備後落合駅
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1937年(昭和12年)

7月1日:芸備鉄道国有化に伴い[1]、備中神代駅 - 広島駅間を芸備線としたため同線所属となる。

12月12日:木次線全通(八川駅 - 備後落合駅間開業)に伴い、同線と芸備線の接続駅になる[8]


1972年(昭和47年)9月1日:貨物の取り扱いを廃止[9]

1983年(昭和58年)10月31日荷物扱い廃止[10]。出札廃止[11](駅前旅館受託による簡易委託化)。

1986年(昭和61年)11月1日:出札再開(簡易委託廃止)。

1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる[1]

1990年平成2年)11月1日:駅売店が閉店[12]

1997年(平成9年)3月22日:同日のダイヤ改正に伴い無人化[3]

2002年(平成14年)3月23日:当駅に乗り入れていた最後の急行列車「ちどり」「たいしゃく」が廃止された[2]。なお、その後も三次以東で普通列車となる急行「みよし」の発着は残ったが、これも2007年7月のダイヤ改正でなくなった。

2006年(平成18年)

7月18日:大雨により当駅 - 比婆山駅間で大規模斜面崩落が発生し、芸備線は当駅 - 備後西城駅間で不通となる。

7月20日:芸備線不通に伴い、代行バス運転開始。


2007年(平成19年)4月1日:芸備線復旧工事が完了し、全線で運転再開。

駅名の由来

駅周辺に「落合」という地名は存在しない。落合の名は、3方向から路線が合流する地となったことから名付けられた。
駅構造駅構内(2010年9月)転車台跡(2017年9月)

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は木次線が使う単式ホーム側に設けられており、芸備線が使う島式ホームへは構内踏切で連絡している。開業当時は跨線橋があったが、太平洋戦争中に撤去された。便所は男女共用の汲み取り式で新たに洋式の汲み取り式が設置された。
のりば

のりばは駅舎側から以下の通り。

のりば路線方向行先備考
1
木次線-出雲横田木次方面
2 芸備線下り備後庄原塩町方面一部3番のりば
3上り東城新見方面


本項ではJR西日本公式サイトの全域路線図[13]に従い路線記号・ラインカラーを表記している。

3番線の外側には数本の側線がある。信号システム上、新見方面から1・2番線に直接進入することはできないため、新見方面から木次線に入る列車は一旦側線に到着し、入換で2番線に転線してから木次線に入る。ただし、2015年(平成27年)3月14日改正ダイヤでは側線を使う必要がある定期列車はなく、臨時運用限定で、2004年夏に新見駅 - 出雲坂根駅間で運転された快速奥出雲号で入線実績がある。

当駅の信号機配置によって、構造上は次のような列車発着が可能である。すなわち、1番線;木次方面からの到着と木次方面への出発。2番線;三次または木次方面からの到着と全方面への出発。3番線と3番線外側の側線;新見または三次方面からの到着と新見または三次方面への出発。

1番線の線路は当駅東側で2番線に合流しており、木次線から到着した列車の機関車等の入換えが可能な配線となっている。(当駅東側に1番線に対する出発信号機はない。)

かつては現在の2・3番線の島式ホーム内に、地元の飲食店「環翠楼」が経営する立ち食いそば・うどん店があり、この店の名物に「おでんうどん」があった[14]。この他、駅弁販売も行われていたが、1990年3月ダイヤ改正で優等列車の急行「ちどり」が廃止されたため、同年10月31日の営業を以て全ての構内営業を終了している。「おでんうどん」はその後、末期に環翠楼から駅売店の運営を委託されていた駅付近の「ドライブインおちあい」で提供されている[2]。提供期間は毎年9月 - 翌5月。

利用状況

1日平均の乗車人員は以下の通り。2011年以降、特記のないものは「国土数値情報 駅別乗降客数データ」による。

年度1日平均
乗車人員出典
1981年(昭和56年)42


1989年(平成 元年)44[15]
1990年(平成02年)49
1991年(平成03年)
1992年(平成04年)49[16]


1998年(平成10年)48[17]


2002年(平成14年)26[18]


2011年(平成23年)20
2012年(平成24年)17
2013年(平成25年)17
2014年(平成26年)15[19]
2015年(平成27年)16
2016年(平成28年)13
2017年(平成29年)12
2018年(平成30年)13
2019年(令和 元年)14
2020年(令和02年)7[20]
2021年(令和03年)14[21]

駅周辺

駅は山間部にあり、駅前から並走する国道183号線とは西城川の支流である小鳥原(ひととばら)川で隔てられている。国道へは広島県道234号備後落合停車場線で結ばれているが、小鳥原川を渡る橋(駅前橋)は東側へ90メートルほど行った場所にあり、橋に向かってゆるやかな下り坂となっている。

駅前には商店などはなく、空き家がある。かつては県道の坂道の途中には川側には美容室・新聞販売店・道後タクシーの営業所があったが、2019年10月の時点ではタクシーの営業所の建物のみが残る。タクシー営業所も無料の直通電話の設備があったが利用できない。坂道の終点であり小鳥原川を渡る橋の正面には、大きな木造2階建ての建物があるが、もともとは旅館であった。往時には深夜に到着する列車の乗り換え客が朝の列車が到着するまで仮眠を取るために使われるなど賑わったという。現在は宿泊営業はやめているが縁側にはタバコ販売の古いショーケースが置かれタバコなどを取り扱う商店として営業を続けている[22]

国道183号

国道314号

道後タクシー落合営業所

備後落合簡易郵便局

庄原警察署八鉾警察官駐在所

ドライブインおちあい(当駅から1km程度西側に位置している。毎年9月 - 翌5月には当駅の名物だったおでんうどん[23]を販売)

西城交通「落合駅前」停留所

隣の駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
芸備線■快速(到着列車のみ)道後山駅 → 備後落合駅■普通(当駅で乗り換え)道後山駅 - 備後落合駅 - 比婆山駅 木次線(普通列車のみ運転)油木駅 - 備後落合駅
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 芸備線・木次線は線路規格が低く高速化が困難であることから、次第に高速道路網の整備とそれに伴う高速バス路線の発展により、乗客を奪われていった[4]
^ 無人化当初の出札業務は駅前の旅館に委託されていたが[3]、現在は新見駅管理の無人駅となっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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