傷だらけの天使
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最終回後、修は東東京市(ひがしとうきょうし)[23] でホームレス仲間と賭けゲートボールでその日の銭をもうけていた。ある日、仲間の1人が軽口で修を名乗ったことで謎の集団からリンチを受けて死亡した。修は事の真相を突き止めようと亨との別れ以降足を踏み入れなかった新宿へ出向く。
登場人物
木暮修(こぐれ おさむ)
夢の島を去った後、
アジア大陸を放浪、日本に戻りある下町豆腐屋の婿養子として隠遁生活の末、ブルーシート生活。健太が子供の頃に描いた自分の絵が唯一の宝物で、亨を死に追いやったことで罪の意識に苛まれている。漢字が読めずそれが元で1つの事実に遠回りになっている。性格が30年前と変わっておらず、辰巳いわく「無知、無学を誇りと思っている時代遅れ」。
滝伸次(たき しんじ)
通称、シャークショ。ホームレスの更生を担当する「市民の幸福生きがい課」の公務員。修に復帰を呼びかける内に惚れこみ事件の捜査に付き合う。頭は働くが緑のミッフィーの財布を持ち歩きアニメヲタクと馬鹿にされる。ミスで自身のブログに顔を隠さず修を載せてしまったことが事件の遠因になる。解説によると草g剛をイメージして作られたキャラクターだという。
辰巳五郎(たつみ ごろう)
秘書。なんの因果か再び綾部の元で働いている。かつての面影が全く残らないほど顔を全面整形し、声とカツラ以外では見分けがつかない。修が心底嫌っており、彼が生かそうと言うと「殺せ!」と叫んでしまう。
綾部貴子(あやべ たかこ)
かつての修の上司。上述の事件のほとぼりが冷めると日本に戻りM&Aで次々と企業を買収し、六本木ヒルズにオフィスを構えるまでになった。齢80近くになったにもかかわらず時間に追われるスケジュールをこなす、取引先に対して気を使い腰が低くなる、高級品自慢をするようになり昔は辰巳いわく「暇つぶしで仕事をしている」というミステリアスで過剰なまでに高いプライドを持った女性から、ただのカリスマ経営者となってしまい修を失望させた。
乾亨(いぬい あきら)
修の回想や仮想世界の中でたびたび登場する。
健太(けんた)
修の息子。妻方の両親が亡くなり現在は綾部の庇護を受け立派な青年に育った。最終回で別れも告げず日本を去り自分よりいつまでも死んだ亨の事ばかり気にかけている父を深く恨んでいる。
綾部澪(あやべ れい)
DVを振るう父親が嫌いで家出中の綾部の娘。ブラックカードを持ち歩き、彼女が「オサムちゃん」と呼ぶと貴子そっくりでトラウマになるという。ある人の子供を妊娠している。
笠井典子(かさい のりこ)
修から「テンコ」と呼ばれている。エンジェルビル大家の孫娘。アニメーターを目指し専門学校に通っていたが中退し、プログラマーとして働き「ノエ」という名前でバーチャルネットアイドル活動もしている。子供の頃は親の真似で「オサム、アキラ! 家賃払え!」と言っていた。
藤山田(ふじやまだ)
嘗ての海津の部下で警部補。亨の殺人死体遺棄容疑で修を逮捕し、今までの綾部の犯罪を吐かせようとしているが、成果ばかり追いかける警察自体にも少々嫌気が刺している。なお、海津は辰巳の取調べ中に捜査線上に名前があがってしまい、事件を隠蔽するため警察が定年退職させた。
石さん、長さん、山さん
賭けゲートボールチーム『ソルジャーブルー』の仲間。絶対に勝てると踏んだチームに賭け試合を挑み未だ無敗。
ドーゾ
『ソルジャーブルー』メンバーで今回の事件の被害者。社会人時代は「デーブ中尾」という名前でバンドのボーカルを務めたが楽器が弾けず、自分が歌わなかった歌がヒットした一発屋だったため捨てられた。
藤堂(とうどう)
通称、成城の老人(成城さん)。ソルジャーブルーの一員で練習熱心だが実力は下手の横好きで、老人会からハブられていた所を修達に出会いゲートボールのルールを教える。彼らが社会的信用や貸し用具調達のために参加させているパトロン的存在。
温水(ぬくみず)
巡査。肌が紅く「赤ピーマン」、「赤ラッキョウ」と心の中で呼ばれており女言葉で話す。修らからパチンコの回転表をもらい稼いだことがある。
グリーンベレー
賭けゲートボールの相手。頭巾ベレー帽か解らない帽子を被っているが実力は凄腕。
轍正夫(わだち まさお)
新宿歌舞伎町で金貸をやっているヤクザ。通称:ヒョットコの轍。放送大学を卒業し、人間は変われると痛感した。
加部(かべ)
藤山田から「返事だけは早くて何も考えていない」と見下されている若手刑事。
