借りぐらしのアリエッティ
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本作の約40年前に宮崎と高畑が構想した企画は『チッカポッカ』といった題の、小人たちが狩りをするといった内容であったが、その後、宮崎による別の企画へと発展した[19]。宮崎が東京ムービーに提出した企画ではコロポックルの兄妹が天井裏に住み着いて珍騒動を起こすといったユーモラスな物語が想定されており、この原案は企画段階で藤子・F・不二雄によって大幅に改変され『ジャングル黒べえ』に結実した[20][21][22]
公開に向けて

2010年5月8日より全国約20箇所の劇場で、テント生地で作られた縦1.8m×横10.5mの超パノラマサイズポスターが張り出された。[23]公開に先立つ7月11日の試写会には、ギャルママ雑誌『アイラブママ』の人気モデルとして知られる日菜あこ野田華子が出席。[24]

2010年7月17日より10月3日まで東京都現代美術館で『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』を開催[25]。1200m2を超える展示室に巨大なセットが組まれた。8月17日には来場者が10万人を突破する程の大好評となっている[26]。この美術展はその後愛媛(愛媛県美術館)、神戸(兵庫県立美術館)、新潟(新潟県立近代美術館)と全国を回っている。

前売り券は2010年6月17日時点の発売後約2か月で54,000枚を超える売り上げを記録。これは前作『崖の上のポニョ』より約3倍の記録となった[27]

2010年8月10日にはNHKで、映画完成までの舞台裏を密着したドキュメント『ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日』が放送されている[28]
興行成績

全国447スクリーンで公開され、2010年7月17,18日初日2日間で興収約9億円、動員は約68万人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。更に公開3日間(17-19日)では動員103万8,138人、興収13億4,979万8,700円を記録し100万人超えを達成している[29]。客層の6割が女性で占められ、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第4位となっている。更に公開第2週目で累計動員が206万2,166人となり早くも動員200万人を突破[30]。公開第3週には累積動員は300万人を突破、公開第4週には興収が50億円を突破しランキング連続第1位に[31]、公開第6週には動員600万人を突破している[32]

最終興収は92.6億円になり2010年度興行収入邦画第1位となっている[2]
海外での公開

フランスでは2011年1月12日、台湾では2011年1月14日から公開[33]。イギリスでは『The Borrower Arrietty』のタイトルで2011年7月29日に公開、北米では『The Secret World of Arrietty』のタイトルで2012年2月17日よりディズニー配給で公開[3]、吹き替えもアリエッティ役をイギリス版ではシアーシャ・ローナン、北米版ではブリジット・メンドラーと別に配役がされている。

北米では当時最高だった『崖の上のポニョ』を上回る全米1522館一斉封切りが行われ、オープニング興収640万ドル、最終的な興行収入は約1900万ドルを記録[34]。いずれもジブリ作品としては『崖の上のポニョ』を上回り、最高記録となっている。
テレビ放送

2011年12月16日、日本テレビ『金曜ロードショー』にて初放送を行った。

回数放送日番組名視聴率
12011年12月16日金曜ロードショー16.5%
22014年07月18日金曜ロードSHOW!17.2%
32017年07月07日金曜ロードSHOW!09.1%
42020年08月28日金曜ロードSHOW!10.6%

視聴率はビデオリサーチ関東地区調べ。
受賞

日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞

2011年東京アニメアワードアニメーション オブ ザ イヤー受賞

スタッフ

企画
脚本
宮崎駿
プロデューサー鈴木敏夫
監督米林宏昌
原作メアリー・ノートン『床下の小人たち』(林容吉訳、岩波少年文庫刊)
原作権管轄制作ウォルト・デファリア
脚本丹羽圭子


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