県へのスピルオーバーがある三重テレビも後述の特例を除いて、TXN系列の政治経済・社会ニュースのネットを行なっていない。またテレビ東京が幹事を務めた製作委員会方式の深夜アニメの遅れネットも2020年1月期の『Re:ゼロから始める異世界生活』第1期新編集版(本放送は2016年にテレビ東京・テレビ大阪ほかで放送)[注釈 17] と、2021年10月期の『月とライカと吸血姫[注釈 18] くらいしか実績がない。

特異な事例として、1989年1月に放送されたテレビ東京制作の昭和天皇崩御に関する特別番組がサンテレビを含む中京・関西の加盟局でも同時ネットされたケースがある。2001年のアメリカ同時多発テロ事件では、三重テレビが『TXNニュースアイ』と『ワールドビジネスサテライト』を臨時ネットした。また2000年代に入って、テレビ東京系が放映権を獲得したプロ野球日本シリーズは、サンテレビやKBS京都を含む関西・東海7局の独立局全局で放送された。サンテレビでは宝くじの5分番組も90年代後半の一時期、神戸市が発行者となっているためテレビ東京制作のものが流れていた時期がある。またKBS京都は80年代、テレビ大阪制作『パソコンサンデー』やテレビ東京『mitaテクノピア』を同時ネットしていたこともある。

KBS京都は、現在ニュース素材のやりとりをTOKYO MXと行っているが、テレビ東京の番組が打ち切られた後も、ニュース素材を長らくテレビ東京に供給し、また自社ニュース番組によってはテレビ東京の映像素材を放送していた。さらに、中央競馬中継についてはテレビ大阪開局以降もKBS京都が西日本主場からの中継を続けているため、東日本主場担当のテレビ東京とは相互に中継制作を提携している。また2020年現在はテレビ東京直営のBSデジタル放送局「BSテレ東」制作番組の遅れネットも増えている。

関東広域圏に位置する局についてもテレビ大阪制作の『石橋勝のボランティア21』や『中国世界遺産ものがたり』など少なからず同系列の番組が放送されている例が存在する。また、TOKYO MXについては、テレビ東京系列でしか放送されていないテレビ東京ダイレクト製作の同局の通信販売番組「てれとショップ」も放送されている。

TXN系列局のテレビ大阪は、当初は広域放送局として開局する案もあったが、サンテレビやKBS京都などの反対を受けて断念している。また、テレビ東京がテレビ大阪の放送対象地域を京都府および兵庫県へ拡大する案を発表しているが、サンテレビやKBS京都からの猛反発は避けられない上に、兵庫県と京都府での基地局の建設等に莫大な費用が必要であることから半ば断念した模様。しかしながら、これら3局では過去に3局共同製作番組を製作しており、テレビ大阪では勿論のこと、サンテレビやKBS京都でも放送された。
日本テレビ系列

TOKYO MX以外の加盟局は全国高等学校サッカー選手権大会の主催団体の一つである「民間放送43社」を構成し(残りは日本テレビネットワーク協議会 (NNS) 加盟の29局と、宮崎放送沖縄テレビ)、府県大会決勝の試合や本大会での府県代表の試合や代表敗退後は近隣都府県の代表の試合、もしくはトーナメント表上で代表校の進出が想定されていた試合を放送しているほか、各局アナウンサーが応援席リポーターや稀に実況アナウンサーとして中継に登場することがある。なお、広域放送であるキー局の日本テレビ、系列局の中京テレビ読売テレビも、同番組では各社の本社が所在する都府県のチームを(日本テレビは県域局の無い茨城県も)最優先に扱っている。2010年度の第89回全国大会では、全国放送される準決勝の試合実況を加盟局のアナウンサーでは初めて、三重テレビの平田雅輝が担当した。

日本海テレビが制作に深く関わっている『プリン・ス』は中京広域圏以外の加盟局でネット受けされていた。中京広域圏では加盟局以外で唯一テレビ朝日系の名古屋テレビ(メ?テレ)[注釈 19]がネット受けしており、結果的に3つの広域圏ではすべて日本テレビ系以外の局がネットしている事になる。

かつてはテレビ埼玉を除く関東広域圏の局において巨人戦ナイターのトップ&リレー中継が放送されていたが、日本テレビでの放送時間の延長、中継自体が衛星放送に移行したことから現在では行われていない。詳細は「プロ野球トップ&リレー中継」および「TVSヒットナイター」を参照


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