光度_(天文学)
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絶対等級は光度と直接関係しているが見かけの等級は距離の関数でもあることに注意する必要がある。実際の観測では見かけの等級しか測定できない場合もあるため、光度を決めるためには天体までの距離を別の方法で見積もる必要がある。

例:太陽を4.3光年(太陽の次に我々に近いケンタウルス座α星までの距離)の距離から見るとどれくらいの明るさになるか?
m ⊙ ( 4.3 l y r ) = − 2.72 − 5 ⋅ log ⁡ ( 1 / 4.3 ) = 0.45 {\displaystyle m_{\odot }(4.3\,\mathrm {lyr} )=-2.72-5\cdot \log(1/4.3)=0.45} 0.45 等という値は星の明るさとしては非常に明るいが、地球から見たケンタウルス座α星の明るさよりは暗い。

例:シリウスの光度はどのくらいか?
シリウスまでの距離は 8.6 光年で見かけの等級は −1.47等である。よって L S i r i u s = 0.0813 ⋅ 8.6 2 ⋅ 10 − 0.4 ⋅ ( − 1.47 ) = 23.3 L ⊙ {\displaystyle L_{\mathrm {Sirius} }=0.0813\cdot 8.6^{2}\cdot 10^{-0.4\cdot (-1.47)}=23.3L_{\odot }} となり、シリウスは太陽の約23倍明るい(太陽23個分の光を放射している)と言える。
ヘルツシュプルング・ラッセル図

ヘルツシュプルング・ラッセル図は星の光度を色(あるいはスペクトル分類、あるいは表面温度)と関係付けた図である。この図は恒星の性質や進化を研究する上で非常に重要である。
脚注^ 「見かけの等級」および「絶対等級」は、正確には「見かけの輻射等級」および「輻射絶対等級」と表現するべきである。通常、「絶対等級」は可視光領域のみの絶対等級を意味していることが多い。可視光領域のみの絶対等級は恒星のエネルギー放射を反映していない。輻射等級とは赤外線・紫外線を含めた全波長のエネルギー放射を反映した等級である。

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキデータには光度のプロパティであるP2060があります。(使用状況)

質量光度関係

典拠管理データベース: 国立図書館

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