偽ニュースサイト(にせニュースサイト)は、偽のニュースを配信するウェブサイトである。 偽ニュースサイトは偽ニュースを配信するサイトであり政治や社会、健康等の普通のニュースが配信するようなニュースを真実であるかのように配信する。また偽ニュースは自らを偽ニュースサイトとは明示せず騙す、またはセンセーショナルなインチキで広告収入を得ることが目的とされるもので、虚構新聞のように、偽と明示したニュースを配信しているジョークサイトとは異なる[1]。また、デマを検証せずに拡散するサイト、偽のニュースの配信がかなり多いサイトも偽ニュースサイトといえる[2]。 2016年、アメリカ合衆国では偽ニュースサイトのブライトバート・ニュースネットワークの記事を信じた男が、武装してピザ屋を襲撃する事件が起きた。またアメリカ大統領選挙に影響を与えたと物議をかもしたSNSサイトのフェイスブックは、偽ニュースを排除する方針を示した[3]。アメリカ大統領選挙に絡んで、北マケドニア[注 1]では広告収入を目当てに偽ニュースサイトが数多く立てられ、中には700万円も稼いだ者もいたとされる[1]。 また、ある偽ニュースサイトが報じた「イスラエルの前国防相が、もしパキスタンが過激派組織「イスラム国」(IS)対策でシリアに派兵した場合、『核攻撃でパキスタンを破壊する』と語った」という虚報を、パキスタンの国防大臣が信じ込み、核で報復するとツイートして騒ぎになった[3]。
概要
社会的影響
注釈^ 当時はマケドニア・旧ユーゴスラビア共和国。
出典^ a b Miller, Hayley (2016年12月12日). “「トランプ支持者向けの偽ニュースで700万円稼いだ」マケドニアの若者が証言”
^ 岡本純子 (2016年12月13日). “ピザ屋が襲われる米国「偽ニュース」の深刻度”. 東洋経済オンライン. https://toyokeizai.net/articles/-/149184