伊東(いとう)
警視の管理官。三十代半ばだが、昔の政治事情に疎い。
美咲(みさき)
女性警視正。配属当初は藤山田と同じ警部補だったが、彼が生理的に受け付けず平等に接したところ「女性警部補の私を他と同列に扱う事はセクハラ」と裁判を起こし(却下)、その後も「セクハラオヤジ」と陰口を叩く。
陽ちゃん
かつて修がひいきにし最終回で亨が働いていたオカマバーのホステス。
バルガス
ドーゾを手にかけた外国人。顔にムカデのような傷がある。
石山信次郎(いしやま しんじろう)
東京都知事。本州 - 四国海底トンネル工事事件当時の建設大臣で綾部の取引相手。外国人が嫌いで排除の切っ掛けを作りたがっている。
ケント・クラーク
通称:マンスーパー。綾部と同じヒルズ族のIT長者で「フォースワールド」というオンラインゲームで大成功を収めた。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 萩原健一は『ショーケン』( 講談社 2008年)の中で、「スポンサーの森永乳業からクレームがついた」と証言しているが[要ページ番号]、事実誤認である(本放送時のスポンサーは、HOYAメガネ大沢商会小林脳行花王石鹸の4社)。
^ 当時DCブランドは、値下げするとブランド価値が下がるとされ、在庫は夢の島へ処分していたのを勿体無いと思い買い取ったとのこと。
^ 全放送回の脚本が遅筆で撮影当日までに仕上がらず、出演者には途中までの書きかけ台本が渡された(萩原は「覚えるのは二度手間」と台本を覚えずに来たりと抵抗)撮影も不手際が多く中には出演者のアドリブに丸投げという演出もあった。萩原は水谷から撮影が終わるとしきりと「芸能界を引退したい」と人生相談を受けた。クランクアップ後、萩原は日テレに「今度はちゃんとした現場でしたい」と注文を付け、その結果来たのが『前略おふくろ様』だった。また、この劣悪な撮影現場でも、当日までに台詞を覚えしっかりと演技をこなす水谷の真面目さに萩原は感心、この時の経験は『課長サンの厄年』の撮影で非常に役立ったという[18]
^ 永らくデイヴ平尾版の音源はマスター・テープ紛失という理由でデジタル化が見送られていたが、1994年、東芝EMIから発売されたコンピレーションCD『TVエイジャー テレビ世代のためのコレクターズアイテム』に「幻の名曲」として収録された。
^ 本来NET系列の同枠で放送の『テレビスター劇場華麗なる一族』(毎日放送制作)は、中国放送TBS系列)が同一時間帯にて2週遅れで放送していた。

出典^ a b c d 週刊TVガイド 1974年11月15日号 25頁「レポート・傷だらけの天使 ショーケンが現代版“子連れ狼”に!?」
^ 後述の小説版では綾部の命令で不法に住んでいる占有屋行為だったとしている。
^ 原文ママ
^ 『我が道』 萩原健一 スポーツニッポン 2009年11月1日付より
^ 「消えた主役」名作ドラマ・映画の知られざる“交代劇”(4)「孤独のグルメ」は松重豊以外に候補が…
^ 「ショーケン最終章」p.73 萩原健一 講談社 2019年5月17日刊行 
^ 『東宝見聞録』1960年代の映画撮影現場(P330?331) 磯野理 アスペクト 2011年11月2日発行 
^ https://livedoor.blogimg.jp/zharkent/imgs/6/9/69bae44c.jpg
^ “代々木会館解体風景:2020年01月30日”. 初谷グループ. 2020年11月1日閲覧。
^ a b “ショーケン、名作“傷天”のタイトルバックは「どさくさ」初めて振り返った”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2017年2月7日). https://web.archive.org/web/20170208110702/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170207-OHT1T50178.html 2017年2月8日閲覧。 
^ 「傷だらけの天使」萩原さん朝食シーンが大人気に スポーツニッポン 2019年3月29日
^ 萩原健一×赤坂英一?青春のバイブル「アニキ?」と「アキラ!」の時代『傷だらけの天使』を語ろう
^ a b c d 深作山根、p231-232

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