『うちのホンカン』、『北の国から』の初期や、映画『ブルークリスマス』では、(未知の知的生命体のものとしての)UFOが登場する描写がある。また、『火の用心』の登場人物の一人が超能力を持つなどの描写がある。『北の国から』にUFOを出したことについて、倉本は移住当時北海道でUFOを目撃したという騒ぎがよくあったことと、科学で割りきれないものやメルヘンやファンタジーを大切にしたいという思いが背景にあったことを述べている[46]。
脚本家の山田太一は、刺激を受けた同業者として向田邦子と田向正健、倉本の名を挙げた[47]。また、倉本作品の魅力のひとつは「間がいい」点だと評している[48]。
受賞歴
ゴールデンアロー賞(1976年、『前略おふくろ様』)
毎日芸術賞(1976年、『前略おふくろ様』)
昭和51年度(第27回)芸術選奨文部大臣賞(1976年、『前略おふくろ様』)
山本有三記念路傍の石文学賞(1982年、『北の国から』小説版)
山路ふみ子文化財団特別賞(1986年)
小学館文学賞(1987年、『北の国から '87初恋』小説版)
紫綬褒章(2000年)
第21回向田邦子賞(2002年、『北の国から 2002遺言』)
第56回北海道新聞文化賞特別賞(2002年)[49]
旭日小綬章(2010年)[50]
第55回ギャラクシー賞 放送批評懇談会55周年紀念賞(2018年)[51]
主な作品
テレビドラマ
『パパ起きて頂だい』(1959年、日本テレビ系)
『教授と次男坊』(1961年、日本テレビ系)
『現代っ子』(1963年、日本テレビ系)
『0戦はやと』(アニメ、1964年、フジテレビ系)※主題歌の作詞も担当。
『チコといっしょに』(1965年、日本テレビ系)※演出:矢追純一
『勝海舟』(1965年、毎日放送制作・NET系)
『青春とはなんだ』(1965年、日本テレビ系)
『千姫』(1966年、毎日放送制作・NET系)
『これが青春だ』(1966年、日本テレビ系)
『文五捕物絵図』(1967年、NHK)
『太陽野郎』(1967年、日本テレビ系)
『颱風とざくろ』(1969年、日本テレビ系)※演出:藤田繁矢(藤田敏八)
『わが青春のとき』(1970年、日本テレビ系)
『君は海を見たか』(1970年、日本テレビ系)
『砂の城』(1970年、NHK)
『2丁目3番地』(1971年、日本テレビ系)
東芝日曜劇場(TBS系)
第772回『おりょう』(1971年、中部日本放送)※昭和47年日本民間放送連盟賞 番組部門(テレビ娯楽) 最優秀賞
第790回『風船のあがる時』(1972年、北海道放送)※昭和47年日本民間放送連盟賞 番組部門(テレビ娯楽) 優秀賞
第802回『平戸にて』(1972年、RKB毎日放送)
第828回『父(とん)ちゃん』(1972年)
第829回『田園交響楽』(1972年、北海道放送)
第848回『祇園花見小路』(1973年、中部日本放送)※昭和48年日本民間放送連盟賞 番組部門(テレビ娯楽) 最優秀賞
第877回『ばんえい』(1973年、北海道放送)
第888回『聖夜』(1973年、北海道放送)
第926回『りんりんと』(1974年、北海道放送)
第947回『ああ!新世界』(1975年、北海道放送)
『うちのホンカン』シリーズ(1975年 - 1981年、北海道放送)
第1000回『幻の町』(1976年、北海道放送)
第1040回『ひとり』(1976年、北海道放送)
第1092回『時計』(1977年、北海道放送)
第1131回『スパイスの秋』(1978年、北海道放送)
第1183回・第1184回『遠い絵本』(1979年、北海道放送)
第1460回『遅れてきたサンタ』(1984年、北海道放送)
『挽歌』(1971年、NHK)
『赤ひげ』(1972年、NHK)
『ぜんまい仕掛けの柱時計』(1972年、NHK)※昭和47年度(第27回)文化庁芸術祭賞 テレビ部門(ドラマの部) 優秀賞
火曜日の女『ガラス細工の家』(1973年、日本テレビ系)
『白い影』(1973年、TBS系)
『ぶらり信兵衛 道場破り』(1973年、フジテレビ系)
大河ドラマ『勝海舟』(1974年、NHK)
『6羽のかもめ』(1974年 - 1975年、フジテレビ系)※石川俊子名義。『勝海舟』でのNHKとの確執から、別人名義とした。
『あなただけ今晩は』(1975年、フジテレビ系)
『前略おふくろ様』(1975年 - 1976年、日本テレビ系)
『大都会 闘いの日々』(1976年、日本テレビ系)
『あにき』(1977年、TBS系)
『七人の刑事』第23話(1978年、TBS系)
『坂部ぎんさんを探して下さい』(1978年、読売テレビ制作・日本テレビ系)
『浮浪雲』(1978年、テレビ朝日系)
『年の始めの』(1979年、NHK大阪制作)[52]
『たとえば、愛』(1979年、TBS系)
『祭が終ったとき』(1979年、テレビ朝日系)
『さよならお竜さん』(1980年、毎日放送制作・TBS系)
24時間テレビ スペシャルドラマ『機の音』(1980年、日本テレビ系)
『北の国から』(1981年 - 2002年、フジテレビ系)
『ガラスの知恵の輪』(1982年、毎日放送制作・TBS系)
『君は海を見たか』(1982年、フジテレビ系)※1970年放映(日本テレビ系)のリメイク作品
『波の盆』(1983年、日本テレビ系)※演出:実相寺昭雄
『昨日、悲別で』(1984年、日本テレビ系)
『ライスカレー』(1986年、フジテレビ系)
火曜サスペンス劇場『窓』(1987年、日本テレビ系)
『秋のシナリオ』(1987年、日本テレビ系)
『昭和大つごもり』(1987年、フジテレビ系)※『立体ドラマ5時間 1987年の大晦日』の一編
『ゴリラ・警視庁捜査第8班』第36話 - 第38話(1989年、テレビ朝日系)※脚本監修
『親父の一番長い日』(1989年、TBS系)
『失われた時の流れを』(1990年3月23日、フジテレビ系)