9月にボリス・ジョンソンに保守党から議員21人が造反し、除名された[22]。2019年イギリス総選挙では、得票率43.6パーセントで365議席を獲得するサッチャー元首相以来の歴史的大勝を遂げ、政権を維持した。同年12月13日に第2次ジョンソン内閣が成立した。尚、2020年以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の対応に追われている。
2022年7月7日、ジョンソンは相次ぐ閣僚の辞任を受け、保守党党首を辞任[23]。これを受け実施された党首選挙(en:2022 Conservative Party leadership election (UK))には8人が立候補し[24]、9月に行われた党員票による決選投票でリズ・トラス外務・英連邦・開発大臣が新党首に就任した[25]。しかしわずか1ヶ月半後の10月20日、トラスは大型減税策が金融市場の混乱を招いたことを受け保守党党首を辞任[26]。後任にはトラスに決選投票で敗北したリシ・スナク元財務大臣が無投票で選出された[27]。
沿革
1834年 タムワース・マニフェスト(英語版)発表
1841年 第2次ロバート・ピール政権成立(-1846年)
1846年 穀物法廃止
1852年 第1次ダービー伯エドワード・ジョフリー・スミス・スタンレー政権成立
1858年 第2次ダービー伯エドワード・ジョフリー・スミス・スタンレー政権成立(-1859年)
1866年 第3次ダービー伯エドワード・ジョフリー・スミス・スタンレー政権成立(-1868年)
1867年第2回選挙法改正
1868年 第1次ベンジャミン・ディズレーリ政権成立
この間の自由党のリーダーはウィリアム・グラッドストンで、彼らの元で政党政治が発展した
1874年 第2次ベンジャミン・ディズレーリ政権成立(-1880年)
1884年第3回選挙法改正
1885年 第1次ソールズベリー侯ロバート・アーサー・タルボット政権成立(-1886年)
1886年 第2次ソールズベリー侯ロバート・アーサー・タルボット政権成立(-1890年)
1895年 第3次ソールズベリー侯ロバート・アーサー・タルボット政権成立(-1902年)
1902年 アーサー・バルフォア政権成立(-1905年)
1915年 自由党のハーバート・ヘンリー・アスキスを首班とする挙国一致内閣成立。
挙国一致内閣の成立は第一次世界大戦の影響による
1916年 首班がデビッド・ロイド・ジョージに代わり挙国一致体制継続(-1922年)
1922年 アンドルー・ボナー・ロー政権成立(-1923年)
1923年 第1次スタンリー・ボールドウィン政権成立(-1924年)
1924年 第2次スタンリー・ボールドウィン政権成立(-1929年)
1931年 労働党出身のラムゼイ・マクドナルドを首班とする国民政府に参加(-1935年)
挙国一致内閣の成立は世界恐慌の影響による
1935年 第3次スタンリー・ボールドウィン政権成立。国民政府内閣。(-1937年)
1937年 ネヴィル・チェンバレン政権成立。国民政府内閣。(-1940年)
1940年 第1次ウィンストン・チャーチル政権成立。挙国一致内閣。(-1945年)
挙国一致内閣の成立は第二次世界大戦の影響による
1945年 ヨーロッパ戦線の終結により、挙国一致体制終了。保守党のみの選挙管理内閣となる。
これを受けた総選挙の結果、イギリス史上初の労働党単独政権となるクレメント・アトリー政権が誕生し、イギリスの二大政党は保守党と労働党となる。
1951年 第2次ウィンストン・チャーチル政権成立(-1955年)
1955年 アンソニー・イーデン政権成立(-1957年)
1957年 ハロルド・マクミラン政権成立(-1963年)
1963年 アレック・ダグラス=ヒューム政権成立(-1964年)
1970年 エドワード・ヒース政権成立(-1974年)
1979年 マーガレット・サッチャー政権成立(-1990年)
サッチャーは選挙で3連勝。さらに継投したメージャーも1度選挙に勝ち、保守党は通算4連勝。79年から97年までの18年間も政権にあった
1990年 ジョン・メージャー政権成立(-1997年)
1997年 総選挙においてトニー・ブレア率いる労働党に対して大敗。
国民の長期政権に対する飽き、経済状況の悪化、党内の対立などが原因とみられている。
2001年 総選挙でもほとんど議席が増えずに労働党に惨敗。
2005年 総選挙において3連敗。
ブレア労働党政権がイラク戦争参戦で支持率を低下させたのにも拘らず、決定的な対立軸を打ち出せなかった。保守党も対イラク戦争には賛成していたので、反イラク戦争票の受け皿として第三党の自由民主党が伸長した。
2010年 総選挙で306議席を獲得し13年ぶりに第1党に。単独過半数には至らずも、自由民主党と連立しデーヴィッド・キャメロン政権(第1次キャメロン内閣)成立。
2015年 総選挙で330議席を獲得。過半数を確保し単独政権(第2次キャメロン内閣)。
2016年 イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票の結果により「ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)」が決定されたのを受け、キャメロン首相が党首職とともに辞任を表明し、後任にテリーザ・メイが就いた(第1次メイ内閣成立)。
2017年 総選挙で318議席と、第1党は維持したが過半数を失う。民主統一党の閣外協力を得て政権維持、第2次メイ内閣成立。
2019年
欧州議会議員選挙で大敗。EU離脱に道筋をつけられず、メイ党首が辞任。後任に離脱強硬派のボリス・ジョンソンが就任(第1次ジョンソン内閣成立)。しかし補欠選挙の敗北や、離脱強硬路線に反発した議員の自由民主党への移籍などにより、民主統一党を併せても過半数を失った。
総選挙で365議席獲得、第一党維持。第2次ジョンソン内閣成立。
2022年 リズ・トラス政権成立、その1か月半後にリシ・スナク政権成立
政策・政治的立場